絵入り源氏物語+校異源氏物語

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絵入り源氏物語+校異源氏物語

Original Source

国文学研究資料館 絵入り源氏 校異源氏物語 靑表紙本系 大島本 靑表紙本系 肖柏本 靑表紙本系 三條西家本 靑表紙本系 横山本 靑表紙本系 池田本 河内本 河内本系 御物本 別本 別本 國冬本 別本 陽明本 別本 麥生本

Witness List

  • Witness 国絵: 国文学研究資料館 絵入り源氏
  • Witness 校異源氏: 校異源氏物語
  • Witness 靑大: 靑表紙本系 大島本
  • Witness 靑肖: 靑表紙本系 肖柏本
  • Witness 靑三: 靑表紙本系 三條西家本
  • Witness 靑横: 靑表紙本系 横山本
  • Witness 靑池: 靑表紙本系 池田本
  • Witness 河: 河内本
  • Witness 御: 河内本系 御物本
  • Witness 別: 別本
  • Witness 別國: 別本 國冬本
  • Witness 別陽: 別本 陽明本
  • Witness 別麥: 別本 麥生本

Electronic Edition Information:

Publication Details:

Encoding Principles

n
Note: 源氏誕生より十二才まて有
いづれの御時にか女御更衣あまたさふらひ
給ける
たまふ
なかに。いとやむごとなききはにはあらぬが。
すぐれてときめき給ふ
ありけり
おはしけり
はじめ
よりわれ
はと思ひあがり給
へる
ひつ
かた/"\
めざましきもの
おとしめ
おもひをとしめ
そねみ給
。おなしほど
おなしほと
ける
。それより
下らうの更衣たち
はまして
なとは
なとまて
やすからず
あさゆふ
のみやづかへに
つけても
つけつゝもやすからぬ事おほく思ひつむるまゝに
。人のこゝろを
のみ
うごかし。
なけき
をおふつもりにや
ありけむ
いとあづしく
なりゆき
もの心ぼそげに
思ひ
さとがち
るをいよ/\
あかず
あかす
あはれなるものに
おほゝして
おもほして
。人
/\
のそし
りをも
はゞからせ給 はず。世のためし
もなり
ぬべき御もてなしなり。
かんだちめ
上達
うへ人
天上人
なども。
あひなく
あいなく
めをそばめ
つゝ
いとま
ゆき人の
覚え
なり
かな
もろこしにもかゝることのをごりにこそ
みだれあし
かりけれと
かりけれは
きこともいてきけれともてなやむほとに
くはなりけれと
。やう/\あめのした
にもあぢきなう人のもてなやみぐさ
にもあちきなう人のもてなやみくさ
にもあちきなう人のもてなやくさ
のあつかひくさに
にもあひなう人のもてなやみくさ
になりて楊貴
妃のためしもひきいでつべうなりゆくに。いと
はしたなきこと
おほかれど
おほかれと
おほかりけれと人の御おほえ
かたじけなき
事おほかれ
御心
ばへ
はへ
さし
ひなき
をたのみにて
ひとつをなくさめにて
まじらひ給ちゝ
大納言
なくなり
給て
はゝ北のかた
なん
なんくしたまへる
いにしへ
人のよしあ
人のよしあるにておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
よしある人にておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるまておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるにておやなしとても世のおほえはな
やか
なる御かた/"\にも
なる御かた/"\にもいたう
におや/\うちくし給える/\にも
おとらず。何
事$の
ことの
ぎしき
るにておやうち
しさしあたりて世の覚え花
をももてなし給けれど。とりたてゝはか/"\し
うしろみしなければ。ことある時はなをより
所なく心ぼそげなりさきの世にも御ちぎりやふか
りけん世になくきよらなるたまのおのこみこ
さへむまれ給ぬいつしかと心もとながらせ給て
いそぎまいらせて御覧ずるにめづらかなるちご
の御かたちなり一のみこは右大臣の女御の御はら
にて。よせおもくうたがひなきまうけのきみと。
にもてかしづき聞ゆれどこの御にほひにはなら
び給べくもあらざりければ。おほかたのやんごとなき
御おもひにてこのきみをばわたくしものにおほゝし
n
Note: 源氏誕生より十二才まて有
いづれの御時にか女御更衣あまたさふらひ
給ける
たまふ
なかに。いとやむごとなききはにはあらぬが。
すぐれてときめき給ふ
ありけり
おはしけり
はじめ
よりわれ
はと思ひあがり給
へる
ひつ
かた/"\
めざましきもの
おとしめ
おもひをとしめ
そねみ給
。おなしほど
おなしほと
ける
。それより
下らうの更衣たち
はまして
なとは
なとまて
やすからず
あさゆふ
のみやづかへに
つけても
つけつゝもやすからぬ事おほく思ひつむるまゝに
。人のこゝろを
のみ
うごかし。
なけき
をおふつもりにや
ありけむ
いとあづしく
なりゆき
もの心ぼそげに
思ひ
さとがち
るをいよ/\
あかず
あかす
あはれなるものに
おほゝして
おもほして
。人
/\
のそし
りをも
はゞからせ給 はず。世のためし
もなり
ぬべき御もてなしなり。
かんだちめ
上達
うへ人
天上人
なども。
あひなく
あいなく
めをそばめ
つゝ
いとま
ゆき人の
覚え
なり
かな
もろこしにもかゝることのをごりにこそ
みだれあし
かりけれと
かりけれは
きこともいてきけれともてなやむほとに
くはなりけれと
。やう/\あめのした
にもあぢきなう人のもてなやみぐさ
にもあちきなう人のもてなやみくさ
にもあちきなう人のもてなやくさ
のあつかひくさに
にもあひなう人のもてなやみくさ
になりて楊貴
妃のためしもひきいでつべうなりゆくに。いと
はしたなきこと
おほかれど
おほかれと
おほかりけれと人の御おほえ
かたじけなき
事おほかれ
御心
ばへ
はへ
さし
ひなき
をたのみにて
ひとつをなくさめにて
まじらひ給ちゝ
大納言
なくなり
給て
はゝ北のかた
なん
なんくしたまへる
いにしへ
人のよしあ
人のよしあるにておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
よしある人にておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるまておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるにておやなしとても世のおほえはな
やか
なる御かた/"\にも
なる御かた/"\にもいたう
におや/\うちくし給える/\にも
おとらず。何
事$の
ことの
ぎしき
るにておやうち
しさしあたりて世の覚え花
をももてなし給けれど。とりたてゝはか/"\し
うしろみしなければ。ことある時はなをより
所なく心ぼそげなりさきの世にも御ちぎりやふか
りけん世になくきよらなるたまのおのこみこ
さへむまれ給ぬいつしかと心もとながらせ給て
いそぎまいらせて御覧ずるにめづらかなるちご
の御かたちなり一のみこは右大臣の女御の御はら
にて。よせおもくうたがひなきまうけのきみと。
にもてかしづき聞ゆれどこの御にほひにはなら
び給べくもあらざりければ。おほかたのやんごとなき
御おもひにてこのきみをばわたくしものにおほゝし
n
Note: 源氏誕生より十二才まて有
いづれの御時にか女御更衣あまたさふらひ
給ける
たまふ
なかに。いとやむごとなききはにはあらぬが。
すぐれてときめき給ふ
ありけり
おはしけり
はじめ
よりわれ
はと思ひあがり給
へる
ひつ
かた/"\
めざましきもの
おとしめ
おもひをとしめ
そねみ給
。おなしほど
おなしほと
ける
。それより
下らうの更衣たち
はまして
なとは
なとまて
やすからず
あさゆふ
のみやづかへに
つけても
つけつゝもやすからぬ事おほく思ひつむるまゝに
。人のこゝろを
のみ
うごかし。
なけき
をおふつもりにや
ありけむ
いとあづしく
なりゆき
もの心ぼそげに
思ひ
さとがち
るをいよ/\
あかず
あかす
あはれなるものに
おほゝして
おもほして
。人
/\
のそし
りをも
はゞからせ給 はず。世のためし
もなり
ぬべき御もてなしなり。
かんだちめ
上達
うへ人
天上人
なども。
あひなく
あいなく
めをそばめ
つゝ
いとま
ゆき人の
覚え
なり
かな
もろこしにもかゝることのをごりにこそ
みだれあし
かりけれと
かりけれは
きこともいてきけれともてなやむほとに
くはなりけれと
。やう/\あめのした
にもあぢきなう人のもてなやみぐさ
にもあちきなう人のもてなやみくさ
にもあちきなう人のもてなやくさ
のあつかひくさに
にもあひなう人のもてなやみくさ
になりて楊貴
妃のためしもひきいでつべうなりゆくに。いと
はしたなきこと
おほかれど
おほかれと
おほかりけれと人の御おほえ
かたじけなき
事おほかれ
御心
ばへ
はへ
さし
ひなき
をたのみにて
ひとつをなくさめにて
まじらひ給ちゝ
大納言
なくなり
給て
はゝ北のかた
なん
なんくしたまへる
いにしへ
人のよしあ
人のよしあるにておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
よしある人にておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるまておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるにておやなしとても世のおほえはな
やか
なる御かた/"\にも
なる御かた/"\にもいたう
におや/\うちくし給える/\にも
おとらず。何
事$の
ことの
ぎしき
るにておやうち
しさしあたりて世の覚え花
をももてなし給けれど。とりたてゝはか/"\し
うしろみしなければ。ことある時はなをより
所なく心ぼそげなりさきの世にも御ちぎりやふか
りけん世になくきよらなるたまのおのこみこ
さへむまれ給ぬいつしかと心もとながらせ給て
いそぎまいらせて御覧ずるにめづらかなるちご
の御かたちなり一のみこは右大臣の女御の御はら
にて。よせおもくうたがひなきまうけのきみと。
にもてかしづき聞ゆれどこの御にほひにはなら
び給べくもあらざりければ。おほかたのやんごとなき
御おもひにてこのきみをばわたくしものにおほゝし
n
Note: 源氏誕生より十二才まて有
いづれの御時にか女御更衣あまたさふらひ
給ける
たまふ
なかに。いとやむごとなききはにはあらぬが。
すぐれてときめき給ふ
ありけり
おはしけり
はじめ
よりわれ
はと思ひあがり給
へる
ひつ
かた/"\
めざましきもの
おとしめ
おもひをとしめ
そねみ給
。おなしほど
おなしほと
ける
。それより
下らうの更衣たち
はまして
なとは
なとまて
やすからず
あさゆふ
のみやづかへに
つけても
つけつゝもやすからぬ事おほく思ひつむるまゝに
。人のこゝろを
のみ
うごかし。
なけき
をおふつもりにや
ありけむ
いとあづしく
なりゆき
もの心ぼそげに
思ひ
さとがち
るをいよ/\
あかず
あかす
あはれなるものに
おほゝして
おもほして
。人
/\
のそし
りをも
はゞからせ給 はず。世のためし
もなり
ぬべき御もてなしなり。
かんだちめ
上達
うへ人
天上人
なども。
あひなく
あいなく
めをそばめ
つゝ
いとま
ゆき人の
覚え
なり
かな
もろこしにもかゝることのをごりにこそ
みだれあし
かりけれと
かりけれは
きこともいてきけれともてなやむほとに
くはなりけれと
。やう/\あめのした
にもあぢきなう人のもてなやみぐさ
にもあちきなう人のもてなやみくさ
にもあちきなう人のもてなやくさ
のあつかひくさに
にもあひなう人のもてなやみくさ
になりて楊貴
妃のためしもひきいでつべうなりゆくに。いと
はしたなきこと
おほかれど
おほかれと
おほかりけれと人の御おほえ
かたじけなき
事おほかれ
御心
ばへ
はへ
さし
ひなき
をたのみにて
ひとつをなくさめにて
まじらひ給ちゝ
大納言
なくなり
給て
はゝ北のかた
なん
なんくしたまへる
いにしへ
人のよしあ
人のよしあるにておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
よしある人にておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるまておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるにておやなしとても世のおほえはな
やか
なる御かた/"\にも
なる御かた/"\にもいたう
におや/\うちくし給える/\にも
おとらず。何
事$の
ことの
ぎしき
るにておやうち
しさしあたりて世の覚え花
をももてなし給けれど。とりたてゝはか/"\し
うしろみしなければ。ことある時はなをより
所なく心ぼそげなりさきの世にも御ちぎりやふか
りけん世になくきよらなるたまのおのこみこ
さへむまれ給ぬいつしかと心もとながらせ給て
いそぎまいらせて御覧ずるにめづらかなるちご
の御かたちなり一のみこは右大臣の女御の御はら
にて。よせおもくうたがひなきまうけのきみと。
にもてかしづき聞ゆれどこの御にほひにはなら
び給べくもあらざりければ。おほかたのやんごとなき
御おもひにてこのきみをばわたくしものにおほゝし
n
Note: 源氏誕生より十二才まて有
いづれの御時にか女御更衣あまたさふらひ
給ける
たまふ
なかに。いとやむごとなききはにはあらぬが。
すぐれてときめき給ふ
ありけり
おはしけり
はじめ
よりわれ
はと思ひあがり給
へる
ひつ
かた/"\
めざましきもの
おとしめ
おもひをとしめ
そねみ給
。おなしほど
おなしほと
ける
。それより
下らうの更衣たち
はまして
なとは
なとまて
やすからず
あさゆふ
のみやづかへに
つけても
つけつゝもやすからぬ事おほく思ひつむるまゝに
。人のこゝろを
のみ
うごかし。
なけき
をおふつもりにや
ありけむ
いとあづしく
なりゆき
もの心ぼそげに
思ひ
さとがち
るをいよ/\
あかず
あかす
あはれなるものに
おほゝして
おもほして
。人
/\
のそし
りをも
はゞからせ給 はず。世のためし
もなり
ぬべき御もてなしなり。
かんだちめ
上達
うへ人
天上人
なども。
あひなく
あいなく
めをそばめ
つゝ
いとま
ゆき人の
覚え
なり
かな
もろこしにもかゝることのをごりにこそ
みだれあし
かりけれと
かりけれは
きこともいてきけれともてなやむほとに
くはなりけれと
。やう/\あめのした
にもあぢきなう人のもてなやみぐさ
にもあちきなう人のもてなやみくさ
にもあちきなう人のもてなやくさ
のあつかひくさに
にもあひなう人のもてなやみくさ
になりて楊貴
妃のためしもひきいでつべうなりゆくに。いと
はしたなきこと
おほかれど
おほかれと
おほかりけれと人の御おほえ
かたじけなき
事おほかれ
御心
ばへ
はへ
さし
ひなき
をたのみにて
ひとつをなくさめにて
まじらひ給ちゝ
大納言
なくなり
給て
はゝ北のかた
なん
なんくしたまへる
いにしへ
人のよしあ
人のよしあるにておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
よしある人にておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるまておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるにておやなしとても世のおほえはな
やか
なる御かた/"\にも
なる御かた/"\にもいたう
におや/\うちくし給える/\にも
おとらず。何
事$の
ことの
ぎしき
るにておやうち
しさしあたりて世の覚え花
をももてなし給けれど。とりたてゝはか/"\し
うしろみしなければ。ことある時はなをより
所なく心ぼそげなりさきの世にも御ちぎりやふか
りけん世になくきよらなるたまのおのこみこ
さへむまれ給ぬいつしかと心もとながらせ給て
いそぎまいらせて御覧ずるにめづらかなるちご
の御かたちなり一のみこは右大臣の女御の御はら
にて。よせおもくうたがひなきまうけのきみと。
にもてかしづき聞ゆれどこの御にほひにはなら
び給べくもあらざりければ。おほかたのやんごとなき
御おもひにてこのきみをばわたくしものにおほゝし
n
Note: 源氏誕生より十二才まて有
いづれの御時にか女御更衣あまたさふらひ
給ける
たまふ
なかに。いとやむごとなききはにはあらぬが。
すぐれてときめき給ふ
ありけり
おはしけり
はじめ
よりわれ
はと思ひあがり給
へる
ひつ
かた/"\
めざましきもの
おとしめ
おもひをとしめ
そねみ給
。おなしほど
おなしほと
ける
。それより
下らうの更衣たち
はまして
なとは
なとまて
やすからず
あさゆふ
のみやづかへに
つけても
つけつゝもやすからぬ事おほく思ひつむるまゝに
。人のこゝろを
のみ
うごかし。
なけき
をおふつもりにや
ありけむ
いとあづしく
なりゆき
もの心ぼそげに
思ひ
さとがち
るをいよ/\
あかず
あかす
あはれなるものに
おほゝして
おもほして
。人
/\
のそし
りをも
はゞからせ給 はず。世のためし
もなり
ぬべき御もてなしなり。
かんだちめ
上達
うへ人
天上人
なども。
あひなく
あいなく
めをそばめ
つゝ
いとま
ゆき人の
覚え
なり
かな
もろこしにもかゝることのをごりにこそ
みだれあし
かりけれと
かりけれは
きこともいてきけれともてなやむほとに
くはなりけれと
。やう/\あめのした
にもあぢきなう人のもてなやみぐさ
にもあちきなう人のもてなやみくさ
にもあちきなう人のもてなやくさ
のあつかひくさに
にもあひなう人のもてなやみくさ
になりて楊貴
妃のためしもひきいでつべうなりゆくに。いと
はしたなきこと
おほかれど
おほかれと
おほかりけれと人の御おほえ
かたじけなき
事おほかれ
御心
ばへ
はへ
さし
ひなき
をたのみにて
ひとつをなくさめにて
まじらひ給ちゝ
大納言
なくなり
給て
はゝ北のかた
なん
なんくしたまへる
いにしへ
人のよしあ
人のよしあるにておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
よしある人にておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるまておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるにておやなしとても世のおほえはな
やか
なる御かた/"\にも
なる御かた/"\にもいたう
におや/\うちくし給える/\にも
おとらず。何
事$の
ことの
ぎしき
るにておやうち
しさしあたりて世の覚え花
をももてなし給けれど。とりたてゝはか/"\し
うしろみしなければ。ことある時はなをより
所なく心ぼそげなりさきの世にも御ちぎりやふか
りけん世になくきよらなるたまのおのこみこ
さへむまれ給ぬいつしかと心もとながらせ給て
いそぎまいらせて御覧ずるにめづらかなるちご
の御かたちなり一のみこは右大臣の女御の御はら
にて。よせおもくうたがひなきまうけのきみと。
にもてかしづき聞ゆれどこの御にほひにはなら
び給べくもあらざりければ。おほかたのやんごとなき
御おもひにてこのきみをばわたくしものにおほゝし
n
Note: 源氏誕生より十二才まて有
いづれの御時にか女御更衣あまたさふらひ
給ける
たまふ
なかに。いとやむごとなききはにはあらぬが。
すぐれてときめき給ふ
ありけり
おはしけり
はじめ
よりわれ
はと思ひあがり給
へる
ひつ
かた/"\
めざましきもの
おとしめ
おもひをとしめ
そねみ給
。おなしほど
おなしほと
ける
。それより
下らうの更衣たち
はまして
なとは
なとまて
やすからず
あさゆふ
のみやづかへに
つけても
つけつゝもやすからぬ事おほく思ひつむるまゝに
。人のこゝろを
のみ
うごかし。
なけき
をおふつもりにや
ありけむ
いとあづしく
なりゆき
もの心ぼそげに
思ひ
さとがち
るをいよ/\
あかず
あかす
あはれなるものに
おほゝして
おもほして
。人
/\
のそし
りをも
はゞからせ給 はず。世のためし
もなり
ぬべき御もてなしなり。
かんだちめ
上達
うへ人
天上人
なども。
あひなく
あいなく
めをそばめ
つゝ
いとま
ゆき人の
覚え
なり
かな
もろこしにもかゝることのをごりにこそ
みだれあし
かりけれと
かりけれは
きこともいてきけれともてなやむほとに
くはなりけれと
。やう/\あめのした
にもあぢきなう人のもてなやみぐさ
にもあちきなう人のもてなやみくさ
にもあちきなう人のもてなやくさ
のあつかひくさに
にもあひなう人のもてなやみくさ
になりて楊貴
妃のためしもひきいでつべうなりゆくに。いと
はしたなきこと
おほかれど
おほかれと
おほかりけれと人の御おほえ
かたじけなき
事おほかれ
御心
ばへ
はへ
さし
ひなき
をたのみにて
ひとつをなくさめにて
まじらひ給ちゝ
大納言
なくなり
給て
はゝ北のかた
なん
なんくしたまへる
いにしへ
人のよしあ
人のよしあるにておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
よしある人にておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるまておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるにておやなしとても世のおほえはな
やか
なる御かた/"\にも
なる御かた/"\にもいたう
におや/\うちくし給える/\にも
おとらず。何
事$の
ことの
ぎしき
るにておやうち
しさしあたりて世の覚え花
をももてなし給けれど。とりたてゝはか/"\し
うしろみしなければ。ことある時はなをより
所なく心ぼそげなりさきの世にも御ちぎりやふか
りけん世になくきよらなるたまのおのこみこ
さへむまれ給ぬいつしかと心もとながらせ給て
いそぎまいらせて御覧ずるにめづらかなるちご
の御かたちなり一のみこは右大臣の女御の御はら
にて。よせおもくうたがひなきまうけのきみと。
にもてかしづき聞ゆれどこの御にほひにはなら
び給べくもあらざりければ。おほかたのやんごとなき
御おもひにてこのきみをばわたくしものにおほゝし
n
Note: 源氏誕生より十二才まて有
いづれの御時にか女御更衣あまたさふらひ
給ける
たまふ
なかに。いとやむごとなききはにはあらぬが。
すぐれてときめき給ふ
ありけり
おはしけり
はじめ
よりわれ
はと思ひあがり給
へる
ひつ
かた/"\
めざましきもの
おとしめ
おもひをとしめ
そねみ給
。おなしほど
おなしほと
ける
。それより
下らうの更衣たち
はまして
なとは
なとまて
やすからず
あさゆふ
のみやづかへに
つけても
つけつゝもやすからぬ事おほく思ひつむるまゝに
。人のこゝろを
のみ
うごかし。
なけき
をおふつもりにや
ありけむ
いとあづしく
なりゆき
もの心ぼそげに
思ひ
さとがち
るをいよ/\
あかず
あかす
あはれなるものに
おほゝして
おもほして
。人
/\
のそし
りをも
はゞからせ給 はず。世のためし
もなり
ぬべき御もてなしなり。
かんだちめ
上達
うへ人
天上人
なども。
あひなく
あいなく
めをそばめ
つゝ
いとま
ゆき人の
覚え
なり
かな
もろこしにもかゝることのをごりにこそ
みだれあし
かりけれと
かりけれは
きこともいてきけれともてなやむほとに
くはなりけれと
。やう/\あめのした
にもあぢきなう人のもてなやみぐさ
にもあちきなう人のもてなやみくさ
にもあちきなう人のもてなやくさ
のあつかひくさに
にもあひなう人のもてなやみくさ
になりて楊貴
妃のためしもひきいでつべうなりゆくに。いと
はしたなきこと
おほかれど
おほかれと
おほかりけれと人の御おほえ
かたじけなき
事おほかれ
御心
ばへ
はへ
さし
ひなき
をたのみにて
ひとつをなくさめにて
まじらひ給ちゝ
大納言
なくなり
給て
はゝ北のかた
なん
なんくしたまへる
いにしへ
人のよしあ
人のよしあるにておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
よしある人にておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるまておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるにておやなしとても世のおほえはな
やか
なる御かた/"\にも
なる御かた/"\にもいたう
におや/\うちくし給える/\にも
おとらず。何
事$の
ことの
ぎしき
るにておやうち
しさしあたりて世の覚え花
をももてなし給けれど。とりたてゝはか/"\し
うしろみしなければ。ことある時はなをより
所なく心ぼそげなりさきの世にも御ちぎりやふか
りけん世になくきよらなるたまのおのこみこ
さへむまれ給ぬいつしかと心もとながらせ給て
いそぎまいらせて御覧ずるにめづらかなるちご
の御かたちなり一のみこは右大臣の女御の御はら
にて。よせおもくうたがひなきまうけのきみと。
にもてかしづき聞ゆれどこの御にほひにはなら
び給べくもあらざりければ。おほかたのやんごとなき
御おもひにてこのきみをばわたくしものにおほゝし
n
Note: 源氏誕生より十二才まて有
いづれの御時にか女御更衣あまたさふらひ
給ける
たまふ
なかに。いとやむごとなききはにはあらぬが。
すぐれてときめき給ふ
ありけり
おはしけり
はじめ
よりわれ
はと思ひあがり給
へる
ひつ
かた/"\
めざましきもの
おとしめ
おもひをとしめ
そねみ給
。おなしほど
おなしほと
ける
。それより
下らうの更衣たち
はまして
なとは
なとまて
やすからず
あさゆふ
のみやづかへに
つけても
つけつゝもやすからぬ事おほく思ひつむるまゝに
。人のこゝろを
のみ
うごかし。
なけき
をおふつもりにや
ありけむ
いとあづしく
なりゆき
もの心ぼそげに
思ひ
さとがち
るをいよ/\
あかず
あかす
あはれなるものに
おほゝして
おもほして
。人
/\
のそし
りをも
はゞからせ給 はず。世のためし
もなり
ぬべき御もてなしなり。
かんだちめ
上達
うへ人
天上人
なども。
あひなく
あいなく
めをそばめ
つゝ
いとま
ゆき人の
覚え
なり
かな
もろこしにもかゝることのをごりにこそ
みだれあし
かりけれと
かりけれは
きこともいてきけれともてなやむほとに
くはなりけれと
。やう/\あめのした
にもあぢきなう人のもてなやみぐさ
にもあちきなう人のもてなやみくさ
にもあちきなう人のもてなやくさ
のあつかひくさに
にもあひなう人のもてなやみくさ
になりて楊貴
妃のためしもひきいでつべうなりゆくに。いと
はしたなきこと
おほかれど
おほかれと
おほかりけれと人の御おほえ
かたじけなき
事おほかれ
御心
ばへ
はへ
さし
ひなき
をたのみにて
ひとつをなくさめにて
まじらひ給ちゝ
大納言
なくなり
給て
はゝ北のかた
なん
なんくしたまへる
いにしへ
人のよしあ
人のよしあるにておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
よしある人にておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるまておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるにておやなしとても世のおほえはな
やか
なる御かた/"\にも
なる御かた/"\にもいたう
におや/\うちくし給える/\にも
おとらず。何
事$の
ことの
ぎしき
るにておやうち
しさしあたりて世の覚え花
をももてなし給けれど。とりたてゝはか/"\し
うしろみしなければ。ことある時はなをより
所なく心ぼそげなりさきの世にも御ちぎりやふか
りけん世になくきよらなるたまのおのこみこ
さへむまれ給ぬいつしかと心もとながらせ給て
いそぎまいらせて御覧ずるにめづらかなるちご
の御かたちなり一のみこは右大臣の女御の御はら
にて。よせおもくうたがひなきまうけのきみと。
にもてかしづき聞ゆれどこの御にほひにはなら
び給べくもあらざりければ。おほかたのやんごとなき
御おもひにてこのきみをばわたくしものにおほゝし
n
Note: 源氏誕生より十二才まて有
いづれの御時にか女御更衣あまたさふらひ
給ける
たまふ
なかに。いとやむごとなききはにはあらぬが。
すぐれてときめき給ふ
ありけり
おはしけり
はじめ
よりわれ
はと思ひあがり給
へる
ひつ
かた/"\
めざましきもの
おとしめ
おもひをとしめ
そねみ給
。おなしほど
おなしほと
ける
。それより
下らうの更衣たち
はまして
なとは
なとまて
やすからず
あさゆふ
のみやづかへに
つけても
つけつゝもやすからぬ事おほく思ひつむるまゝに
。人のこゝろを
のみ
うごかし。
なけき
をおふつもりにや
ありけむ
いとあづしく
なりゆき
もの心ぼそげに
思ひ
さとがち
るをいよ/\
あかず
あかす
あはれなるものに
おほゝして
おもほして
。人
/\
のそし
りをも
はゞからせ給 はず。世のためし
もなり
ぬべき御もてなしなり。
かんだちめ
上達
うへ人
天上人
なども。
あひなく
あいなく
めをそばめ
つゝ
いとま
ゆき人の
覚え
なり
かな
もろこしにもかゝることのをごりにこそ
みだれあし
かりけれと
かりけれは
きこともいてきけれともてなやむほとに
くはなりけれと
。やう/\あめのした
にもあぢきなう人のもてなやみぐさ
にもあちきなう人のもてなやみくさ
にもあちきなう人のもてなやくさ
のあつかひくさに
にもあひなう人のもてなやみくさ
になりて楊貴
妃のためしもひきいでつべうなりゆくに。いと
はしたなきこと
おほかれど
おほかれと
おほかりけれと人の御おほえ
かたじけなき
事おほかれ
御心
ばへ
はへ
さし
ひなき
をたのみにて
ひとつをなくさめにて
まじらひ給ちゝ
大納言
なくなり
給て
はゝ北のかた
なん
なんくしたまへる
いにしへ
人のよしあ
人のよしあるにておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
よしある人にておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるまておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるにておやなしとても世のおほえはな
やか
なる御かた/"\にも
なる御かた/"\にもいたう
におや/\うちくし給える/\にも
おとらず。何
事$の
ことの
ぎしき
るにておやうち
しさしあたりて世の覚え花
をももてなし給けれど。とりたてゝはか/"\し
うしろみしなければ。ことある時はなをより
所なく心ぼそげなりさきの世にも御ちぎりやふか
りけん世になくきよらなるたまのおのこみこ
さへむまれ給ぬいつしかと心もとながらせ給て
いそぎまいらせて御覧ずるにめづらかなるちご
の御かたちなり一のみこは右大臣の女御の御はら
にて。よせおもくうたがひなきまうけのきみと。
にもてかしづき聞ゆれどこの御にほひにはなら
び給べくもあらざりければ。おほかたのやんごとなき
御おもひにてこのきみをばわたくしものにおほゝし
n
Note: 源氏誕生より十二才まて有
いづれの御時にか女御更衣あまたさふらひ
給ける
たまふ
なかに。いとやむごとなききはにはあらぬが。
すぐれてときめき給ふ
ありけり
おはしけり
はじめ
よりわれ
はと思ひあがり給
へる
ひつ
かた/"\
めざましきもの
おとしめ
おもひをとしめ
そねみ給
。おなしほど
おなしほと
ける
。それより
下らうの更衣たち
はまして
なとは
なとまて
やすからず
あさゆふ
のみやづかへに
つけても
つけつゝもやすからぬ事おほく思ひつむるまゝに
。人のこゝろを
のみ
うごかし。
なけき
をおふつもりにや
ありけむ
いとあづしく
なりゆき
もの心ぼそげに
思ひ
さとがち
るをいよ/\
あかず
あかす
あはれなるものに
おほゝして
おもほして
。人
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のそし
りをも
はゞからせ給 はず。世のためし
もなり
ぬべき御もてなしなり。
かんだちめ
上達
うへ人
天上人
なども。
あひなく
あいなく
めをそばめ
つゝ
いとま
ゆき人の
覚え
なり
かな
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かりけれは
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にもあちきなう人のもてなやみくさ
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にもあひなう人のもてなやみくさ
になりて楊貴
妃のためしもひきいでつべうなりゆくに。いと
はしたなきこと
おほかれど
おほかれと
おほかりけれと人の御おほえ
かたじけなき
事おほかれ
御心
ばへ
はへ
さし
ひなき
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まじらひ給ちゝ
大納言
なくなり
給て
はゝ北のかた
なん
なんくしたまへる
いにしへ
人のよしあ
人のよしあるにておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
よしある人にておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるまておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるにておやなしとても世のおほえはな
やか
なる御かた/"\にも
なる御かた/"\にもいたう
におや/\うちくし給える/\にも
おとらず。何
事$の
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ぎしき
るにておやうち
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をももてなし給けれど。とりたてゝはか/"\し
うしろみしなければ。ことある時はなをより
所なく心ぼそげなりさきの世にも御ちぎりやふか
りけん世になくきよらなるたまのおのこみこ
さへむまれ給ぬいつしかと心もとながらせ給て
いそぎまいらせて御覧ずるにめづらかなるちご
の御かたちなり一のみこは右大臣の女御の御はら
にて。よせおもくうたがひなきまうけのきみと。
にもてかしづき聞ゆれどこの御にほひにはなら
び給べくもあらざりければ。おほかたのやんごとなき
御おもひにてこのきみをばわたくしものにおほゝし
n
Note: 源氏誕生より十二才まて有
いづれの御時にか女御更衣あまたさふらひ
給ける
たまふ
なかに。いとやむごとなききはにはあらぬが。
すぐれてときめき給ふ
ありけり
おはしけり
はじめ
よりわれ
はと思ひあがり給
へる
ひつ
かた/"\
めざましきもの
おとしめ
おもひをとしめ
そねみ給
。おなしほど
おなしほと
ける
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下らうの更衣たち
はまして
なとは
なとまて
やすからず
あさゆふ
のみやづかへに
つけても
つけつゝもやすからぬ事おほく思ひつむるまゝに
。人のこゝろを
のみ
うごかし。
なけき
をおふつもりにや
ありけむ
いとあづしく
なりゆき
もの心ぼそげに
思ひ
さとがち
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あかず
あかす
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おほゝして
おもほして
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りをも
はゞからせ給 はず。世のためし
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上達
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かりけれは
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にもあちきなう人のもてなやみくさ
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のあつかひくさに
にもあひなう人のもてなやみくさ
になりて楊貴
妃のためしもひきいでつべうなりゆくに。いと
はしたなきこと
おほかれど
おほかれと
おほかりけれと人の御おほえ
かたじけなき
事おほかれ
御心
ばへ
はへ
さし
ひなき
をたのみにて
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まじらひ給ちゝ
大納言
なくなり
給て
はゝ北のかた
なん
なんくしたまへる
いにしへ
人のよしあ
人のよしあるにておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
よしある人にておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるまておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるにておやなしとても世のおほえはな
やか
なる御かた/"\にも
なる御かた/"\にもいたう
におや/\うちくし給える/\にも
おとらず。何
事$の
ことの
ぎしき
るにておやうち
しさしあたりて世の覚え花
をももてなし給けれど。とりたてゝはか/"\し
うしろみしなければ。ことある時はなをより
所なく心ぼそげなりさきの世にも御ちぎりやふか
りけん世になくきよらなるたまのおのこみこ
さへむまれ給ぬいつしかと心もとながらせ給て
いそぎまいらせて御覧ずるにめづらかなるちご
の御かたちなり一のみこは右大臣の女御の御はら
にて。よせおもくうたがひなきまうけのきみと。
にもてかしづき聞ゆれどこの御にほひにはなら
び給べくもあらざりければ。おほかたのやんごとなき
御おもひにてこのきみをばわたくしものにおほゝし
n
Note: 源氏誕生より十二才まて有
いづれの御時にか女御更衣あまたさふらひ
給ける
たまふ
なかに。いとやむごとなききはにはあらぬが。
すぐれてときめき給ふ
ありけり
おはしけり
はじめ
よりわれ
はと思ひあがり給
へる
ひつ
かた/"\
めざましきもの
おとしめ
おもひをとしめ
そねみ給
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おなしほと
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下らうの更衣たち
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なとは
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あさゆふ
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つけても
つけつゝもやすからぬ事おほく思ひつむるまゝに
。人のこゝろを
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うごかし。
なけき
をおふつもりにや
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いとあづしく
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もの心ぼそげに
思ひ
さとがち
るをいよ/\
あかず
あかす
あはれなるものに
おほゝして
おもほして
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のそし
りをも
はゞからせ給 はず。世のためし
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ぬべき御もてなしなり。
かんだちめ
上達
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天上人
なども。
あひなく
あいなく
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ゆき人の
覚え
なり
かな
もろこしにもかゝることのをごりにこそ
みだれあし
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きこともいてきけれともてなやむほとに
くはなりけれと
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にもあぢきなう人のもてなやみぐさ
にもあちきなう人のもてなやみくさ
にもあちきなう人のもてなやくさ
のあつかひくさに
にもあひなう人のもてなやみくさ
になりて楊貴
妃のためしもひきいでつべうなりゆくに。いと
はしたなきこと
おほかれど
おほかれと
おほかりけれと人の御おほえ
かたじけなき
事おほかれ
御心
ばへ
はへ
さし
ひなき
をたのみにて
ひとつをなくさめにて
まじらひ給ちゝ
大納言
なくなり
給て
はゝ北のかた
なん
なんくしたまへる
いにしへ
人のよしあ
人のよしあるにておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
よしある人にておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるまておやうちくしさしあたりて世のおほえはな
人のよしあるにておやなしとても世のおほえはな
やか
なる御かた/"\にも
なる御かた/"\にもいたう
におや/\うちくし給える/\にも
おとらず。何
事$の
ことの
ぎしき
るにておやうち
しさしあたりて世の覚え花
をももてなし給けれど。とりたてゝはか/"\し
うしろみしなければ。ことある時はなをより
所なく心ぼそげなりさきの世にも御ちぎりやふか
りけん世になくきよらなるたまのおのこみこ
さへむまれ給ぬいつしかと心もとながらせ給て
いそぎまいらせて御覧ずるにめづらかなるちご
の御かたちなり一のみこは右大臣の女御の御はら
にて。よせおもくうたがひなきまうけのきみと。
にもてかしづき聞ゆれどこの御にほひにはなら
び給べくもあらざりければ。おほかたのやんごとなき
御おもひにてこのきみをばわたくしものにおほゝし
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Note: 源氏誕生より十二才まて有
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