ISSN 2189-1621

 

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イベントレポート@時空間マップ

イベントレポート@時空間マップ

当メールマガジンに掲載されたイベントレポートは、ヴァージニア大学スカラーズ・ラボで
開発されたNeatline / Omekaというシステムを用いて時空間マッピングを試みております。


image of the Neatline

詳しくは、以下の過去記事をご覧ください。

------------------------第18号・後編 [ http://www.dhii.jp/DHM/dhm18-2 ] より-------------------------

◇DHイベント on Neatline公開のお知らせ
 (永崎研宣:人文情報学研究所)

 このたび、これまで掲載してきたイベントレポートを地図・年表上で公開いたし
ました。

http://www2.dhii.jp/dhomeka/neatline-exhibits/show/event-reports-of-dh/f...

 このWebサイトでは、ヴァージニア大学スカラーズ・ラボ[1]にて、米国議会図
書館と全米人文科学基金(NEH)の助成を受けて開発されたNeatline[2]というフ
リーソフトウェアが用いられています。Neatlineは、Webサイト上で、Webブラウザ
を用いながら地図・年表に手軽に色々な情報を皆で貼り付けられるツールとして、
本年、ハンブルクにて開催されたデジタル・ヒューマニティーズの国際会議で大き
な注目を集めました。(この発表の時には立ち見もたくさん出ていました。)ご覧
いただけばわかるとおり、日本語でもそのまま利用できます。付け加えておきます
と、ここでの利用の仕方は、開発者の意図と若干異なるところがあり、もっとバラ
エティに富んだ利用方法が可能です。オリジナルのWebサイトの方もぜひご覧くださ
い。
 余談ながら、このシステムの開発は、イェール大学で歴史学を専攻したDavid
McClure氏によって行われており、人文系の学部教育の出口を考える上でも興味深い
事例かと思われます。

<サーバシステム関連技術自体には興味のない方へ>
 もし、ご自身のプロジェクトや成果発表の仕方として、このようにして時空間情
報をWebサイトに掲載する仕組みを取り入れようとお考えで、情報技術の専門家の方
にご相談される場合には、ぜひこのシステムのことをご紹介ください。このシステ
ムは自由に利用できますので、導入費用が格段に下がる可能性があります。あるい
は、このシステムを採用しないとしても、仕様策定や見積もり作成など、一連の議
論のたたき台として大変有益となると思われます。

<このシステムの技術面に関心がおありの方へ>
 いわゆるLAMPベースのシステムですので、そういったものに手を出しておられる
皆様におかれましてはぜひ一度お試しください。なお、このNeatlineは、メタデー
タをWeb上で記述・共有・公開することを目的としたCMSであるOmeka[3]の
プラグインとして開発されたものです。Omeka自体は博物館・美術館や
図書館での資料のマネジメントを志向しているものであり、プラグインの多くも
そのような方向性のものですが、このNeatlineと同様に、デジタル・ヒューマニティーズ
の研究者も開発・運営に携わってい
ます。Omeka本体はもちろんのこと、Neatlineも含め、プラグインのほとんどが
フリーソフトとして自由に利用できます。
 こちらも含めて、色々とお試しいただくと近年のデジタル・ヒューマニティーズ
やメタデータの動向の一端が垣間見えて興味深いのではないかと思います。

[1] http://www.scholarslab.org/
[2] http://neatline.org/
[3] http://omeka.org/

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