ISSN 2189-1621

 

現在地

DHM 035 【前編】

2011-08-27創刊

人文情報学月報
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Digital Humanities Monthly

             2014-06-27発行 No.035 第35号【前編】 484部発行

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 ◇ 目次 ◇
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【前編】
◇《巻頭言》古典のコーパス化とその可能性
 (小木曽智信:人間文化研究機構国立国語研究所言語資源研究系)

◇《連載》「Digital Humanities/Digital Historyの動向
      ~2014年5月中旬から6月中旬まで~」
 (菊池信彦:国立国会図書館関西館)

◇《特集》「デジタル学術資料の現況から」第4回
 デジタルなシェイクスピアリアンの1日
 (北村紗衣:武蔵大学人文学部)

【後編】
◇人文情報学イベントカレンダー

◇イベントレポート(1)
「デジタル人文学探索録-Digital Scholarship Retreat 2014編」
 (横山説子:ミシガン大学情報大学院修士課程)

◇イベントレポート(2)
CIAS 京都大学地域研究統合情報センター
 「2013年度共同研究ワークショップおよび共同利用・共同研究報告会」
 (谷川竜一:京都大学地域研究統合情報センター)

◇編集後記

◇奥付

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【人文情報学/Digital Humanitiesに関する様々な話題をお届けします。】
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◇《巻頭言》古典のコーパス化とその可能性
 (小木曽智信:人間文化研究機構国立国語研究所言語資源研究系)

 私は、国立国語研究所で日本語コーパスを作る仕事に取り組んでいる。コーパス
とは大規模に蓄えられた言語資料のことである。文章が集められた大量のテキスト
データという程度に考えられる場合もあるが、言語研究の分野では、特に言語研究
を目的として設計されそのための情報を付与されたものを指す。2011年に1億語の『
現代日本語書き言葉均衡コーパス』を公開した後、現在は日本語の歴史を研究でき
るコーパスとして『日本語歴史コーパス』の構築を進めている。

 過去の日本語を研究する際には、残された資料から用例を採集することが何より
も重要である。従来は、この用例収集を紙の上で行う必要があった。ずっと以前は、
とにかく全文に目を通して用例を探すというたいへんな作業が必要であったが、昭
和に入ると主要な資料については総索引(コンコーダンス)が作られるようになり、
これで見出し語を引けば用例数とその所在が確認できるようになった。日本語研究
にとってその恩恵は計り知れず、索引は欠かすことのできない研究の基礎資料とな
った。

 もっとも、紙の本である総索引は、検索性も十分とはいえず再利用がたいへんで
ある。筆者自身、大学・大学院で日本語学を専攻し、演習発表の準備などで総索引
のお世話になった。総索引は通常、禁帯出だから研究室や図書館のリファレンスコ
ーナーで総索引を繰っては調査対象語の情報を一々ノートに手書きで書き写したも
のである。文脈付きでない索引では、このあと索引に対応した本文が入った書籍と
対照しながら、個々の用例の前後をチェックして書き写して行く作業も必要であっ
た。過去の日本語を対象としたコーパスは、まずはこうした総索引の役割をコンピ
ュータ上で代替できるものである必要がある。

 言語の研究では、必ずしも珍しくない語を対象にして、その用例にもとづいて語
の意味や用法を調査することが多い。したがって、キーワードの付与や部分的なタ
グ付けでは足りず、全文に単語の情報を付けることが必要となる。英語のコーパス
は1960年代から構築が進められてきたが、日本語のコーパスは21世紀になるまで本
格的なものが作られなかった。その原因の一つは、分かち書きがなされず多様な表
記がなされる日本語にあっては、テキストが個々の語に分割され品詞・読み・見出
し語の情報が付与されていなければコーパスとして十分使えるものにならないこと
である。そのための形態素解析技術は、1990年代にJUMAN、ChaSen等、2000年代には
MeCab等が開発され、実用に十分な精度で現代語のテキストを解析することが可能に
なった。現代日本語のコーパスの構築はこの後に行われた。

 しかし現代日本語と違って古い時代の日本語については、その後も専用の辞書が
ないために十分な精度で形態素解析を行うことができなかった。そこで、筆者らは
「中古和文UniDic」という古文の形態素解析用の辞書を開発し公開した(2010年)。
古語の見出し語を追加し、人手で情報を付与した古文のコーパスを機械学習の教師
データとして用いることで、現代語の解析結果と比べても遜色のない、97%程度の
精度で古文の形態素解析を行うことが可能になった。この辞書を作ったことで古文
の本格的なコーパスの構築が可能となり、その後国語研究所で「通時コーパス」の
設計・構築が始まった。

 その最初のまとまった成果として、2014年3月に『源氏物語』をはじめとする平安
時代の仮名文学作品14作品のコーパス化が完了し、『日本語歴史コーパス 平安時代
編』としてコーパス検索システム「中納言」に載せて公開された(
http://maro.ninjal.ac.jp/ )。全文にわたって形態素解析済みの古典本文を人手
で修正した単語情報が付いているため、辞書見出しから全ての用例を見ることがで
き、用例からはその出典がたどれるようになっている。検索は、一語単位で行うだ
けでなく前後の語を最大10語まで組み合わせて詳細な条件指定を行うことができる。
見出しのみならず、特定の品詞の語を全て抽出することもできる。限られた作品だ
けとはいえ、完全に紙の総索引を置き換え、それを大きく上回る検索性を実現した。
結果は表形式テキストでダウンロードでき再利用も容易である。今後、古典語研究
の基盤として活用されていくことが期待される。

 古文のコーパスは、単に総索引を置き換えるだけでない。言語研究では検索と並
んで、集計や統計的処理が重要である。残された少ないデータを徹底的に活用する
には、利用可能な情報をできる限りコーパスに盛り込んで、様々な手法を用いて分
析する必要がある。コーパスの登場は、資料のデジタル化が近年大きく進展したと
いう点では他の人文学分野と同様だが、「コーパス言語学」「コーパス日本語学」
といった分野名となるほどに、言語学・日本語学ではインパクトが大きく、研究の
方法を変えつつある。もっとも「コーパス日本語学」などと新しい名前を冠したと
しても、古い文献にもとづく実証は契沖以来の日本語学・国語学の伝統の上にある
と言ってよく、用例による実証を重んじてきた日本語の歴史研究にコーパスが導入
されるのは実に自然な流れであると言える。

 現在の『日本語歴史コーパス』ではコーパスの用例からその出典がたどれるよう
になっているが、将来的には、原文の電子画像に行き着くことができるものにして
いきたい。書き言葉のコーパスは底本の画像と書誌情報にたどり着けてはじめて、
一次資料が検証可能な、優れた研究資料と言えると考えるからである。また、いつ
かは現代語コーパスにも接続して、上代から現代までの日本語を対象とした真の通
時コーパスとして完成させたい。そこでは「痛い」を引けば、万葉集の「いとのき
て痛き傷には鹹塩(からしほ)をそそくちふがごとく」(897番歌・山上憶良)から、
最近のブログ記事の「イタい人」までが一望の下に見渡せるようになるはずである。
多すぎる用例を効果的にまとめ上げわかりやすく提示するために、工夫されたUIも
必要とされることになるだろう。こうしてできあがるシステムは、研究者だけでな
く、日本語を使い言葉に関心を持つ全ての人々にとって有用なものとなるに違いな
いと夢想している。

執筆者プロフィール
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小木曽智信(おぎそ・としのぶ)専門は日本語学(国語学)、コーパス言語学、自
然言語処理。バックグラウンドは日本語学で、コーパスを活用した日本語史研究を
行っている。国立国語研究所でコーパスの開発に携わる中、必要とされる技術を身
につけ、奈良先端科学技術大学院大学で自然言語処理を研究。現在は日本語の通時
的な研究を可能にする「日本語歴史コーパス」の構築に取り組んでいる。

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《連載》「Digital Humanities/Digital Historyの動向
      ~2014年5月中旬から6月中旬まで~」
 (菊池信彦:国立国会図書館関西館)

 前号に引き続き、2014年5月中旬から6月中旬までのDigital Humanities/Digital
Historyに関する動向をまとめた。

○新聞・ブログ記事
 5月23日、ジョージメイソン大学のRRCHNM(Roy Rosenzweig Center for History
and New Media)の新センター長Stephen Robertsonが、“The Differences between
Digital History and Digital Humanities”という記事をブログで公開している。
記事は、DHがもっぱらDigital Literary Studiesとなっているとし、デジタルヒス
トリーとDHとの齟齬があることを論じたもので、その後、カリフォルニア大バーク
レー校の博士課程学生Scott Paul McGinnisが自身のブログで反論を寄せている。筆
者のブログで、両者のブログ記事の概要および感想をまとめて紹介している。
http://drstephenrobertson.com/2014/05/23/the-differences-between-digital...
http://majining.com/?p=417
http://digitalhumanitiesnow.org/2014/05/editors-choice-conversations-abo...
http://wp.me/p3M99u-9w

 5月27日から30日にかけて、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)で“
Festival of the Arts”というイベントが開催され、UCLのMelissa Terrasがこの開
催記念に、“A Decade in Digital Humanities”と題した講演を行った。Terrasの
講演の様子はUCLのサイトに、および講演スクリプトがTerrasのブログで公開されて
いる。
http://melissaterras.blogspot.jp/2014/05/inaugural-lecture-decade-in-dig...
https://www.ucl.ac.uk/stream/media/swatch?v=e0ae57b11658
http://www.timeshighereducation.co.uk/news/technologys-value-to-humaniti...

 5月29日、Andrew Goldstoneのブログに“The Quiet Transformations of Literary
Studies”という記事が掲載された。これは、New Literary History誌に掲載予定の、
GoldstoneとTed Underwoodとの共著論文の解説を行ったもので、同論文では1889年
から2013年までの文学研究の論文誌7誌(論文数21367本)について、トピックモデ
ルを使い、その文学史を解析している。また、ブログ記事の公開と合わせて、その
解析を検証できるサイトも公開された。これに関連して、6月11日に、Goldstoneの
成果を踏まえ、JSTORのデータセットData for Researchを使った解析を行うための
プログラムがShawn Grahamのブログで提供されている。
http://andrewgoldstone.com/blog/2014/05/29/quiet/
【PDF】 http://www.rci.rutgers.edu/~ag978/quiet/preprint.pdf
http://www.rci.rutgers.edu/~ag978/quiet/
http://electricarchaeology.ca/2014/06/11/using-goldstones-topic-modeling...

 6月5日、アメリカ歴史学会(AHA)のブログに、“Historians and the Potential
Consequences of the ‘Right to be Forgotten’ Ruling”という記事が掲載され
た。記事は、前号で紹介した、いわゆる「忘れられる権利」--Googleに自分の情
報へのリンクを検索結果から削除するよう求めたスペイン人男性の請求を欧州連合
司法裁判所が認めた判決--に関するもので、この手続きが一般化した場合、未来
の歴史研究者にとっては研究対象への情報アクセスが妨げられる恐れがあると指摘
している。
http://blog.historians.org/2014/06/historians-potential-consequences-rig...

 6月11日、ITProに「バチカンとNTTデータ、想像を絶する交渉の舞台裏」という記
事が掲載された。今年3月に発表された、NTTデータによるバチカン図書館のデジタ
ル化プロジェクトについての詳細記事。なお、記事の閲覧には無料の会員登録が必
要となっている。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20140606/562246/

○イベント・出来事
 5月14日に、ロンドンで図書館におけるLODの活用を目的としたハッカソン“RLUK
Hack Day”が開催された。
http://www.rluk.ac.uk/events/rluk-hack-day/
http://current.ndl.go.jp/e1570

 6月2日、立命館大学アート・リサーチセンターが、文部科学省共同利用・共同研
究拠点「日本文化資源デジタル・アーカイブ研究拠点」として認定を受けたこと、
併せて、特色ある共同研究拠点の整備の推進事業に採択されたことを発表した。
http://www.arc.ritsumei.ac.jp/lib/GCOE/info/2014/06/post-105.html
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20140602000016
また、6月11日には、研究協力と教職員の人材交流を主な目的として、神奈川近代文
学館との協定を結んだとの報道もある。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140611/art14061108520006-n1.htm

 6月2日から6日にかけて、カナダのヴィクトリア大学でDigital Humanities Summer
Institute: #dhsi2014が開催された。Twitterアーカイブやそれをもとにしたインフ
ォグラフィックが公開されている。
http://www.hastac.org/blogs/ernesto-priego/2014/06/10/digital-humanities...
http://figshare.com/articles/Digital_Humanities_Summer_Institute_2014_A_...
また、DHSIに関連したブログ記事も複数公開されている。6月5日、ワシントン大学
のPaige Morganは、DHSIで参加者からアイディアレベルのDHプロジェクトを実現さ
せるための意見を求められたのをきっかけに自身のブログで“How to get a digital
humanities project off the ground”という記事を公開した。
http://www.paigemorgan.net/how-to-get-a-digital-humanities-project-off-t...
6月7日にはコロンビア大学図書館のAlex Gilが、DHSI閉会講演のスクリプト“The
(Digital) Library of Babel”をブログで公開している。
http://elotroalex.webfactional.com/digital-library-babel/

 9月6日と7日に、福井県鯖江市でCode4Lib JAPANカンファレンス2014が開催され
る。発表応募の締切は7月28日17:00まで。
http://www.code4lib.jp/2014/06/1166/

○プロジェクト・ツール・リソース
 5月14日、英国図書館が、ロマン主義時代、ヴィクトリア朝時代の古典文学作品お
よび関連資料1000点以上を提供するウェブサイト“Discovering Literature”を公
開した。公開の背景には、中学校教員に対する調査結果から明らかになった、古典
文学に対する生徒の理解の欠如が指摘されている。
http://www.bl.uk/romantics-and-victorians
http://pressandpolicy.bl.uk/Press-Releases/As-the-British-Library-posts-...

 5月16日、メトロポリタン美術館が、所蔵するパブリックドメインの作品のデジタ
ル画像40万点を公開した。非営利目的での利用に限り、同館に対して許諾なく利用
可能とのこと。
http://metmuseum.org/about-the-museum/press-room/news/2014/oasc-access
http://www.metmuseum.org/collection

 5月19日、米Creative Commonsや米SPARC等が参加する新たな連合、Open Policy
Network(OPN)の設立が発表された。OPNはCreative Commonsの行ってきたオープン
ポリシーに関する活動を母体とするもので、その目的は、公的資金の助成を受けた
成果についてはオープンライセンスで提供するよう求めるポリシーの策定等を支援
・推進することとされている。
http://openpolicynetwork.org/launch-of-the-open-policy-network/
http://current.ndl.go.jp/node/26168

 5月20日、アイルランドのDigital Repository of Irelandと同国国立図書館が、
図書館やアーカイブズ等の機関のためのシソーラス構築を目的としたガイドライン
を定める共同プロジェクト“MoTIF”を開始した。まずは、アイルランドの民間伝承
がテーマとされている。
http://dri.ie/press-release-motif-project-launched
http://apps.dri.ie/motif/vocab/constructionguidelines.php

 5月21日、Public Catalogue Foundationが“Art Detective”を公開した。これは、
BBCやPublic Catalogue Foundationが、イギリスの美術館等に眠る油絵のコレクシ
ョンをオンラインで閲覧・利用できる“Your Paintings”のプロジェクトの結果、
作者名や描かれている場所・イベント等の同定ができていないものを、クラウドベ
ースで明らかにするためのプラットフォームとのこと。
http://www.codart.com/news/1090/
http://thepcf.org.uk/artdetective/

 5月22日、感情をあらわすマークアップ言語EMOTIONMLのバージョン1.0がW3C勧告
となった。
http://www.w3.org/blog/news/archives/3861
http://current.ndl.go.jp/node/26223

 このほど、アイダホ州立大学のJ. B. Owens博士の研究グループが、歴史研究者・
歴史社会学研究者向けのGISトレーニングマニュアル“A Geographic Information
Systems(GIS) Training Manual for Historians and Historical Social
Scientists”を公開した。2014年5月23日付のH-Netでの投稿情報による。
http://wp.me/p3M99u-9n
http://www.geographicallyintegratedhistory.com/

 6月2日、ジョージメイソン大学のRRCHNMが、ウェブリソースのキュレーションプ
ラットフォームPressForwardのWordPress用プラグインソフトウェアをリリースした。
http://pressforward.org/annoucing-the-pressforward-plugin/

 6月3日、Appleの年次開発者会議Worldwide Developers Conference(WWDC)2014
で、新プログラム言語“Swift”の提供が発表された。
https://developer.apple.com/swift/
http://japan.cnet.com/news/service/35048822/
http://www.infoq.com/jp/news/2014/06/apple-swift
http://japan.cnet.com/news/commentary/35049422/
http://news.mynavi.jp/news/2014/06/09/090/

○論文・学術雑誌・研究書
 5月22日、国立国会図書館のメールマガジン「カレントアウェアネス-E」No.259が
刊行された。京都府立総合資料館の福島幸宏による「京都府立総合資料館による東
寺百合文書のWEB公開とその反響」が掲載されている。ちなみに、筆者自身もスペイ
ンにおけるEuropeanaアグリゲータプロジェクトHispanaについて紹介記事を書いて
いる。
http://current.ndl.go.jp/e1561
http://current.ndl.go.jp/node/26178

 このほど刊行されたEducause Reviewのvol. 49 no.3がデジタルスカラーシップに
関する特集をしている。“DH”をタイトルに挙げた記事には、Michael D.Royの“
Either/Or? Both/And? Difficult Distinctions within the Digital Humanities”
やDavid M. Berryの“Post-Digital Humanities: Computation and Cultural
Critique in the Arts and Humanities”等がある。
http://www.educause.edu/ero/educause-review-print-edition-volume-49-numb...

 5月25日、スペインのグラナダ大学のDHプロジェクトGrinUGRがデジタル人文学・
社会科学をテーマにした論集“Ciencias Sociales y Humanidades Digitales:
te'cnicas, herramientas y experiencias de e-Research e investigacio'n en
colaboracio'n”を刊行した。オンライン版はPDF公開されている。
http://grinugr.org/biblioteca-de-medios/libro-ciencias-sociales-y-humani...
【PDF】 http://www.cuadernosartesanos.org/2014/cac61.pdf
また、6月8日には、スペインの黄金世紀文学の研究グループであるSIELAEの電子ジ
ャーナルJANUSが、別冊として“Humanidades Digitales: una aproximacio'n
transdisciplina”を刊行した。同ジャーナルのDH関連誌としては今年2回目となる。
http://www.janusdigital.es/anexo.htm?id=6

 Literary and Linguistic Computingのvol.29 no.2(2014年6月号)が刊行された。
http://llc.oxfordjournals.org/content/29/2.toc

 カナダのDigital Studies / Le champ nume'riqueのvol. 38が刊行された。昨年6
月に開催されたCSDH/SDCN 2013 Conferenceのプロシーディングとなっている。
http://www.digitalstudies.org/ojs/index.php/digital_studies/issue/view/38

○レポート・報告書等
 6月3日、JISC、英国研究図書館コンソーシアム、英国国立・大学図書館協会が、
デジタル化資料をより見つけやすくするための解決案を提案するレポート“
Improving discoverability of digitised collections: above-campus and
national solutions”を公開した。
http://current.ndl.go.jp/node/26305
http://www.infodocket.com/2014/06/03/new-report-from-jisc-improving-disc...
【PDF】 http://repository.jisc.ac.uk/5569/1/JISC_REPORT_spotlight_on_digital_WEB...

 6月4日、全欧州のアカデミー連合ALLEAが、European Strategy Forum on Research
Infrastructures等の3つの関連機関とともに、昨年11月に開催したカンファレンス
“Facing the Future - European Research Infrastructure for the Humanities
and Social Sciences”の報告資料をオープンアクセスで刊行した。人文・社会科学
の電子インフラをテーマとしたものだが、この中に、DHが“Special Area”として
取り上げられ、3本の報告が掲載されている。
http://www.allea.org/Pages/ALL/33/552.bGFuZz1FTkc.html

 オランダ王立芸術科学アカデミー(KNAW)やIBM、アムステルダム大学等の5機関
が、共同で運営するために長期の戦略パートナーシップを締結しているCenter for
Humanities and Technology(CHAT)について、その研究ミッションなどをまとめた
白書を刊行した。Cognitive Computing、Network Analytics、Visualization、Text
and Social Analytics、Search and Data Representationの5分野が主な研究領域と
されている。
https://www.knaw.nl/en/news/publications/meaning-and-perspectives-in-the...
http://www.ehumanities.nl/meaning-perspectives-digital-humanities/

 6月10日、シュプリンガー・ジャパンが、日本の研究者を対象とした、電子書籍(
英文学術書の電子版)の認知度および利用行動調査の結果をまとめた「イーブック
白書」を公開した。「紙と電子の比較では81%が電子書籍を支持」「92%が今後1年間
に電子書籍を利用したいと回答」等の結果をもとに、「日本の学術業界において電
子書籍の導入期は終了し、既に発展期に突入していることが考えられる」としてい
る。
http://www.springer.jp/news/20140610001137.php
http://current.ndl.go.jp/node/26318

特殊文字については次のとおり表記しました。
アセント:e'、o'

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◇《特集》「デジタル学術資料の現況から」第4回
デジタルなシェイクスピアリアンの1日
 (北村紗衣:武蔵大学人文学部)

 あなたがもしシェイクスピア研究者(シェイクスピアリアン)で、資料もなけれ
ば舞台を見に行くこともできないような僻地、あるいは宇宙の彼方で目覚めたとし
よう。そんな時、あなたならどうするだろうか。比較文学者のエーリヒ・アウエル
バッハは、ナチスに追われてイスタンブルに亡命した際、戦時ということで学術論
文の入手がしづらくなったため、手に入りやすい古典を研究して『ミメーシス』を
ものしたという。しかしながら、2014年6月の時点であなたがどんな僻地にいたとし
ても、Wi-Fiさえあればアウエルバッハよりいくぶんかは多い資料にあたることが可
能だ(もちろん、だからといってアウエルバッハのような業績をあげられるとは言
わないが)。なんといってもWi-Fiはマズローの欲求のピラミッドよりも下にある根
源的な欲求[1]だと言われているくらい、現代人には必要とされているインフラで
ある。宇宙ステーションですらインターネットが通じる時代、図書館のない小さな
村でもWi-Fiはどうにか入手できるだろう。

 さて、シェイクスピアリアンであるあなたは図書館も大学も劇場もない場所で目
を覚ました。あまり考えたくない状況だが、手元にはシェイクスピアの戯曲刊本す
ら一冊もなく、オンラインでテキストを探さねばならない。シェイクスピアのテキ
ストを提供しているウェブサイトといえば、1990年代から戯曲テキストを無料で提
供し続けている老舗サイトであるMITのThe Complete Works of William
Shakespeare[2]やヴィクトリア大学のInternet Shakespeare Editions[3]、ま
た少し後発のOpen Source Shakespeare[4]があるが、もしあなたが有料オンライ
ンデータベースにアクセスできる権限を持っているのならば、Galeが提供している
The Shakespeare Collection[5]を使うだろう。このデータベースは、世界中の大
学で使われているエディションのひとつであるアーデン版の全文と注釈の他、批評
なども収録しており、新しい知見が反映されたシェイクスピアのテキストを見られ
るという点で、シェイクスピアリアンにとって以上にありがたいデータベースのひ
とつだ。アーデン版は学者のみならず一般読者にも愛用されているので、あなたが
宇宙の彼方にいるとしたら、あなたが住んでいる宇宙ステーションは乗員の暇つぶ
しのためだけにでもこのデータベースを契約すべきだろう。

 さて、あなたはアーデン版に収録されている『ロミオとジュリエット』(Romeo
and Juliet)を読んでいる。『ロミオとジュリエット』には有名な“star-cross'd
lovers”「星回り悪しき恋人たち」についてのプロローグがあるが、このプロロー
グは1623年に出たシェイクスピア初の全集であるファースト・フォリオには収録さ
れていないというではないか(フォリオとは、二折版と言われる大きなサイズの版
である)。このプロローグのことが気になってたまらないあなたは、シェイクスピ
アの各種テキストを比較しようとする。まずあなたが検索するのはおそらくEarly
English Books Online(EEBO)[6]だ。これは有料のデータベースで、1473年から
1700年までにイングランド、アイルランド、スコットランド、ウェールズ、英領北
アメリカで印刷された本及びその他の地域で印刷された英語の本全てを収録するこ
とを目指すデータベースである。本の各ページの写真をそのまま見ることができる
他、版によってはページに書かれた内容を写真から文字に起こした検索可能なテキ
ストを読むこともできる。EEBOを用いて1623年のファースト・フォリオと1597年に
刊行された『ロミオとジュリエット』の最初のクォート版(フォリオより小さいサ
イズの四折版と言われる版)を比較したところ、確かにプロローグはフォリオには
収録されていない。

 『ロミオとジュリエット』の刊本のことが気になってきたあなたは、クォート版
やフォリオ版のことをもっと知りたいと思い始めるが、あいにく手元にはまともな
参考文献が一冊もない。そこであなたはペンシルヴェニア大学が提供している
Database of Early English Playbooks(Deep)[7]に行く。このウェブサイトは、
1660年以前にイングランド、スコットランド、アイルランドで刊行された戯曲刊本
にはいったいどういうエディションがあるのかを確認できるデータベースである。
このウェブサイトで調べたところ、『ロミオとジュリエット』については確認でき
ているだけでクォート版が5種類、フォリオ版が2種類(ファースト・フォリオとセ
カンド・フォリオ)出ていることがわかる。

 あなたはそれぞれのクォートやフォリオに載っている『ロミオとジュリエット』
のテキストを画像で比較して見てみたいと思い始める。この時に便利なのが、ブリ
ティッシュ・ライブラリーが提供しているTreasure in Full: Shakespeare in
Quarto[8]だ。このウェブサイトは、ブリティッシュ・ライブラリーが所蔵してい
る1642年に発行されたシェイクスピアの各種クォート版の画像を収録しており、任
意の2冊を選んで並べて比較検討することができる。『ロミオとジュリエット』につ
いては6つの版が登録されており、無料で見ることができる。もう一つ使えるのが、
北米のワシントンD.C.にあるフォルジャー・シェイクスピア図書館が提供している
オンライン検索カタログ、Hamnet[9]とその画像データベースLuna: Folger
Shakespeare Library Digital Image Collection[10]である。Hamnetで1642年以
前に刊行されたRomeo and Julietを検索するといくつかのクォート版が登録されて
おり、下にあるリンクから画像データベースに飛べるようになっているものがある。
これを用いてフォルジャー・シェイクスピア図書館が所有するクォートを比較検討
することが出来る。フォリオ版もいくつかは画像が登録されているので、これも比
較対象に入れることが可能だ。

 こうした『ロミオとジュリエット』の刊本は、いったいどういう人々に読まれて
いたのだろう。そう疑問に思った時に参考になるのが、モンペリエ第三大学が提供
しているReading Shakespeare's Early Modern Readers[11]だ。このデータベー
スはまだ工事中だが、16世紀末から18世紀頃にかけてシェイクスピアの刊本に書き
込みをしたり、手稿でシェイクスピア作品に言及したりした人々の情報を収集して
いる、受容史研究者にはわくわくするようなサイトである。ここで検索してみると、
『ロミオとジュリエット』についての書き込みがある刊本8冊、手稿3種類が登録さ
れており、中にはあなたが数年前に訪問したスコットランド国立図書館で結局、見
せてもらえなかったファースト・フォリオもあるではないか。もしあなたが宇宙の
彼方にいるシェイクスピアリアンなら、次回、地球に帰還してエディンバラに行く
機会があれば今度は是非、このフォリオを見せてもらわねばならない。

 さて、刊本の検討に飽きてきたあなたは、『ロミオとジュリエット』のプロロー
グに出てくる“star-cross'd”という表現が同時代の他の芝居でも使われているの
かどうかが気になってきた。この時あなたが使うのはLiterature Online(LION)[12]
である。大学の契約方法によって多少、利用の仕方が異なるが、LIONには通称
English Dramaと呼ばれる、13世紀末から20世紀初めまでの英語で出版された戯曲の
テキストを集めたデータベースが入っている。この全文検索で時代を1558年から
1660年までにし、“star-cross'd”で綴りを曖昧にして検索したところ、少なくと
も『ロミオとジュリエット』以外に2作の戯曲で似たような表現が使用されているこ
とがわかった。

 本文をいじることに疲れてきたあなたは、上演のことを考え始める。16世紀末の
ロンドンで、『ロミオとジュリエット』はおそらくシアター座かカーテン座あたり
で上演されていたはずだが、これは1597年の時点ではどこにあったのだろうか。こ
う思った時に役立つのが、レスターのデ・モントフォート大学が提供している
Shakespearean London Theatres(ShaLT)[13]である。このウェブサイトは初期近
代ロンドンの劇場を地図で示してくれており、その他にも様々な教育用のコンテン
ツを含んでいる便利なサイトで、学者だけではなく、一般読者や観客も十分楽しめ
る。さらに当時の劇場運営のことをもっと詳しく調べたいと思えば、
Henslowe-Alleyn Digitisation Project[14]がある。これはダリッジ・カレッジ
の創立者で舞台のスターであったエドワード・アレンと、その義父で興業主だった
フィリップ・ヘンズローの手稿類を電子化するプロジェクトで、初期近代ロンドン
の劇場文化を知るには必須の情報が多数含まれている。この2人は、シェイクスピア
が『ロミオとジュリエット』を初演する際の様子を自由に脚色した1998年の映画『
恋に落ちたシェイクスピア』にも登場していたので(史実とはだいぶ異なっている
が)、シェイクスピアリアンでなくとも知っている名前かもしれない。

 シアター座やカーテン座の位置を確かめ、ヘンズローの自筆文書の写真と格闘し
たあなたは、実際に劇場に出かけて『ロミオとジュリエット』を見たくなるかもし
れない。しかしながらあなたがいる場所が小さな地方の村だとしたら、すぐ近くで
『ロミオとジュリエット』が上演されている可能性は少ないし、宇宙の彼方にいる
としたらなおさらだ。そんな時にあなたがチェックするのが、MIT Global
Shakespeares[15]である。このデータベースはMITを中心に多数の参加者の協力に
より運営されているオープンアクセスのデータベースで、世界各国でのシェイクス
ピア上演の情報と映像データを収集している。このプロジェクトはShakespeare
Digital Brasil[16]やTaiwan Shakespeare Database[17]と共同しており、また
中核コレクションのひとつとしてShakespeare Performance in Asia(SPIA)[18]を
有している。このウェブサイトでRomeo and Julietの公演を検索すると、12本の上
演が登録されているのがわかり、中には2004年の蜷川幸雄演出の上演情報なども含
まれている。映像については見られないものもあるが、かなり長い映像が視聴可能
になっている場合もある。

 しかしながらあなたは小さな村か宇宙の彼方にいるので、あまりインターネット
の回線状況が良くなく、映像がスムーズに読み込めないかもしれない。仕方がない
ので、舞台の映像をあきらめて映画化作品でもチェックすることにしようか。
British Universities Film & Video Councilが提供しているAn International
Database of Shakespeare on Film, Television and Radio[19]は、映画・テレビ
番組・ラジオを中心にシェイクスピアの翻案情報を収集しているデータベースであ
る。Romeo and Julietで検索すると219件もの結果が出てくる。

 219件の検索結果の前であなたは疲れてしまったので、寝ることにする。明日は『
ロミオとジュリエット』ではなく『ハムレット』を対象にしてはどうだろうか?こ
れもMIT関連のHamletWorks[20]というサイトがあり、ここは『ハムレット』に関
するあらゆる情報を収集・組織化しているといってよいようなプロジェクトである。
『ハムレット』に飽きても、まだまだ見ることが出来るシェイクスピア関連の学術
サイトはたくさんある。例えばMITは今日、見た以外にも多数のコンテンツをMIT
Shakespeare Project[21]として公開しており、これを見ているだけで1日は過ぎ
てしまう。結局、散発的な調べ物ばかりで研究はちっとも進んでいないかもしれな
いが、本が一冊もなくても少なくとも明日も見る資料があるということで少し心を
穏やかにして、シェイクスピアリアンは眠りにつくことができる。

[1] http://www.bbc.com/news/magazine-23902918
[2] http://shakespeare.mit.edu/
[3] http://internetshakespeare.uvic.ca/
[4] http://www.opensourceshakespeare.org/
[5] http://www.gale.cengage.com/customer_service/sample_searches/shakespeare...
[6] http://eebo.chadwyck.com/home
[7] http://deep.sas.upenn.edu/
[8] http://www.bl.uk/treasures/shakespeare/homepage.html
[9] http://shakespeare.folger.edu/webvoy.htm
[10] http://luna.folger.edu/luna/servlet/
[11] http://shakespeare.readers.dr13.cnrs.fr/
[12] http://lion.chadwyck.co.uk/marketing/
[13] http://shalt.dmu.ac.uk/
[14] http://www.henslowe-alleyn.org.uk/
[15] http://globalshakespeares.mit.edu/
[16] http://www.shakespearedigitalbrasil.com.br/
[17] http://shakespeare.digital.ntu.edu.tw/shakespeare/browse.php
[18] http://web.mit.edu/shakespeare/asia/
[19] http://bufvc.ac.uk/Shakespeare
[20] http://triggs.djvu.org/global-language.com/ENFOLDED/
[21] http://shakespeareproject.mit.edu/

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