ISSN 2189-1621

 

現在地

DHM 024 【後編】

2011-08-27創刊

人文情報学月報
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Digital Humanities Monthly

             2013-07-23発行 No.024 第24号【後編】 371部発行

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 ◇ 目次 ◇
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【前編】
◇《巻頭言》「『人文情報学月報』の2年間を振り返って」
 (永崎研宣:人文情報学研究所)

◇《連載》「Digital Humanities/Digital Historyの動向
      ~2013年6月中旬から7月中旬まで~」
 (菊池信彦:国立国会図書館関西館)

【後編】
◇人文情報学イベントカレンダー

◇イベントレポート(1)
日本近代文学会例会「デジタル環境の最前線-近代文学研究の明日を考える」
 (永崎研宣:人文情報学研究所)

◇イベントレポート(2)
立命館大学大学院 文学研究科 行動文化情報学専攻「文化情報学専修」設置準備企
画連続講演会 第2回〈文化資源情報を考える〉
「日本古典籍デジタル化と活用-その行方をめぐって-」
 (水野翔彦:国立国会図書館)

◇編集後記

◇奥付

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【人文情報学/Digital Humanitiesに関する様々な話題をお届けします。】
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◇人文情報学イベントカレンダー(□:新規イベント)

【2013年7月】
■2013-07-28(Sun):
白眉センター&応用哲学・倫理学教育研究センター(CAPE) 共催セミナー
「文化系統学・文化進化研究の現在-『文化系統学への招待』合評会」
(於・京都府/京都大学 物質-細胞統合システム拠点)
http://www.hisashinakao.com/cul_evo/

【2013年8月】
■2013-08-03(Sat):
人文科学とコンピュータ研究会 第99回研究発表会
(於・東京都/筑波大学 東京キャンパス文京校舎)
http://www.jinmoncom.jp/

■2013-08-04(Sun)~2013-08-09(Fri):
IGU 2013 Kyoto Regional Conference
(於・京都府/国立京都国際開館)
http://oguchaylab.csis.u-tokyo.ac.jp/IGU2013/jp/

■2013-08-06(Tue)~2013-08-09(Fri):
Balisage: The Markup Conference 2013
(於・カナダ/Montre'al)
http://www.balisage.net/

■2013-08-15(Thu):
IFLA 2013 Satellite Meeting "Workshop on Global Collaboration of
Information Schools"
(於・シンガポール/Nanyang Technological University)
http://conference.ifla.org/ifla79/satellite-meetings

□2013-08-17(Sat)~2013-08-23(Fri):
IFLA World Library and Information Congress
(於・シンガポール/Suntec Singapore International Convention & Exhibition
Centre)
http://conference.ifla.org/ifla79

□2013-08-23(Fri):
第2回 SPARC Japan セミナー2013「人社系オープンアクセスの現在」
(於・東京都/国立情報学研究所)
http://www.nii.ac.jp/sparc/event/2013/20130823.html

■2013-08-19(Mon)~2013-08-23(Fri):
2013 DARIAH-DE International Digital Humanities Summer School
(於・ドイツ/Go"ttingen)
http://www.gcdh.de/en/events/calendar-view/2013-dariah-de-international-...

□2013-08-31(Sat)~2013-09-01(Sun):
Code4Lib JAPANカンファレンス2013
(於・宮城県/南三陸プラザ ほか)
http://www.code4lib.jp/2013/07/1128/

【2013年9月】
■2013-09-02(Mon)~2013-09-05(Thu):
10th International Conference on Preservation of Digital Objects
(於・ポルトガル/Lisbon)
http://ipres2013.ist.utl.pt/

■2013-09-05(Thu)~2013-09-08(Sun):
3rd International Conference on Integrated Information, IC-ININFO
(於・チェコ共和国/Prague)
http://www.icininfo.net/

■2013-09-06Fri)~2013-09-08(Sun):
State Of The Map 2013(SotM2013)
(於・英国/Birmingham)
http://wiki.openstreetmap.org/wiki/State_Of_The_Map_2013

■2013-09-10(Tue)~2013-09-13(Fri):
13th ACM Symposium on Document Engineering
(於・イタリア/Florence)
http://www.doceng2013.org/

■2013-09-16(Mon)~2013-09-18(Thu):
The International Conference on Culture and Computing(Culture and
Computing 2013)
(於・京都府/立命館大学 朱雀キャンパス)
http://www.media.ritsumei.ac.jp/culture2013/

■2013-09-17(Tue)~2013-09-21(Sun):
FOSS4G 2013
(於・英国/Nottingham)
http://2013.foss4g.org/

■2013-09-19(Thu)~2013-09-21(Sun):
JADH2013@Kyoto
(於・京都府/立命館大学)
http://www.jadh.org/JADH2013

■2013-09-24(Tue)~2013-09-26(Thu):
International Conference on Information and Social Science(ISS 2013)
(於・愛知県/ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋)
http://ibac-conference.org/iss2013/

■2013-09-28(Sat)~2013-09-30(Mon):
日本地理学会 2013年 秋季学術大会
(於・福島県/福島大学)
http://www.ajg.or.jp/ajg/2013/05/20132-2.html

【2013年10月】
□2013-10-02(Wed)~2013-10-05(Sat):
2013 Annual Conference and Members’ Meeting of the TEI Consortium
(於・イタリア/Universita` La Sapienza)
http://digilab2.let.uniroma1.it/teiconf2013/

□2013-10-03(Thu)~2013-10-05(Sat):
Cultural Research in the context of Digital Humanities by The British
Society for the History of Science
(於・ロシア/Saint-Petersburg)
http://www.bshs.org.uk/cfp-cultural-research-in-the-context-of-digital-h...

□2013-10-06(Sun)~2013-10-09(Wed):
IEEE BIGDATA 2013: WORKSHOP ON BIG HUMANITIES
(於・米国/Silicon Valley)
http://bighumanities.net/

□2013-10-12(Sat)
情報処理学会 第100回 人文科学とコンピュータ研究会発表会
(於・大阪府/国立民族学博物館)
http://www.jinmoncom.jp/

□2013-10-12(Sat)~2013-10-13(Sun):
第61回 日本図書館情報学会 研究大会(60周年記念大会)
(於・東京都/東京大学 本郷キャンパス)
http://www.jslis.jp/conference/2013Autumn.html

□2013-10-12(Sat)~2013-10-13(Sun):
第34回TeX Users Group年次大会
(於・東京都/東京大学 駒場Iキャンパス)
http://tug.org/tug2013/jp/

□2013-10-26(Sat)~2013-10-27(Sun):
地理情報システム学会 第22回研究発表大会
(於・東京都/慶應義塾大学 三田キャンパス)
http://www.gisa-japan.org/news/detail_1087.html

□2013-10-28(Mon)~2013-10-31(Thu):
2nd International Conference on the History and Philosophy of Computing
(HaPoC 2013)
(於・フランス/Ecole Normale Superieure)
http://hapoc2013.sciencesconf.org/

□2013-10-28(Mon)~2013-11-01(Fri):
digital heritage international congress 2013
(於・フランス/Marseille)
http://www.digitalheritage2013.org/

特殊文字については次のとおり表記しました。
ウムラウト: o"

Digital Humanities Events カレンダー共同編集人
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小林雄一郎(日本学術振興会特別研究員PD)
瀬戸寿一(立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員)
佐藤 翔(同志社大学教育文化学科 助教)
永崎研宣(一般財団法人人文情報学研究所)

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◇イベントレポート(1)
日本近代文学会例会「デジタル環境の最前線-近代文学研究の明日を考える」
http://amjls.web.fc2.com/
 (永崎研宣:人文情報学研究所)

 6月15日、跡見女子学園にて、日本近代文学会6月例会が開催された。本メールマ
ガジンの記事としてこれを執筆したのは、ここでのテーマがデジタル化に関わるも
のだったからである。筆者は日本近代文学を専門とする者ではなく、この分野に固
有の文脈を十分に理解することができないため、詳細に立ち入るのは難しいが、運
良く参加する機会を得たので、感想とともに簡潔に報告しておきたい。

 登壇者は、大向一輝(国立情報学研究所)、大場利康(国立国会図書館)、滝口
富夫(八木書店)、杉浦静(大妻女子大学)と、錚々たる顔ぶれであった。

 まず、大向氏により、国立情報学研究所における取り組みを中心として、近年の
学術情報流通に関わる現状と課題についての報告が行われた。CiNiiの開発者として
の確固とした裏付けを伴った話題提供には、厚みと深みを感じた次第である。

 大場氏は「デジタル化する図書館と人文科学-国立国会図書館の取り組みを中心
に-」と題する発表を行った。今回は個人の立場としての参加であると前置きした
後、国立国会図書館(NDL)のデジタル化事業について触れつつ、日本近代文学にお
けるデジタル化資料の扱いに関する各種論考をきちんと踏まえた上で、NDLとの関わ
りと今後の可能性について述べていた。とりわけ、書誌学・出版史・蔵書成立史の
各人文科学分野における振興を提唱していた点は大変興味深いものであった。NDLの
活動を通じて知識社会をより高めていこうとすることへの意気込みがよく表れてい
ると感じた報告であった。

 滝口氏は、主にWeb版日本近代文学館を事例としつつ、利用者に配慮したデジタル
画像データベースの公開に関する報告を行った。CD-ROM等での配布はソフトウェア
依存となり、OSのバージョンアップ等によって使えなくなってしまう可能性がある
ためにWeb版に切り替えたことなども触れられていた。商業出版社という立場からの
研究者・研究支援の在り方について、示唆に富んだ発表であった。

 杉浦氏の発表「見えないテクストを見る?-デジタル化と草稿研究」では、日本
近代文学における草稿をデジタル化する際に留意すべき点について丁寧に検討を行
った結果を紹介していた。アーカイブ化された草稿とデジタルアーカイブ化された
草稿をそれぞれに概観し、室生犀星の草稿を例にとってその生成過程に着目した。
また、宮沢賢治をはじめ数人の作家の校本や、草稿と転写稿(ディプロマティック
版)が採り上げられ、消されたり塗りつぶされたりといった様々な付帯情報につい
て、どのように記述・共有されるべきかが検討され、マークアップ言語を利用した
草稿データベースの可能性が提示された。

 これは日本近代文学研究における必要性に基づいた検討結果であり、これをさら
に突き詰め、かつ、広く共有可能なものとして開いていくことは、デジタルメディ
ア時代においては喫緊の課題であると思われる。これに際しては、TEI(Text
Encoding Initiative)において近年採り入れられたgenetic editionの概念を相当
程度適用できる可能性があり、また、その差異を突き詰めることで、グローバル社
会の多様化に貢献できるのではないかと感じたところであった。

 質疑応答も盛り上がり、参加しておられた日本近代文学研究者の方々がデジタル
メディア時代の研究の在り方について様々な問題意識をお持ちであることがよくわ
かり、さらにそれが様々にすりあわされる、とても興味深い場となっていた。機会
があればぜひまた参加させていただきたいところである。

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◇イベントレポート(2)
立命館大学大学院 文学研究科 行動文化情報学専攻「文化情報学専修」設置準備企
画連続講演会 第2回〈文化資源情報を考える〉
「日本古典籍デジタル化と活用-その行方をめぐって-」
http://www.arc.ritsumei.ac.jp/lib/GCOE/info/2013/06/post-97.html
 (水野翔彦:国立国会図書館)

 2013年6月28日、立命館大学アート・リサーチセンターにおいて同大学大学院が主
催する講演会「日本古典籍デジタル化と活用-その行方をめぐって-」が開催され
た。本講演会は立命館大学大学院の「文化情報学専修」創設に合わせて開催された
連続企画の一つで、今回が第2回に当たる。会は3部構成で、1部と2部ではそれぞれ
国内と国外の古典籍デジタル化についての事例の紹介が、第3部では講演者2人に司
会の赤間氏を交えての鼎談が行われた。

 第1部の藤原秀之氏による講演「早稲田大学古典籍総合データベースの場合」では、
データベースの管理者の視点から作成の経緯、これからの展開などが語られた。冒
頭で藤原氏は、「資料を見たい・触りたい」現在の利用者と「資料にいつまでも現
状のままであってほしい」未来の利用者の相反する二つの思いについて触れ、それ
らを両立させるための手段が影印・翻刻などの原本代替資料の作成であり、古典籍
総合データベースもこうした発想から生まれたものであると述べた。

 とはいえ、データベース化の対象は図書館が所蔵するすべての古典籍(近現代に
刊行され一般に流布した書籍以外の総称)であり、すべての分野を網羅的に収録し
ていることから、「従来の原本代替資料にはない」質と量を兼ね備えているとのこ
とである。

 収録対象以外の特徴としては、代替資料としての役割を果たすため資料は高精細
な画像で収録されていること、外部からのアクセス制限がないことが挙げられた。
実際、データベースには現在月間100万件以上のアクセスがあり、データの転載利用
についても年間700件程度の依頼があるという。原本の代替としての意味を持つデー
タベースではあるが、インターネットを通じて広く世界に開かれているという意味
では原本の代替を超えていると言っても差し支えないだろう。

 講演の最後では、今後の取り組みとしてデータベースの書誌情報ページから関連
する研究論文や翻刻などの研究成果へのリンク付けや、研究発表の場としてのジャ
ーナルの創刊といった研究促進のための案が紹介された。デジタルアーカイブは作
って終わりでは意味がない、従来の「蓄積型」ではなく「活用・蓄積複合型」のデ
ータベースを、という藤原氏の主張は現状の多くのデジタルアーカイブが抱える課
題そのものでもある。藤原氏が最後に「他機関の動向も注視しながら」と述べてい
る通り、この点についてはデジタルアーカイブの運営者同士の協力関係が不可欠で
はないかと思われた。

 続く第2部では、ベルリン国立図書館のクリスティアン・デュンケル氏による「古
典籍画像データベースを利用して-併せて、ベルリン国立図書館のデジタル化の現
状の報告-」と題した講演が行われた。主な内容は、まずデータベースの想定利用
者であるドイツにおける日本研究の規模、そして国立ベルリン図書館東アジア部に
おけるデジタル化プロジェクト、最後にその成果であるデータベースのデモンスト
レーションが行われた。

 デュンケル氏によると、ドイツ語圏で日本語古典籍データベースの利用者として
想定されるのは、研究者(教授、準教授、その他スタッフ)では20人弱、加えて司
書、学芸員などとのことだった。一方、データベースの運営側であるベルリン国立
図書館では東アジア部所属の職員が21人、うち6.5人が日本語資料の担当である。

 現在、東アジア部が進めるデジタル化プロジェクト(SSG 6,25 Digital)は東ア
ジア言語の資料4000件程度の規模のもので、そのうち日本語の古典籍資料は500件程
度という。資金はドイツ研究振興協会の助成金を利用し、2014年4月までに完成する
予定である。

 デジタル化された資料はすでに一部公開されており、同館の(1)デジタルアーカイ
ブ(*1)、(2)(1)へのリンクを張ったOPAC(*2)、(3)東アジア部のポールサイトで
あるCross Asia(*3)からの3つの導線が確保されている。特徴としては資料のデジ
タル画像に日本語テキストの目次がつけられていることのほか、ページがすべて1ペ
ージごとである点などが紹介された。これは海外特有の事情として洋装で合冊され
てしまったために見開きでのページ撮影が出来なかったためとのことである。

 第3部の鼎談では、日本語古典籍を活用するための方策として、海外の日本語古典
籍をデジタル化するアート・リサーチセンターの取り組みや、古典籍の電子書籍化
(二次利用)について議論が交わされた。続く質疑応答では早稲田大学の今後のデ
ジタル化の予定についての質問が寄せられており、同大学のデジタル化に対する大
きな期待が感じられた。

 今回の二つの講演からは、国内外において、より多くの人が日常的に古典籍を利
用できる、あるいは利用しやすい環境を整える意義と、その手段としてのデータベ
ース化の有効性が確認されたといえる。今後、古典籍を収蔵している主体にはそれ
らの公開がより強く求められていくであろうし、さらには公開された資料が十分に
活用されるためには、藤原氏の言う「活用・蓄積複合型データベース」のような仕
組みが必要になっていくだろう。

 なお、連続講演会の第3回(*4)は「学術電子出版ビジネスと図書館~『活字が消
えた日』から20年」(中西秀彦氏)が、第4回(*5)は“Educating the Material
Girl in the Edo Period: The Jokunsho as Consumption History”(Mary
Elizabeth Berry氏)が予定されている。

(*1) http://digital.staatsbibliothek-berlin.de/dms/
(*2) http://gso.gbv.de/DB=1.97/
(*3) http://crossasia.org/
(*4) http://www.arc.ritsumei.ac.jp/lib/GCOE/info/2013/07/-3.html
(*5) http://www.arc.ritsumei.ac.jp/lib/GCOE/info/2013/08/-4.html

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 配信の解除・送信先の変更は、
    http://www.mag2.com/m/0001316391.html
                        からどうぞ。

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◆編集後記(編集室:ふじたまさえ)
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 無事に第24号を迎えて、大変嬉しく思っています。今号は、節目の号ということ
もあり、編集室の一員でもある永崎さんに巻頭言にてこの2年間の振り返りを執筆し
ていただきました。連載記事への謝辞は、巻頭言にも述べられているとおりです。
また、イベントレポートは、国立国会図書館の水野さんに執筆していただきました。
お忙しいところありがとうございました。

 私自身、この分野の研究者ではないにもかかわらず、このような関わり方をさせ
ていただくようになって2年が経とうとしています。まだまだの部分も多いのですが、
第22号から新たに校正を専門に担当するメンバーを迎え、サポートしていただくよ
うになりました。お陰様で、編集作業に集中することができ、心強く思っています。
毎号、編集室に届く原稿をいち早く読ませていただき、楽しみながらも、一層丁寧
にメールマガジンを作っていきたいと思っています。どうぞよろしくお願い申し上
げます。

◆人文情報学月報編集室では、国内外を問わず各分野からの情報提供をお待ちして
います。
情報提供は人文情報学編集グループまで...
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人文情報学月報 [DHM0024]【後編】 2013年07月23日(月刊)
【発行者】"人文情報学月報"編集室
【編集者】人文情報学研究所&ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)
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