ISSN 2189-1621

 

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イベントレポート(2) 「アメリカシェイクスピア学会 第43回年次総会」

◇イベントレポート(2)
「アメリカシェイクスピア学会 第43回年次総会」
http://www.shakespeareassociation.org/
 (北村紗衣:武蔵大学人文学部)

 アメリカシェイクスピア学会(Shakespeare Association of America)の第43回
年次総会が、ヴァンクーヴァーで4月1日から4月4日にかけて開催された。この学会
においては多数、デジタル人文学関連のセッションが開催されたため、本稿におい
ては簡単にその報告を行うこととする。

イベントレポート(2) シンポジウム「Digital Humanities & The Futures of Japanese Studies」

◇イベントレポート(1) 情報処理学会「人文科学とコンピュータ研究会 第105回研究発表会」

◇イベントレポート(1)
情報処理学会「人文科学とコンピュータ研究会 第105回研究発表会」
http://www.jinmoncom.jp/
 (小林雄一郎:日本学術振興会)

 2015年1月31日、大阪国際大学にて、情報処理学会人文科学とコンピュータ研究会
第105回研究発表会が開催された。一般口頭発表としては、坂本昭二氏(龍谷大学)
による「古文書料紙の科学分析データベースの構築に向けて」、丸川雄三氏(国立
民族学博物館)による「身装画像におけるモチーフの分析と絵引の研究」、市川創
氏(大阪文化財研究所)ほかによる「大阪上町台地を対象とした古地理図の作成と
普及について」、山田太造氏(東京大学)による「地域研究資料と対象とした時空
間情報に着目したデータの構造化」、高橋洋成氏(筑波大学)ほかによる「画像、
TEI、LODを用いた文字研究・言語研究のためのプラットフォームの構築」、白鳥和
人氏(筑波大学)ほかによる「法律業務のタスク構造化と支援システムに関する予
備検討」という報告がなされた。

《巻頭言》「分類と階層化」

◇《巻頭言》「分類と階層化」
 (松森智彦:同志社大学 高等研究教育機構・文化情報学部 特別任用助教)

 分類とは、対象を理解するために行う最も基礎的な操作の一つである。しかし、
いざ分類を行ったあとに途方に暮れることがある。「分けたけど、どうすれば良い
のか」。最初から分類そのものをゴールにしておけば、何の問題も起きない。しか
し私達は欲張りなので、分類だけでは満足しない。対象の理解をゴールに設定し、
しばしば分類をその一過程とする。そうすると、分けたあとの処理が必要になる。
どうしたら、対象をより理解できるのか。この部分は分類とは別の操作であって、
「総合」や「関係」など、色々な名前で呼ばれている。正直、とても難しい処理で
ある。分類と対象の(本当の)理解との間には、深いギャップがあるのだ。

2012年に始まったTufts大学のプロジェクト“LiAM: Linked Archival Metadata” のリソースサイトが公開されている。

 2012年に始まったTufts大学のプロジェクト“LiAM: Linked Archival Metadata”
のリソースサイトが公開されている。アーカイブ資料のメタデータをLinked Dataと
するためのツールやそれに関するウェブサイト等の情報がまとめられている。
http://digitalhumanitiesnow.org/2014/01/resource-liam-lists/

Copyright(C)KIKUCHI, Nobuhiko 2013- All Rights Reserved.

DHM 030 【前編】

1月15日、大規模データ解析を活用した人文・社会科学研究助成プログラムである“Digging into Data Challenge 2013”の助成対象14チームが発表された。

 1月15日、大規模データ解析を活用した人文・社会科学研究助成プログラムである
“Digging into Data Challenge 2013”の助成対象14チームが発表された。
http://www.diggingintodata.org/Home/AwardRecipientsRound32013/tabid/201/...
http://www.neh.gov/news/press-release/2014-01-15

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DHM 030 【前編】

《巻頭言》「人文学を『分かる』」

◇《巻頭言》
「人文学を『分かる』」
 (美馬秀樹:東京大学工学系研究科/知の構造化センター)

 「分かる」とはどういうことか?語源としては「分ける」と同じとのことである。
つまり、「分ける」(分類する)ことが、「分かる」ことにつながる。通常、分類
するためには、特徴の抽出と比較(類を見つける)、加えて、抽象化(同類のグルー
プに対する命名)の過程が必須となる。

 古典的な動物分類は、その形態を特徴としたもので、例えば、ほ乳類は毛が生え
ている、鳥類は翼を持つなど、生物の表現系の比較により分類が行われてきた。言
わば、アナログな情報から、生物を「分かろう」としたわけである。曖昧さを含む
がゆえに、コウモリのような毛の生えた翼のある動物の分類を決めようとすると破
綻を来す。

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