ISSN 2189-1621

 

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[DHM023]人文情報学月報【前編】

2011-08-27創刊

人文情報学月報
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Digital Humanities Monthly

             2013-06-23発行 No.023 第23号【前編】 369部発行

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 ◇ 目次 ◇
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【前編】
◇《巻頭言》「境界領域が持つ魅力-人と人とのコミュニケーション-」
 (耒代誠仁:桜美林大学総合科学系)

◇《連載》「Digital Humanities/Digital Historyの動向
      ~2013年5月中旬から6月中旬まで~」
 (菊池信彦:国立国会図書館関西館)

【後編】
◇人文情報学イベントカレンダー

◇イベントレポート(1)
「英語コーパス学会シンポジウム『私のコーパス利用』」
 (藤原康弘:愛知教育大学外国語教育講座)

◇イベントレポート(2)
「International Conference on Japan Game Studies 2013」
 (尾鼻崇:中部大学)

◇イベントレポート(3)
「Around the World Symposium on Technology and Culture
-An All-Day Digital Humanities Live-Streamed Event!」
 (永崎研宣:人文情報学研究所)

◇イベントレポート(4)
「アート・ドキュメンテーション学会2013年度年次大会・研究発表会」
 (金子貴昭:立命館大学衣笠総合研究機構)

◇イベントレポート(5)
「対談:デジタル環境下の図書館、デジタル・ヒューマニティーズと日本文化研究」
 (江上敏哲:国際日本文化研究センター)

◇イベントレポート(6)
「日本語学会2013年度春季大会」
 (須永哲矢:昭和女子大学)

◇編集後記

◇奥付

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【人文情報学/Digital Humanitiesに関する様々な話題をお届けします。】
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◇《巻頭言》「境界領域が持つ魅力-人と人とのコミュニケーション-」
 (耒代誠仁:桜美林大学総合科学系)

 先日、16th International Graphonomics Society Conference(*1)という国際
学会が東大寺で開催されたので参加してきた。この国際学会はこれまで欧米での開
催が主であったが、私の大学時代の師である東京農工大学の中川が同学会で長年活
動してきたこともあり、日本で開催される運びとなったものである。

 この国際学会では、手を動かす際の脳波や関節・筋肉の動作に関する解析、その
応用としてのモーター制御・病気の検出方法、筆跡鑑定、筆記の認識、書き取り練
習など「手書きに関する様々なこと」についての研究発表が多数行われた。人文情
報学月報で扱う研究領域に比べると範囲は狭いが、ほとんどの研究が複数の専門知
識・技術を融合させた、いわゆる「境界領域」に属するものだ。

 境界領域といえば、私が国内での主たる活動の場としている情報処理学会「人文
科学とコンピュータ研究会」も(おそらく)同じだが、研究活動が新しい研究領域
そのものを創り出すプロセスを見ていると「まだまだ研究には未開の地が多いな」
と感じる。また、異なる分野に新たな発見があり、研究者同士の交流によって自分
の研究の価値や課題を再認識できるといったことが非常に刺激的である。

 それにしても、境界領域で活動を行っていると「一緒に研究をしてくれる人」の
ありがたみを強く感じる。私は既に10年もの間、奈良文化財研究所の方々と共同研
究を続けてきた。また、新たに東京大学史料編纂所の方々とも研究を始めることに
なった。同じ研究グループということで手前味噌になってしまうが、自身の研究分
野に熱意を持って取り組み、研究対象への愛情も深い方ばかりだ。

 もちろん、同じように熱意と愛情を持って研究活動を行っている人が、前述の国
際学会や人文科学とコンピュータ研究会、その他多くの学会・研究会にも沢山いる。
そういう人達のグループにおいても、きっと私と同じように感じている人は多いの
ではないだろうか。

 他の研究者に感じる「領域を越えた魅力」は、境界領域が持つ大きな価値である。
工学(特に情報分野)の進歩・発達によってコミュニケーションが淡泊になってし
まうのではないかという危惧は、この分野にはあまり当てはまりそうにない。そし
て、これからも多数の英知を生み出してくれると期待し、またその分野にいる者の
一人として尽力していきたいと思う。

 最後に、国内・国外を問わず研究者同士が交流する場が盛り上がっていくことを
願っている。そして、私自身、それに貢献できるよう、様々な場を通して活動して
いく所存である。より多くの人が、境界領域にある魅力を感じ、研究活動に新たな
価値を見出してくれれば幸いである。

(*1)http://www.graphonomics.org/igs2013/

執筆者プロフィール
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耒代誠仁(きただい・あきひと)桜美林大学専任講師。情報処理学会「人文科学と
コンピュータ研究会」幹事。字形画像をキーとするデータベース検索技術の研究等
に従事。

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◇《連載》「Digital Humanities/Digital Historyの動向
      ~2013年5月中旬から6月中旬まで~」
 (菊池信彦:国立国会図書館関西館)

 前号に引き続き、2013年5月中旬から6月中旬までのDigital Humanities/Digital
Historyに関する動向をまとめた。

○新聞・ブログ記事
 5月21日、スタンフォード大学が“Stanford humanities scholars harness the
power of crowdsourcing”という記事を掲載している。同大学の3つのDigital
Humanitiesプロジェクトにおけるクラウドソーシングの手法を紹介したものである。
http://news.stanford.edu/pr/2013/pr-humanities-crowd-sourcing-052113.html

 5月24日、National Institute for Technology in Liberal Education(NITLE)
のRebecca Frost Davisのブログに“Challenges of Blended Learning in the
Humanities: Ancient Greek”という記事が掲載されている。著者の経験をもとに、
古代ギリシア史をブレンディッド・ラーニングで教えるための様々なリソースが紹
介されている。
http://rebeccafrostdavis.wordpress.com/2013/05/24/challenges-of-blended-...

 スイス連邦工科大学ローザンヌ校のFre'de'ric Kaplan氏による修士向けの
Digital Humanitiesの授業用ブログで、学生によるベニスの3D化や18世紀の航海記
録のプロジェクト等のDH研究のレポートが公開されている。それぞれが詳細である
こともさることながら、このブログには授業で扱われた様々なツールやプロジェク
ト等の紹介があり、Digital Humanities教育の情報源として重宝しそうである。
http://memento.epfl.ch/event/the-digital-humanities-students-present-the...
http://dh101.ch/

 5月28日、Spotlighに、HASTACの創設者の一人であるデューク大のCathy Davidson
氏のインタビュー記事“Q&A: Cathy Davidson on Institution Building to
Prepare Students for the Information Age”が掲載されている。デジタルメディ
アと学習をテーマとしたインタビュー記事で、同テーマに対する著名人のインタビ
ューのシリーズ記事の一つという位置づけである。
http://spotlight.macfound.org/featured-stories/entry/qa-cathy-davidson/

 6月3日、米国議会図書館のブログ“The Signal”に、“Content Matters
Interview: An Interview with David McClure of the Neatline Project”という
記事が掲載された。バージニア大図書館のScholars' Labで、Omekaプラグインソフ
ト“Neatline”のプロジェクトに関わっているDavid McClure氏のインタビュー記事
となっている。
http://blogs.loc.gov/digitalpreservation/2013/06/content-matters-intervi...

 6月5日、ActiveHistory.caに、“Historians and Digital History: Why Do
Academics Shy Away from Digital History?”という記事が掲載されている。タイ
トル通りであるが、現在の歴史研究者が歴史教育等の現場でDigital Historyを積極
的に活用していないことを批判する内容となっている。
http://activehistory.ca/2013/06/historians-and-digital-history-why-do-ac...

 6月11日、Philly.comに“Pox and the City: A public health history game”と
いう記事が掲載された。これは、Pox and the Cityという天然痘に関する医学史を
テーマとしたロールプレイングゲームについて、作成者のRichard Stockton
Collegeの Lisa Rosner氏へのインタビュー記事となっている。ちなみに、ゲームは
βテストが終わったところとのことで、まだ公開には至っていないようである。
http://www.philly.com/philly/blogs/public_health/Pox-and-the-City-A-publ...
http://poxandthecity.blogspot.com/

○イベント・出来事
 5月21日、オーストラリアのウェスタン・シドニー大学は、Paul Arthur氏を
School of Humanities and Communication Artsの教授に迎えた。これは同国では初
のDigital Humanitiesを専門とするポストとのことである。
http://www.uws.edu.au/newscentre/news_centre/more_news_stories/uws_appoi...
http://www.paularthur.com/

 5月28日、イギリスのInstitute of Historical Researchが“From computers
and history to digital history: a retrospective”の講演イベントを開催した。
Roderick Floud、Robert Shoemaker、Don Spaeth各氏らの当日の講演動画、資料等
が公開されている。
https://historyspot.org.uk/podcasts/digital-history/computers-and-histor...

前号で紹介した5月30日開催のイベント“Around the World Symposium on
Technology and Culture”について、一部の動画が公開されている。
http://aroundtheworld.ualberta.ca/?page_id=64

 6月4日、ジョージメイソン大のRoy Rosenzweig Center for History and New
Mediaの新センター長として、シドニー大のStephen Robertson氏の就任が発表され
た。Digital Public Library of Americaに移ったDan Cohen氏の後任である。
http://chnm.gmu.edu/news/rrchnm-announces-new-director/

 6月10日、前号に紹介したように、スペインおよびポルトガル語圏を中心として
「2013年Digital Humanitiesの日(Di'a de las Humanidades Digitales 2013:
Di'aHD2013)」が開催された。Di'aHD2013の公式サイトの登録者数は144名。当日の
参加者のブログ等を見ることが可能である。
http://dhd2013.filos.unam.mx/

 6月10日と11日に、パリで国際ワークショップ“Research Conditions and
Digital Humanities: What are the Prospects for the Next Generation?”が開催
された。Digital Humanitiesそのものではなく、Digital Humanitiesを取り巻く研
究環境や教育、研究者のキャリア、評価がテーマとされた。
http://www.lisa.gerda-henkel-stiftung.de/content.php?nav_id=4326
http://dhdhi.hypotheses.org/1788
http://www.lisa.gerda-henkel-stiftung.de/videos_watch.php?nav_id=4431
http://dhdhi.hypotheses.org/1704

 また、13日には、トゥールーズのUniversite' de Toulouse II-Le Mirailで
Ditital Historyの国際セミナーが開催されている。European University
InstituteのSerge Noiret氏等6名が講演しており、その一部の講演については動画
が公開されている。その他当日の関連ツイートもStorifyでまとめられている。
http://framespa.univ-tlse2.fr/actualites/thematiques/fronteras/seminaire...
http://instruhist.hypotheses.org/588
http://www.boiteaoutils.info/2013/05/lhistoire-numerique-digital-history...
http://storify.com/HistorieNumeriQ/digital-history-toulouse-printemps-20...

○プロジェクト・ツール・リソース
 5月21日、ニューヨーク市でDigital Humanities研究を行っている研究者のための
オープンコミュニティサイト“NYCDH”が公開された。
http://nycdh.org/

 類似のコミュニティサイトとしては、6月8日にDigital History研究者向けに“
Digital Historians”というウェブサイトが公開された。登録者一覧やDigital
Public History等のグループ、Wikiページ等がある。登録無料。
http://www.digitalhistorians.org/

 アメリカ歴史学会が3月18日に“History- There's an App for That?!”という歴
史研究者にお勧めするスマートフォンアプリの紹介記事を掲載していたが、アメリ
カ歴史学会の公式Pinterestでこれらのアプリがまとめて紹介されている。
http://pinterest.com/ahahistorians/theres-an-app-for-that/

 5月23日、欧州の人文学・芸術系の電子インフラであるDigital Research
Infrastructure for the Arts and Humanities(DARIAH)のドイツポータルとして
DARIAH-DHのウェブサイトが開設された。
https://portal-de.dariah.eu/

 5月24日、ドワンゴは、第4回ニコニコ学会βの開催を記念し、国立情報学研究所
の協力の下、ニコニコ動画のメタデータ「ニコニコデータセット」を公開した。研
究目的であれば、申請の上、誰でも利用可能とのことである。
http://blog.nicovideo.jp/niconews/ni039676.html

 5月24日、音楽家に関する研究プロジェクト“Musicisti europei a Venezia,
Roma e Napoli (1650-1750): musica, identita` delle nazioni e scambi
culturali”が、1650年から1750年にベネツィア、ローマ、ナポリに旅行した音楽家
に関するデータベースを公開した。
http://digiversity.net/2013/musici-datenbank/
http://www.musici.eu/database

 5月28日、13世紀にアラビア語からラテン語への翻訳を行ったトレド翻訳学派に関
する電子図書館“Biblioteca Virtual de la Antigua Escuela de Traductores de
Toledo”が公開された。
http://www.larramendi.es/i18n/cms/elemento.cmd?id=novedades/noticias/Pre...
http://www.larramendi.es/traductores_toledo/i18n/micrositios/inicio.cmd

 5月28日、Omekaプラグインソフトウェア“Neatline 2.0”のアルファ版2.0が公開
された。前バージョンに比べ、授業やワークショップ等での複数人による作業が可
能となったり、展示インターフェースのカスタマイズができる2つの機能が新たに追
加された。
http://www.scholarslab.org/geospatial-and-temporal/announcing-neatline-2...

 5月28日、初期アメリカ史をテーマとした若手研究者による共同ブログ“The
Junto”が、月刊のポッドキャスト“The JuntoCast”を開始した。
http://earlyamericanists.com/2013/05/28/the-juntocast-is-here/

 5月28日、インディアナ大学とパデュー大学インディアナポリス校がインディアナ
ポリス・モーター・スピードウェイに関する資料をデジタル化し、“Indianapolis
Motor Speedway Collection”として公開した。
http://www.ulib.iupui.edu/digitalscholarship/collections/IMS
http://news.iupui.edu/releases/2013/05/speedway-digital-collection.shtml

 5月29日、Historypinがハリケーン「サンディ」の被災前や災害時、そして復興に
関する写真をマッピングするプロジェクトを開始した。資料の提供が呼びかけられ
ている。
http://blog.historypin.com/2013/05/29/hurricane-sandy-record-remember-re...
http://historypin.com/sandy

 5月30日、1639年に編纂され、1786年のロンドン市庁舎の火災によって焼失した“
The Great Marchment Book”のプロジェクトサイトが公開された。このプロジェク
トは、焼損した資料を修復したのち、デジタル化して公開することで、クラウドソ
ーシングよってテキスト化を行うというものである。
http://www.greatparchmentbook.org/

 6月3日、コロンビアの学会組織Asociacio'n Historia Abiertaが、スペイン・ポ
ルトガル語圏におけるDigital Historyのブログの新着記事をアグリゲートして紹介
するポータルサイト“Historia Digital Hispana”を開設した。
http://historiadigital.historiaabierta.org/

 6月4日、Europeanaが初のiPadアプリ“Europeana Open Culture”をリリースした。
アプリは無料で、ソースコードもGitHubでフリーで公開されている。
http://blog.europeana.eu/2013/06/europeana-releases-first-free-ipad-app/

 6月4日、国立国会図書館は「国立国会図書館東日本大震災アーカイブ」収録メタ
データのAPIによる提供を開始した。
http://kn.ndl.go.jp/information/69
http://kn.ndl.go.jp/static/api

 ちなみにAPI関連では、米国務省歴史課が2012年3月から進めている『米国外交文
書史料集(Foreign Relations of the United States:FRUS)』の電子書籍の目録
APIが最近公開されている。
http://history.state.gov/developer
http://www.infodocket.com/2013/05/22/u-s-department-of-state-historian-r...

 6月10日、英グラスゴー大学のDigital Humanitiesのポータルサイトが開設された。
同大学のプロジェクトや関係者の一覧がまとめられている。
http://digital-humanities.gla.ac.uk/

 6月13日、米国国立公文書館が、建国者たちの史料を提供するウェブサイト“
Founders Online”を公開した。12万点近い史料が公開されており、中にはこれまで
未公開であったものも含まれているという。
http://founders.archives.gov/

 6月18日、米国デジタル公共図書館(DPLA)と米国等の大学図書館でつくる電子図
書館プロジェクト“HathiTrust”が連携を発表した。今後、DPLAを通じて
“HathiTrust”のパブリックドメインの資料や公開コンテンツが提供されることに
なる。
http://dp.la/info/2013/06/18/hathitrust-to-partner-with-dpla/

○論文・学術雑誌・研究書
 “Literary and Linguistic Computing”2013年6月号、28巻2号が刊行された。“
Digital Humanities 2011: Big Tent Digital Humanities”という特集のもと、17
本の論文が掲載されており、このうち永崎・苫米地・下田の3氏の論文はオープンア
クセスとなっている。
http://llc.oxfordjournals.org/content/28/2?etoc
http://www.allc.org/news-events/literary-and-linguistic-computing-digita...

 人文系専門書をオープンアクセスで刊行するOpen Book Publishersが、提供して
いるDigital Humanitiesの文献をまとめたページを公開している。文献は現在のと
ころ4点。
http://www.openbookpublishers.com/section/29/1/digital-humanities

 6月4日、ミシガン大学出版局が、Daniel J. CohenとTom Scheinfeldt編の“
Hacking the Academy: New Approaches to Scholarship and Teaching from
Digital Humanities”を刊行した。オンライン版はオープンアクセスで公開されて
いる。
http://www.digitalculture.org/2013/06/04/now-available-hacking-the-academy/
http://www.digitalculture.org/books/hacking-the-academy-new-approaches-t...
http://current.ndl.go.jp/e1229

○レポート・報告書等
 5月15日、PressForwardが、Jouranl of Digital Humanities(JDH)の読者アンケ
ート調査の結果を公表した。JDHの利用状況やJDHが求められていること等が示され
ている。
http://pressforward.org/2013/05/reader-feedback-on-jdh/

 6月19日、国立国会図書館は、「国立国会図書館の資料デジタル化に係る基本方針」
を公表した(策定は5月27日付け)。
http://ndl.go.jp/jp/aboutus/digitization_policy.html

特殊文字については次のとおり表記しました。
アクサン・テギュ:e'、i'、o'
アクサン・グラーヴ:a`

Copyright(C)KIKUCHI, Nobuhiko 2013- All Rights Reserved.
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 続きは【後編】をご覧ください。

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 配信の解除・送信先の変更は、
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います。
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人文情報学月報 [DHM023]【前編】 2013年06月23日(月刊)
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