ISSN 2189-1621

 

現在地

DHM 008

2011-08-27創刊

人文情報学月報
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Digital Humanities Monthly

                 2012-3-30発行 No.008   第8号    

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 ◇ 目次 ◇
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◇「人文学と「電子図書館」の未来」
 (大場利康:国立国会図書館)

◇人文情報学イベントカレンダー

◇イベントレポート(1)
国立国語研究所 理論・構造研究系プロジェクト 研究成果合同発表会
(神崎享子:国立国語研究所理論・構造研究系)

◇イベントレポート(2)
公開シンポジウム「情報の構造とメタデータ」
(山崎直樹:関西大学)

◇イベントレポート(3)
「東洋学へのコンピュータ利用」第23回研究セミナー
(安岡孝一:京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター)

◇編集後記

◇奥付

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【人文情報学/Digital Humanitiesに関する様々な話題をお届けします。】
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◇「人文学と『電子図書館』の未来」
 (大場利康:国立国会図書館)

1.国立国会図書館関西館と電子図書館
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 国立国会図書館に「関西館」がある、ということは、本メルマガの読者の皆様で
あれば、おそらくご存知のことだろう。……というのはちょっと強気すぎか。ご存
知ない方には、この機会に、ぜひ「関西館」の存在を知っていただきたい。
 国立国会図書館関西館は京都府の精華町、いわゆる「けいはんな」地区に位置す
る。2002年に開館して、今年でちょうど10周年。年度後半を中心に、色々とイベン
トも予定されているので、まだ関西館には行ったことがない、という向きはぜひこ
の機会にお出かけいただきたい。
 さて、宣伝はこの辺にしておこう。
 この関西館、設置にあたっては、東京(永田町)だけでは足りなくなった大規模
書庫としての機能に加えて、いくかの中核機能が設定された。その一つがインター
ネット時代に対応した図書館サービスを担う電子図書館事業である。
 電子図書館と一言でいっても、実はそのスコープはかなり広い。例えば、1998年
の『国立国会図書館電子図書館構想』( http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/elib_plan.html
を見ていただきたい。電子図書館は「図書館が通信ネットワークを介して行う一次
情報(資料そのもの)及び二次情報(資料に関する情報)の電子的な提供とそのた
めの基盤」と定義されており、電子的に提供される図書館サービスのほぼ全域が「
電子図書館」に含まれている。
 とはいえ、関西館だけで、こうした国立国会図書館の「電子図書館」の全体をカ
バーしているわけではない。途中、紆余曲折はあったが、(1)紙の資料をデジタル
化して提供する、(2)インターネット上の情報を収集(複製)して保存し再提供す
る、という二つが、関西館の電子図書館事業を担う部門、電子図書館課の柱となっ
ている。電子図書館課では、これらに加えて、(3)蓄積されたデジタル情報につい
て、長期的に利用可能な状態を維持するための調査研究にも取り組んでいる。手前
みそになるが、関西館を中心とした電子図書館事業については、国立国会図書館月
報569/570号(2008年8/9月)に、電子図書館課名義で2008年までの10年の歩みがま
とめられている。そちらもぜひ参照願いたい。
http://www.ndl.go.jp/jp/publication/geppo/pdf/geppo08089.pdf
 さて、以下では(1)のデジタル化の領域を中心にしつつ、国立国会図書館の事業
にはあまりこだわらず、人文学と電子図書館について、私が個人的につらつらと考
えていることを試しに書き出してみることにする。かなり適当な思い付きの部分が
多々あるので、ガシガシと叩いていただければありがたい。
 あ、あともう一つ前置きとして、決まり文句を書いておかねば。本稿における意
見・見解等は、大場個人のものであって、所属する組織のものというわけではない
ので、ご承知おきを。

2.人文学におけるデジタル化の二つの顔
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 人文学においては、デジタル化は二つの顔で現れる。
 一つは、他の学問と同様、研究成果が、デジタル化され、ネットを通じて流通す
る、という場合だ。
 いわゆるSTMと呼ばれる自然科学・工学・医学分野では、欧文の電子ジャーナルの
普及によって、学術情報の、少なくとも集め方や読み方は大きく変わった、といっ
て良いのではないかと思う(今のところ、査読のある学術雑誌が主である、という
意味では変わっていない、ともいえるが)。大学のネットワークにつながるところ
なら、どこでも検索してその場で論文をダウンロードという時代が本当にやってく
るとは、1980年代に学生時代を過ごした身としては、ちょっとびっくりである。
 しかし、それは英語を中心とするSTMの世界での話。日本語の人文学研究では、ま
だ電子ジャーナル化はさほど進んでいるわけではない。とはいえ、CiNii Article
http://ci.nii.ac.jp/ )を検索してみれば、まだまだ少ないと見る諸氏もあろ
うが、各大学の機関リポジトリにそれなりの量の人文学研究の成果が登録され、利
用可能な状態となっていることが見て取れる。また、日本史研究会によるイベント
のUSTREAM中継( http://www.nihonshiken.jp/stream.html )のように、学会活動
にデジタル技術を活用する事例も出始めている。研究成果のデジタル化は、STM分野
に比べればゆっくりかもしれないが、徐々に進みつつあるといえるだろう。
 デジタル化のもう一つの顔は、人文学の研究対象の側に現れる。
 例えば、国立国会図書館がデジタル化して提供している古典籍資料
http://dl.ndl.go.jp/#classic )を見ていただきたい。色々な時期にデジタル
化した画像が混ざっているので、品質にバラつきはあるかもしれないが、馬琴自筆
の「八犬伝」自筆稿本( http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2931596 )などを
見れば、紙の繊維までは見えないものの、筆のかすれ具合などはある程度見て取れ
るだろう。まだ不足を指摘する向きも多かろうが、少なくとも、マイクロフィルム
の代替として、研究の素材となりうる可能性はとりあえず確保できた、と言いたい
ところだ。
 近代資料については、近代デジタルライブラリー( http://kindai.ndl.go.jp/
によって、これまでは見つからなかった資料が大量に発見され、近代を対象にする
人文学研究者たちが(嬉しい?)悲鳴を上げた、という話を聞いたことがある。特
に、目次が検索できるようになったことで、これまで指摘されていなかった文献が
発見できる、という点が大きいようだ。
 つまり、デジタル化された研究対象は、一つは、原資料、あるいはそこまではい
かないにしても、マイクロフィルムの代替として、ネットワークを通じて利用でき
る形で提供されるとともに、検索手段の拡大が伴う場合には、研究対象の探索ツー
ルとしての側面も持つことになる。
 さて、研究成果と研究対象、両方のデジタル化によって、人文学研究はどのよう
に変わっていくのだろうか。ここから先は、ちょっとした私の妄想の世界になる。

3.研究成果と研究対象関係を含むネットワークとしての人文学
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 人文学における研究成果の多くは、様々な資料に基づくものとして組み立てられ
ている。引用や参照を駆使し、複数の資料を活用して、これまで照らされていなかっ
た領域に新たな光を投げ掛ける。人文学における優れた研究成果の多くが、そうし
た形で書かれているのではないだろうか。
 オリジナルな思想・哲学などはまたちょっと違うかもしれないが、一度そのテキ
ストが古典として確立すれば、今度はそれが研究対象として、次の世代の新たな研
究を生み出す母体となる。と考えていくと、実はこれは人文学の全ての領域にいえ
ることのような気もしてくる。人文学においては、一度誕生した研究成果は、次の
世代の研究対象ともなりうるだろう。極端な例だが、古事記と、それを研究した本
居宣長の著作と、それをまた研究した近代の著作、みたいなことは、もっと短いス
パンでも発生しているのではないか、ということである。
 STMと比較してみると、人文学の特徴はより分かりやすい。STMでは先行研究とし
ての参照はあっても、先行する論文自体が研究対象となることは(基本的には)な
い。しかし、人文学では普通にありうる。
 さて、こうしたことから考えてみると、人文学の研究の総体というのは、単なる
先行研究と参照という関係だけではなく、研究対象と研究成果という関係も含んだ、
かなり複雑なネットワーク構造をなしている、といえるのではなかろうか。
 そして、先に述べたように、人文学の領域においても、研究成果と研究対象の両
者のデジタル化が進んでいる。
 こうなってくると、この人文学の研究成果と研究対象関係を含む複雑なネットワ
ーク構造を、デジタル技術を用いてそのまま取り扱い、発展させることができるよ
うにならないか、と妄想したくなるのが人情というものだろう。研究成果と研究対
象が、デジタル化された状態で相互にリンクしあい、関係付けられることで、これ
までになかった世界が開けるのではないか、という期待である。
 実はこういう発想は私のオリジナルでもなんでもない。こんなことを考えるよう
になったのは、京都大学の林晋先生を中心に進められていたHumanities CyberPlatform(HCP)
プロジェクト( http://www.shayashi.jp/xoops/html/modules/tinyd0/ )の存在を
知ったことがきっかけだったりする。
 このプロジェクトは、デジタル化された写本/文書等を解読するためのツール(
同じ字形の文字列の登場箇所を画像から検索)や、写本/文書に対するコメント・
注釈を複数の研究者間で共有・議論し、その過程と結果を記録するツール等を開発
して、人文学研究のプラットフォームを構築しようとするもので、現在はその原形
となるツールの一部が、オープンソースで公開されている。
 そういえば、今は亡きGoogle Waveが登場したときには、これとデジタル化された
資料を組み合わせれば、HCPで構想されていたコラボレーションツール的なことが比
較的簡便に実現しうるのではないかと期待したものだ。Google Wave自体はあえなく
開発中止となってしまったとはいえ、漢籍における重層化する注釈の如く、共同研
究の過程で、ある資料の同じ箇所に対する言及がリアルタイムに更新され、議論の
結果が蓄積される、そんなことが技術的に実現可能な時代が来ている、ということ
をほんの一瞬だったが、垣間見させてくれた。
 一方で、論文と言及対象となる資料とが相互にリンクされる、という世界は、少
なくともOCRで画像から文字が読める、という領域では機械的に実現可能になりつつ
ある。こうした動きについて知ったのは、「bookscanner記」というブログを通じて
のことだった。「Amazonで「本が本を読む」様子でもみましょ」
http://d.hatena.ne.jp/bookscanner/20070320/p1 )というエントリーを見て欲
しい。ここで紹介されているのは、とりあえずは引用関係の自動抽出のレベルの話
だが、この先、テキスト化が進むと、本が本を読む、あるいは機械が本と本との関
連を見出していく、ということが現実に進んでいくことになるだろう。
 もちろん、今の日本においては、研究対象の側のデジタル化は、国立国会図書館
の取り組みに見られるように、主に画像が中心である。上に挙げたような話がすぐ
に(特に日本の)人文学の領域で現実のものとなるわけではない。けれども、研究
成果がテキストで公開されつつある状況が蓄積されていけば、いつかは、このよう
な世界が実現していくことになるだろう。今は妄想かもしれないが……

4.人文学研究の未来とデジタル化されたMLA
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 コラボレーションツールなんてなくて良い。直接研究会や勉強会で議論すればよ
いではないか、という考え方も、もちろんあるだろう。しかし、機械的な補助手段
は、使い馴れてしまうと、簡単には手放せなくなるものだ。これから登場する世代
にとって、ネットを通じたコミュニケーションを通じた共同研究は、自然に普及し
てしまう可能性もある。
 また、HCPプロジェクトのツールのような、写本や文書の中の同じ字形の文字列を
簡単に探すツールが普及すれば、崩し字を読む技術習得の基本は変わらないにして
も、写本や文書の読み方は変わっていくことになるだろう。
 また、機械的に行われるテキストの自動分析によって、これまでに関連性が指摘
されてこなかったテキスト間の関係が、新たな研究領域として立ち上がってくる可
能性もある。
 こうした情報技術が普及すれば、主に人と資料、あるいは人と人との対決(?)
によって形作られてきた人文学の世界において、人と資料の間に、あるいは人と人
の間に機械が入り込んでいくことになる。STMの多くの領域で、研究者と研究対象と
間に、実験機器や観測機器が介在するのと同様に、人文学においても、研究対象と
の間に、様々な形でデジタルなツールが介在することになるだろう。その時初めて、
人文学は真にデジタル化されることになるのではないか。本当の意味でのデジタル
ヒューマニティーズの時代が来るのは、実はこれからなのだ。
 その時に備えて、研究成果と研究対象がともにデジタル化されつつある人文学研
究の総体を意識しつつ、よりその特徴を生かし、より優れた研究成果を生み出し、
かつ、その結果が、社会により深く浸透し、日本国内だけではなく、世界の人文系
日本研究者と共有されるような仕組みを、どう実現するのか。今のうちに人文学に
関わる様々な人が、(例え今は妄想でも)議論しておくべきではないか。いや、ぜ
ひとも議論してほしい。
 ついでに言うと、こうした議論をする際に、電子図書館がどのような役割を果た
すべきかについても検討されていくことを期待している。
 例えば、資料そのものがデジタルで手軽に利用できるのであれば、それが図書館
から発信されていようが、文書館から発信されていようが、博物館・美術館から発
信されていようが、研究する側からすると、基本的にはどうでもよいのではないだ
ろうか。
 もちろん、所蔵機関における位置づけは、検索のための一つの手掛かりとして必
要だろう。それぞれの所蔵機関の特色が活きる部分だ。入口として、検索の手掛か
りとして、分かりやすい文脈や分類が付与されることは必要でもある。
 しかし、人文学が生きた学問である以上、資料の位置づけは研究の進展によって
変化していく。所蔵機関による位置づけは位置づけとして、研究者自身が資料間の
関係を生成していくような仕組みも、あって良いのではないだろうか。そのために
は、博物館・美術館、図書館、文書館といういわゆるMLAの提供するデジタル化され
た資料を、MかLかAか、といった区別なく利用できる仕組みも今後必要になるだろう。
人文学のあり方が変化していけば、それに伴って、MLAのあり方も変わっていくかも
しれない、というわけだ。
 逆にMLAの方が変わっていくことによって、MLAを活用する人文学の研究スタイル
も自然に変わっていくかもしれない。
 こうした相互作用の先に、研究対象と研究成果のネットワークの総体がデジタル
化された次の時代の人文学が立ち現れてくる……といった情景を、私は妄想したり
しているのだが、一緒に、この妄想に(批判も含めて)付き合ってくれる人はいな
いだろうか。

執筆者プロフィール
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大場利康(おおば・としやす) 国立国会図書館関西館電子図書館課長(2012年3月
現在)。学部学生時代は科学史を専攻し、1990年に国立国会図書館に就職。その後、
社会人学生として、文化資源学の修士なども取得したりした。仕事では、古典籍や
庁舎改修工事などの担当を経験していたはずなのに、いつの間にやら情報システム
や電子図書館系の仕事ばかりが回ってくるようになっていた。根は単なるオタク。

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◇人文情報学イベントカレンダー(■:新規イベント)

【2012年4月】
□2012-04-11(Wed)~2012-04-14(Sat):
European Social Science History Conference 2012
(於・英国/Glasgow University)
http://www.iisg.nl/esshc/

■2012-04-14(Sat):
日本図書館研究会 情報組織化研究グループ 2012年4月月例研究会
「国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述(DC-NDL)解読講座」(柴田洋子)
(於・大阪府/大阪市立弁天町市民学習センター)
http://www.tezuka-gu.ac.jp/public/seiken/meeting/news.html

【2012年5月】
□2012-05-12(Sat):
日本図書館情報学会春季研究集会
(於・三重県/三重大学上浜キャンパス)
http://lis.human.mie-u.ac.jp/jslis2012s/

■2012-05-16(Wed)~2012-05-18(Fri):
第3回 教育ITソリューションEXPO
(於・東京都/東京ビッグサイト)
http://www.edix-expo.jp/

□2012-05-26(Sat):
第94回 人文科学とコンピュータ研究会発表会
(於・東京都/同志社大学東京オフィス)
http://jinmoncom.jp/index.php?%E9%96%8B%E5%82%AC%E4%BA%88%E5%AE%9A%2F%E7...

【2012年6月】
□2012-06-04(Mon)~2012-06-08(Sun):
Digital Humanities Summer Institute
(於・カナダ/Victoria)
http://www.dhsi.org/

□2012-06-12(Tue)~2012-06-15(Fri):
The IS&T Archiving Conference
(於・デンマーク/Copenhagen)
http://www.imaging.org/ist/conferences/archiving/

■2012-06-12(Tue)~2012-06-15(Fri):
2012年度 人工知能学会全国大会 第26回「文化、科学技術と未来」
(於・山口県/山口県教育会館)
http://www.ai-gakkai.or.jp/conf/2012/

□2012-06-15(Fri)~2012-06-17(Sun):
GeoInformatics 2012
(於・中国/香港)
http://www.iseis.cuhk.edu.hk/GeoInformatics2012/

【2012年7月】
■2012-07-07(Sat):
情報メディア学会 第11回 研究大会
「重なり合う実空間と電子空間:ラーニングコモンズ×ディスカバリサービス」
(於・東京都/筑波大学 東京キャンパス)
http://www.jsims.jp/kenkyu-taikai/yokoku/11.html

□2012-07-16(Mon)~2012-07-22(Sun):
Digital Humanities 2011
(於・ドイツ/Hamburg)
http://www.dh2012.uni-hamburg.de/

【2012年9月】
■2012-09-03(Mon)~2012-09-08(Sat):
Knowledge Technology week 2012
(於・マレーシア/Sarawak)
http://ktw.mimos.my/ktw2012/

■2012-09-04(Tue)~2012-09-06(Thu):
FIT2012 第11回 情報科学技術フォーラム
(於・東京都/法政大学 小金井キャンパス)
http://www.ipsj.or.jp/event/fit/fit2012/

■2012-09-06(Thu)~2012-09-08(Sat):
State of the Map 2012; The 6th Annual International OpenStreetMap Conference
(於・東京都/会場未定)
http://www.stateofthemap.org/ja/about-ja/

■2012-09-15(Sat)~2012-09-17(Mon):
2nd symposium - JADH 2012
(於・東京都/東京大学)
http://www.jadh.org/jadh2012

■2012-09-18(Tue)~2012-09-22(Sat):
GIScience 2012 7th International Conference on Geographic Information Science
(於・米国/Columbus)
http://www.giscience.org/

Digital Humanities Events カレンダー共同編集人
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小林雄一郎(大阪大学大学院言語文化研究科/日本学術振興会特別研究員)
瀬戸寿一(立命館大学文学研究科・GCOE日本文化デジタルヒューマニティーズ拠点RA)
佐藤 翔(筑波大学図書館情報メディア研究科)
永崎研宣(一般財団法人人文情報学研究所)

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◇イベントレポート(1)
国立国語研究所 理論・構造研究系プロジェクト 研究成果合同発表会
http://www.ninjal.ac.jp/event/project-meeting/
(神崎享子:国立国語研究所理論・構造研究系)

 2012年2月19日(日)に国立国語研究所において、理論・構造研究系プロジェクト
研究成果合同発表会が開催された。
 理論・構造研究系は,現代日本語の文法・統語,音声・音韻,語彙・形態,意味・
語用・談話,文字・表記に関わる理論的・実証的・実験的研究を行う系であり、現
在、10のプロジェクトが始動している。これらのプロジェクトは、外部の大学や研
究機関などとの共同研究も多く、内容も多岐にわたっている。今回、国立国語研究
所では、これらの10プロジェクトの平成23年度の成果報告を行う場として、合同研
究発表会を開催した。
 口頭発表は7件あり(下記)、主にプロジェクトリーダーから成果報告があった。
また、各プロジェクトから22件のポスター発表も行われ、プロジェクトの枠を超え
て研究内容を知ることができた。これらのほとんどのプロジェクトにおいてデータ
ベースの作成に着手していることが報告された。

 影山太郎、岸本秀樹、佐々木冠(国立国語研究所・神戸大学・札幌学院大学)
「日本語レキシコンの特性 -動詞の自他と項交替-」
 窪薗晴夫(国立国語研究所)
「借用語プロソディーと方言のアクセント変化」
 ティモシー・J・バンス and マーク・アーウィン(国立国語研究所・山形大学)
「連濁事典と連濁データベース」
 横山詔一(国立国語研究所)
「言語変化は経年調査データから予測可能か?」
 井上史雄(明海大学)
「岡崎敬語の現代史と世界の敬語史」
 村杉恵子(南山大学)
「幼児言語から探る文法のメカニズム」
 益岡隆志(神戸市外国語大学)
「複文研究へのアプローチ-接続形式をめぐって-」

 各プロジェクトによるポスター発表などの情報は下記URLの「理論・構造研究系プ
ロジェクト研究成果合同発表会」で参照可能である。
 http://www.ninjal.ac.jp/event/project-meeting/
 
 ポスターも含めこの研究会での発表では、理論的・記述的・実証的研究の一環と
して、データベース化や日本語史的資料のアーカイブ化などが行われているものが
多かった。
 日本語史的資料の方面では、高田智和氏の「訓点資料の解読と構造化記述」で、
漢文訓点資料のデジタルアーカイブ化を進めている研究報告があった。このプロジェ
クトでは、原本の解読結果である「釈文」の構造化を図ることによりそのプロトタ
イプを作り、訓点資料のデジタル化とその共有化を試みている。
 また、社会言語学の方面では、横山詔一氏「言語変化は経年調査データから予測
可能か?」などの発表があった。この研究報告の中で、1950年、1971年、1991年、
そして今回(2011年)とこれまで約20年間隔で3回にわたって国立国語研究所と統計
数理研究所が連携しながら進めてきた山形県鶴岡市における共通語化に関する大規
模な調査について述べている。
 日本語の音声・音韻の資料としては、まず、小磯花絵氏の「会話と独話の句末境
界音調の比較」において、国立国語研究所・情報通信研究機構・東京工業大学で共
同開発した「日本語話し言葉コーパス」を研究利用していた。本コーパスはすでに
一般公開をしている。( http://www.ninjal.ac.jp/csj/ )データには種々のタグ
が付与されており,韻律情報と統語・談話構造との関係を多角的に分析することが
できる。また、ティモシー・J・バンス氏の「連濁事典と連濁データベース」では、
連濁に関して、通時的変化、他の音韻現象との相互作用、方言、心理言語学など、
様々な観点からの情報をとりいれて、連濁事典を編纂する計画があることを報告し
ている。
 統語や意味などの言語学的な方面では、影山太郎・岸本秀樹・佐々木冠の「日本
語レキシコンの特性 -動詞の自他と項交替-」の発表があり、ドイツのLiepzig
Valency Classes Projectの紹介があった。( http://www.eva.mpg.de/lingua/valency/
これは、日本語を含む全世界30数カ国語の動詞の自他と項(「壁{に}ペンキ{を}塗
る」の「壁に」や「ペンキを」など、動詞に対してある意味的な機能をもつ要素)の
交替現象をデータベース化し言語横断的に調査するプロジェクトで、国立国語研究所
でもこのプロジェクトに参画している。この発表では、そのデータベースをもとに日
本語に特徴的な項の交替現象は何かを報告している。

 上記は、研究報告の中に見られたアーカイブやデータベースの一端を紹介しただ
けであるが、言語学の理論的・記述的・実証的研究のさらなる推進のため、このよ
うなデジタル化したデータベースの構築・共有化を必要とする研究は多くなってい
るようであった。

Copyright(C) KANZAKI, Kyoko 2012- All Rights Reserved.
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◇イベントレポート(2)
公開シンポジウム「情報の構造とメタデータ」
http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~ymzknk/kanzi/2012-02-24.html
(山崎直樹:関西大学)

 この文章は、2012年2月24日(金)に京都大学人文科学研究所で開催された標題の
イベントの報告である。このシンポジウムを企画したのは、人文科学研究所の共同
研究プロジェクト(課題名:情報処理技術は漢字文献からどのような情報を抽出でき
るか;人文情報学の基礎を築く)である。以下では、この研究プロジェクトが発足
以来どのような活動をしてきたかを簡単に振り返り、最後に、今回のシンポジウム
の紹介を行ないたい。迂遠な紹介記事で恐縮だが、最後までお付き合いいただけれ
ば幸いである。

 この研究プロジェクトは2010年に発足した。初年度の活動として、2011年2月18日
(金)に公開シンポジウム「文字と非文字のアーカイブズ/モデルを使った文献研
究」を開催した。このシンポジウムの第1部では、ゲストの岡本真氏(アカデミック
・リソース・ガイド株式会社)に「アーカイブズ」というとまず連想される文字資
料のアーカイブズについて現状と展望をまとめていただき、プロジェクトのメンバ
ー(安岡孝一、守岡知彦/京都大学)から、非文字資料(画像や動画)のアーカブ
イズの可能性について報告を行った。
 この第1部を一貫するテーマは「文字資料のアーカイブズと非文字資料のアーカイ
ブズにおける<検索可能性>」である。
 第2部では、ゲストの三宅真紀氏(大阪大学)から、ネットワークモデルを用いた
複数文献(福音書)の比較研究の報告がなされ、メンバーの師茂樹(花園大学)か
らは、さまざまな数理的モデルを用いた複数文献の比較研究の概観がなされた。第2
部のテーマは「モデルを使った文献研究」である。

 2年目にあたる2011年11月19日(土)には、公開セミナー「ネットワーク科学は道
具箱」を開催した。このセミナーでは、ネットワーク分析の専門家(藤原義久/兵
庫県立大学、湯田聴夫/株式会社CREV)を招いて、ネットワークの物理モデルのご
く基本的なところから、大規模ネットワークの分析の応用例まで、中身の濃い講義
が実施された。

 そして今回、標題のシンポジウムを開催した。まず、メンバーの安岡孝一(京都
大学)から「マンガにおける異本研究」と題して、異本研究のためには「マンガ」
というテキストをどのようにマークアップするかという試みが紹介され、次にメン
バーのC. Wittern(京都大学)から、「TEIテキスト・モデルの今昔」と題して、日
本ではあまり知られていないTEI(Text Encoding Initiative)の紹介、そして、TEI
のテキスト・モデルの推移とその理由の紹介が行なわれた。更に後半では、ゲスト
の白須裕之氏から「漢字文献における電子的翻刻の課題-或いは翻刻者の使命-」
と題して、電子テクスト化の際の情報の劣化の問題、人文学的な意味での「情報」
についての考察を取り上げた報告がなされ、同じくゲストの大向一輝氏(国立情報
学研究所)から、「CiNiiのメタデータ・デザイン」と題して、CiNiiのメタデータ
の仕様や、最近話題になることが多いLOD(Linked Open Data)の概説を含んだ報告が
なされた。今回のテーマはシンポジウムのタイトルそのものである。
 さて、上述の活動は、当研究プロジェクトの課題にある「漢字文献」とどのよう
な関わりを持つのか、疑問に思われるかたも多いと思う。実は、この共同研究プロ
ジェクトのメンバーは、そのまま別の研究プロジェクトも組織しており、そこでは、
「古典中国語の形態素解析」という、目的がしごくわかりやすい課題(解決が容易
な課題だという意味では決してない)に取り組んでいる。
 この「形態素解析」に対して、「情報処理技術は漢字文献からどのような情報を
抽出できるか」は、もっと基本的なあるいは原理的なこと、つまり、「テクストと
はどのような構造をしているのか、それはどのようにモデル化できるか」「人文学
で扱う情報とはどのような構造をもつか、それはどのように扱うべきか」などにつ
いて、さまざまなアプローチを試みることを意図している。上に述べた一連の活動
は、その成果である。
 なお、これらの活動についてのもう少し詳細な情報は、下記で得られる。
http://www2.ipcku.kansai-u.ac.jp/~ymzknk/kanzi/

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◇イベントレポート(3)
「東洋学へのコンピュータ利用」第23回研究セミナー
http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/seminars/oricom/2012.html
(安岡孝一:京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター)

 2012年3月16日(金)京都大学人文科学研究所において、「東洋学へのコンピュータ
利用」第23回研究セミナーが開催された。
 この研究セミナーは、1990年以来、年1回の頻度で開催されているもので、最初の
13回は京都大学大型計算機センターの主催であった。当時、「東洋学へのコンピュ
ータ利用」は、京都大学大型計算機センターの研究セミナーの1つとして開催されて
いて、「ソフトウェア開発技法」「超並列処理」などの研究セミナーとともに、大
型計算機というものをいかに使うか、という点がセミナーの主眼だった。その後、
2003年より京都大学人文科学研究所附属漢字情報研究センターの主催となり、さら
に2010年からは、京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センターが
主催するに至って、現在の人文情報学的な視点による研究セミナーへと脱皮したわ
けである。その意味では、「東洋学へのコンピュータ利用」というタイトルであり
ながら、必ずしも東洋学に拘っていないという、不思議な研究セミナーとなってい
る。
 「東洋学へのコンピュータ利用」第23回研究セミナーの発表は、以下の5件であ
った。

(1) 明朝体漢字の異体化データベースについて
   上地宏一(大東文化大学)
(2) UCSにない住民基本台帳ネットワーク統一文字
   安岡孝一(京都大学)
(3) 古典中国語形態素コーパス編集システムの開発
   守岡知彦(京都大学)
(4) 電子書籍の/とインタラクティヴィティ
   師茂樹(花園大学)
(5) 領域としての人文情報学―東洋学における可能性と課題
   永崎研宣(人文情報学研究所)

中でも「東洋学へのコンピュータ利用」的だったのは、漢文コーパスの編集を対象
とした(3)だった。また、(1)および(2)は、大規模な漢字処理において必要と
なる手法を、それぞれに議論したものだった。一方、(4)および(5)は、むしろ
「人文情報学」と呼ばれるもののあるべき姿の一つを、それぞれの側面から切り取っ
た発表だった。なお、当日の発表は全てUSTREAM録画されており、
(1)~(3)は http://www.ustream.tv/recorded/21135198 で、
(4)~(5)は http://www.ustream.tv/recorded/21137027 で見ることができる。
興味のある向きは、ぜひ視聴してみてほしい。

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 配信の解除・送信先の変更は、
    http://www.mag2.com/m/0001316391.html
                        からどうぞ。

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◆編集後記(編集室:ふじたまさえ)
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 年度末の忙しいさ中にもかかわらず、今月もたくさんのご寄稿をいただきありが
とうございます。人文情報学と図書館のデジタル化に関する話題は、興味深く拝読
しました。図書館と研究者を対比してみると、ついサービスを提供する側と利用す
る側というように一方通行なイメージで見てしまいがちですが、研究者の行う活動
により図書館の扱う資料が変容していく部分も多いことに気付かされました。
 来月もさまざまな立場からのご意見、イベントレポートをお届けしたいと思いま
す。

◆人文情報学月報編集室では、国内外を問わず各分野からの情報提供をお待ちして
います。
情報提供は人文情報学編集グループまで...
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                  [&]を@に置き換えてください。

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人文情報学月報 [DHM008] 2012年3月30日(月刊)
【発行者】"人文情報学月報"編集室
【編集者】人文情報学研究所&ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)
【E-mail】info[&]arg-corp.jp [&]を@に置き換えてください。
【サイト】 http://www.dhii.jp/

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