ISSN 2189-1621

 

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DHM 029 【前編】

2011-08-27創刊

人文情報学月報
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Digital Humanities Monthly

             2013-12-27発行 No.029 第29号【前編】 414部発行

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 ◇ 目次 ◇
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【前編】
◇《巻頭言》
「人文学におけるデジタル技術のインパクト」
 (永井正勝:筑波大学人文社会系助教)

◇《連載》「Digital Humanities/Digital Historyの動向
      ~2013年11月中旬から12月中旬まで~」
 (菊池信彦:国立国会図書館関西館)

◇人文情報学イベントカレンダー

【後編】
◇イベントレポート(1)
JADH年次国際学術大会2013(JADH2013)
 (Espen S. Ore:オスロ大学)
 (日本語訳:永崎研宣・人文情報学研究所)

◇イベントレポート(2)
立命館大学文学研究科・文化情報学専修連続講演会(第6回)「画像の効用」
 (江上敏哲:国際日本文化研究センター)

◇イベントレポート(3)
PNC/じんもんこん合同カンファレンス
 (永崎研宣:人文情報学研究所)

◇編集後記

◇奥付

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【人文情報学/Digital Humanitiesに関する様々な話題をお届けします。】
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◇《巻頭言》
「人文学におけるデジタル技術のインパクト」
 (永井正勝:筑波大学人文社会系助教)

 私は古代エジプト語の文献資料を対象とした言語学の研究を行っているが、その
際、伝統的な人文学的分析を行う一方で、資料のデータベースを共同で作成してい
る。そこで、文献資料を用いた人文学におけるデジタル技術の応用について、私見
を述べてみたい。

 学部生の頃、文献資料を読んで分かったことや、参考文献を読んでいて気付いた
ことなどを、私はノートや情報カードに記録していた。修士の院生になると、自前
でPCを購入したことにより、研究に関する様々な情報をワープロソフトや表計算ソ
フトで保存するようになった。現在でも、私自身の日々の研究において、ワープロ
ソフトや表計算ソフトに情報を保存するというスタイルは変わっていないし、おそ
らく、他の多くの研究者も、このようなスタイルで研究をされていることと思う。

 資料というものがアプリオリに存在している学問において、このようなスタイル
の研究を行っていると、デジタル情報は紙媒体の記録をデジタル化したものにしか
過ぎない、というような印象を持ち易くなるように思う。つまり、資料に対する様
々な思考は頭の中で行い、デジタル技術は結果を記録する手段である、と考えられ
ることが多い。そのようなこともあり、伝統的な文献研究では、データベースの作
成は学生アルバイトや業者がやるもので、それ自体は研究ではない、とみなされが
ちとなる。

 デジタル技術が記録手段とみなされる背景の1つとして、文献資料が資料集/史料
集などのかたちで出版されていることがあるように思う。写本の影印であれ、翻刻
であれ、文献資料は印刷物として提供されるのが伝統的であった。資料集を机上で
コツコツと読む研究において、デジタル技術はどうしても、二の次になりがちであ
る。

 ところが、現在では、資料の写真やデジタル翻刻の公開が普及してきたこともあ
り、デジタル技術に対する人文学者の向き合い方も、変わりつつある。これは特に
私自身の思いであるが、デジタル技術は文献資料を読んだ結果を記録する手段では
なく、むしろ、文献資料を読み、資料に対する試行錯誤を行うための研究手段とし
て、今後はますます活用されていくのではないだろうか。

 特に、文献研究者に大きなインパクトを与えるデジタル技術は、資料のデジタル
写真と種々のアノテーション(解釈や情報)が一体となったプラットフォームの構
築だと、自らの願望も込めて思っている。これは特に写本(手書きの文献資料)を
対象とした研究に有効である。というのも、写本、それも特に古写本の場合には、
どの文字や語が資料に書かれているのかということが、しばしば問題とされるから
である。それゆえ、資料の写真が提供されたウェブ上のプラットフォームで、様々
な研究者が資料の読みに対する解釈を付すことができれば、固定されたかたちで資
料が提供されてきた文献研究に、大きなインパクトを与えることができるのではな
かろうか。このようなことを考えながら、私自身も、データベースの構築に取り組
んでいる。

執筆者プロフィール
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永井正勝(ながい・まさかつ) 慶應義塾大学大学院史学科民族学・考古学専攻修了
[史学修士]。筑波大学大学院文芸・言語専攻修了[博士(言語学)]。2013年8月
より筑波大学人文社会系国際地域研究専攻助教。専門は古代エジプト語の言語学、
一般文字論。著書・論文は『必携入門ヒエログリフ-基礎から学ぶ古代エジプト語
-』アケト、2002年;“Linguistic Variety of the 19th Dynasty.”Lingua
Aegyptia, Volume 14, pp.223-250, 2006.など。
現在、古代エジプト語のデータベースを構築中(
https://hdb.jinsha.tsukuba.ac.jp/ )。

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◇《連載》「Digital Humanities/Digital Historyの動向
      ~2013年11月中旬から12月中旬まで~」
 (菊池信彦:国立国会図書館関西館)

 前号に引き続き、2013年11月中旬から12月中旬までのDigital Humanities/Digital
Historyに関する動向をまとめた。

○新聞・ブログ記事
 11月18日にChronicle of Higher Educationに“No More Digitally Challenged
Liberal-Arts Majors”という記事が掲載された。著者はHope CollegeのWilliam
Pannapackerで、リベラルアーツにおけるDHの教育プログラムを担当している人物で
ある。記事は、その経験を背景に、人文系学部生の就職問題を論じている。
http://chronicle.com/article/No-More-Digitally-Challenged/143079/

 これに関連し、DHを学んだ博士課程の就職(#alt-acという)をテーマにした記事
が相次いで公開されている。

 12月4日には、イギリスの歴史学若手研究者のネットワークHistory Lab +に、
“Going GLAM: A Historian in a Digital Library”という記事が掲載された。こ
こでは、ドクターコース修了後に、いくつかのポスドクを経験しながら現在は英国
図書館のDigital Scholarshipチームで勤務する歴史研究者が、その経歴を紹介して
いる。
http://historylabplus.wordpress.com/2013/12/04/going-glam-a-historian-in...

 また、時間は前後するが、11月26日にDigital Humanities Nowがalt-acに関する
まとめ記事を掲載している。
http://digitalhumanitiesnow.org/2013/11/editors-choice-alt-ac-roundup/

 11月18日付の米国議会図書館のデジタル保存に関するブログ“The Signal”に、
“Beyond the Scanned Image: Assessing Scholarly Uses of Digital
Collections”という記事が掲載されている。記事は、人文学研究者のデジタル化資
料・デジタルリソースの研究利用を評価したもので、今年7月に開催されたDigital
Humanities2013における報告内容を紹介したもの。
http://blogs.loc.gov/digitalpreservation/2013/11/beyond-the-scanned-imag...

 アイルランドのDHプロジェクト“Digital Humanities Observatory”が、今年8月
に5年に及ぶプロジェクトを終了した。11月には、これまでの成果を振り返った短報
が掲載され、改めてプロジェクト終了が報告されている。
http://dho.ie/node/9615

 12月9日、ideaというブログサイトに、“Challenges of crowdsourcing:
Analysis of Historypin”という記事が掲載されている。歴史的な写真史料をマッ
プにピン止めできるクラウドソーシングサービスHistorypinを分析したもので、他
のクラウドソーシングプロジェクトにも言及している。
http://www.idea.org/blog/2013/12/09/challenges-of-crowdsourcing-analysis...

○イベント・出来事
 11月19日と20日に、ドイツのベルリンにおいて、オープンアクセスに関するベル
リン宣言採択から10年を迎えたことを記念したカンファレンス“Berlin 11”が開催
された。このカンファレンスでは、フランスのOpen EditionのMarin Dacosが
“Digital Humanities in Open Access”と題したプレゼンテーションを行っており、
その報告資料がSlideShareで公開されている。
http://www.berlin11.org/index.php/greeting.html
http://fr.slideshare.net/revuesorg/berlin-2013-digital-humanities-in-ope...

 12月1日、Global Outlook::Digital Humanitiesがエッセイコンペの結果を発表し
た。優勝、準優勝、佳作の3つのカテゴリで、それぞれ複数名が選ばれている。優勝
者の1人には前述のDacosが挙げられている。
http://www.globaloutlookdh.org/global-outlookdigital-humanities-essay-pr...

 12月2日、“DH Awards 2013”のノミネートが開始された。これは、DHツールや非
英語圏のDHリソース等を投票し評価しあうというもので、12月31日までノミネート
が受け付けられている。
http://dhawards.org/dhawards2013/nominations/

 12月5日、元南ア大統領ネルソン・マンデラ氏が死去し、Google歴史アーカイブが
氏を偲んだアーカイブ特集を公開した。
http://newclassic.jp/archives/3934
http://www.google.com/culturalinstitute/project/historic-moments?hl=ja

 12月9日から14日にかけて、京都大学において、第2回アジア歴史地理情報学会
(ANGIS)国際会議、The Pacific Neighborhood Consortium(PNC)、The
Electronic Cultural Atlas Initiative(ECAI)カンファレンス、京大人文研共同
研究班「人文学研究資料にとってのWebの可能性を再探する」シンポジウム、そして
じんもんこん2013が開催された。
http://jinmoncom.jp/sympo2013/

 12月11日、ポルトガル語圏のDH協会AHDigが、今年10月23日から25日にかけてブラ
ジルで開催された第1回国際DHセミナーの動画をまとめた記事を公開した。
http://ahdig.org/2013/12/11/videos-do-i-seminario-internacional-em-human...

 12月22日、花園大学で漢字文献情報処理研究会第16回大会が開催された。筆者も
この連載記事に関する報告を行った。
http://www.jaet.gr.jp/meeting.html#16

○プロジェクト・ツール・リソース
 「イベント・出来事」で取り上げた“Berlin11”のサテライトカンファレンスに
おいて、イギリスの2人の学生による新サービスOpen Access Buttonのリリースが公
表された。これは同サービスのサイト上で氏名・メールアドレス等の情報を登録す
ると利用できるブックマークレットであり、必要な論文が掲載された雑誌を購読し
ておらず、入手できないときにこのブックマークレットをクリックすると、そのフ
ラストレーションをTwitterやFacebookで友人と共有することができるというもので
ある。
https://www.openaccessbutton.org/
http://current.ndl.go.jp/node/24881

 11月19日、Google Scholarが検索結果に表示された書誌情報を保存するMy Library
機能の提供を開始した。現在英語版のみ利用可能の模様。
http://googlescholar.blogspot.jp/2013/11/google-scholar-library.html
http://current.ndl.go.jp/node/24909

 11月21日、Digital Humanities NowがEditors-at-Largeコーナーのページを新設
し、DHNowの編集体制を公開している。
http://pressforward.org/2013/11/the-new-editors-at-large-corner-on-digit...

 11月22日、アメリカのインディアナ大学のBernie Frischerらの研究グループが、
“Digital Hadrian's Villa Project”の成果を公開した。このプロジェクトは、世
界遺産にも登録されているイタリアのハドリアヌス帝別荘(ヴィッラ・アドリアー
ナ)を3Dで再現するというものである。
http://vwhl.clas.virginia.edu/villa/index.php
http://news.iu.edu/releases/iu/2013/11/hadrians-villa.shtml

 11月25日、Creative Commonsがver.4.0をリリースした。
http://creativecommons.org/weblog/entry/40768

 11月28日、英ウェールズ国立図書館は、アベリストウィス大学等の大学やBBC
Cymru Wales、そしてウェールズの文書館等とともに、第一次世界大戦に関する大規
模な史料デジタル化プロジェクトを開始した。
http://www.llgc.org.uk/index.php?id=1514&no_cache=1&tx_ttnews%5Btt_news%...

 11月28日、スイスのチューリヒ大学が、文書館においてマニュスクリプトの調査
に際し役立つウェブアプリ“Ad fontes”をリリースした。
http://dhd-blog.org/?p=2658
http://www.adfontes.uzh.ch/1000.php
http://www.adfontes.uzh.ch/mobile

 12月3日、バチカン図書館とオックスフォード大学図書館が、バチカン図書館の所
蔵資料をデジタル化して公開した。2012年4月の提携に基づくもので、今回で2回目
となる。
http://www.bodleian.ox.ac.uk/news/ancient-texts-published-online-by-the-...
http://current.ndl.go.jp/node/24995

 12月5日、National GeographicがGoogleマップに500点以上の古地図を提供した。
これは、Googleの“Google Maps Engine public data program”という地図データ
共有・公開のためのプログラムを利用したものである。
http://googleenterprise.blogspot.jp/2013/12/national-geographic-shares-r...
https://support.google.com/mapsengine/answer/3453400
http://gigazine.net/news/20131209-google-national-geographic-ancient-map/

 12月9日、人骨データベース“Digitised Diseases”が公開された。病理標本の中
から、特に慢性疾患のある人骨の標本を3DあるいはCT等で撮影・デジタル化したも
のとのこと。
http://www.digitiseddiseases.org/preview/
http://digitiseddiseases.wordpress.com/2013/12/09/project-launch-day/

 Google Cultural Instituteが“Google Open Gallery”を公開した。このサービ
スは、博物館・美術館やアーティスト個人が作品をアップロードしてウェブ展示を
作成・公開できるというもの。現在、利用には招待を受ける必要がある。
http://www.google.com/opengallery
http://current.ndl.go.jp/node/25047
http://gigazine.net/news/20131211-google-open-gallery/

 ノルウェー国立図書館が、所蔵資料のすべてを2020年半ばまでにデジタル化する
方針を発表している。著作権保護資料はノルウェーのIPアドレスであればオンライ
ンで利用可能、とのこと。
http://www.nb.no/English/The-Digital-Library/What-is-being-digitized
http://current.ndl.go.jp/node/25075

 12月10日、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校のTed Underwoodが
“OCRnormalizer”をgithubで公開した。1700年以降の英語の図書のOCRを修正でき、
HathiTrustからメタデータを収集できるというもの。
http://tedunderwood.com/2013/12/10/a-half-decent-ocr-normalizer-for-engl...

 12月12日、英国図書館が100万点以上の画像をFlickrで公開、提供を開始した。画
像は、17世紀から19世紀の史料の挿絵で、マイクロソフト社がデジタル化をしたも
のである。
http://britishlibrary.typepad.co.uk/digital-scholarship/2013/12/a-millio...
http://www.flickr.com/photos/britishlibrary
http://newclassic.jp/archives/4547

 12月13日、Internet Archiveが、アメリカの40万時間分のテレビニュースで言及
のあった地名をマッピングした結果をビジュアル化公開している。
http://blog.archive.org/2013/12/13/mapping-400000-hours-of-u-s-tv-news/
http://archive.org/tvgeo/

○論文・学術雑誌・研究書
 11月18日、アジア歴史地理情報学会が電子ジャーナル“Journal of Asian
Network for GIS-based Historical Studies”のvol.1を公開した。
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~angisj/
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~angisj/jangis_j.html

 Journal of Interactive Technology & Pedagogyの第4号(2013年秋版)が刊行さ
れた。
http://jitp.commons.gc.cuny.edu/

 International Journal of Digital Curationの第8巻2号が刊行された。
http://www.ijdc.net/index.php/ijdc/issue/view/17
http://www.infodocket.com/2013/11/22/a-new-issue-of-the-international-jo...

 人文科学とコンピュータ研究会(じんもんこん)が、研究会開催第100回を記念し
たDVDを刊行している。定例の研究会の全論文(CH1-CH100)やシンポジウムの全論
文等が収録されており、じんもんこん2013で販売されたほか、郵送販売も受け付け
ている。
http://jinmoncom.jp/index.php?CH100-DVD

○レポート・報告書等
 11月20日、アメリカのNew Media Consortiumが毎年発行している“Horizon
Report”の2013年博物館版が刊行された。博物館に関する今後5年間のテクノロジー
の動向予測をまとめたものである。
http://www.nmc.org/news/its-here-horizon-report-2013-museum-edition
http://current.ndl.go.jp/node/24917

 ICTによる学術コミュニケーションの改革やデジタル研究(e-Scholarship)をテー
マとした非営利組織FORCE 11が、データ引用に関する原則“Declaration of Data
Citation Principles”のドラフト版を公開している。12月31日までコメントを募集
し、来年初めにも最終版が公開予定とされている。
http://www.force11.org/datacitation

 11月26日、ノースカルフォルニア大学チャペルヒル校のSchool of Information
and Library ScienceとMaryland Institute for Technology in the Humanities
(MITH)による、図書館や文書館等におけるデジタルフォレンジック活用をテーマ
としたプロジェクト“BitCurator”が、第1フェーズのレポート“From Bitstreams
to Heritage: Putting Digital Forensics into Practice in Collecting
Institutions”を刊行した。
http://www.bitcurator.net/docs/bitstreams-to-heritage.pdf
http://www.bitcurator.net/2013/11/26/bitcurator-phase-i-white-paper-now-...

 12月5日、オランダ王立芸術・科学アカデミー(KNAW)のDHプログラム
“eHumanities”が電子雑誌“eMagazine”を創刊した。同プログラムの最新情報が
掲載されている。
http://www.ehumanities.nl/emagazine/

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◇人文情報学イベントカレンダー(■:新規掲載イベント)

【2014年1月】
□2014-01-09(Thu)~2014-01-12(Mon):
129th MLA Annual Convention
(於・米国/Chicago)
http://www.mla.org/convention

□2014-01-25(Sat):
情報処理学会 第101回 人文科学とコンピュータ研究会発表会
(於・京都府/同志社大学 今出川キャンパス)
http://www.ipsj.or.jp/kenkyukai/event/ch101.html

【2014年2月】
□2014-02-08(Sat):
第3回 知識・芸術・文化情報学研究会
(於・大阪府/立命館大学 大阪梅田キャンパス 大阪富国生命ビル)
http://d.hatena.ne.jp/JADS/20130928/1380319085

【2014年3月】
□2014-03-18(Tue)~2014-03-21(Fri):
Australasian Association for Digital Humanities(aaDH)2014
(於・豪洲/University of Western Australia)
http://dha2014.org/

■2014-03-25(Tue)~2014-03-28(Fri):
the first annual conference of the Association of Digital
Humanities in the German speaking countries(DHd 2014)
(於・ドイツ/University of Passau)
http://www.dhd2014.uni-passau.de/

【2014年4月】
■2014-04-19(Sat)~2014-04-20(Sun):
Soseki's Diversity
(於・米国/University of Michigan Ann Arbor)
http://wwwqa.lsa.umich.edu/cjs/ssekisdiversitysymposium_ci

Digital Humanities Events カレンダー共同編集人
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小林雄一郎(日本学術振興会特別研究員PD)
瀬戸寿一(立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員)
佐藤 翔(同志社大学教育文化学科 助教)
永崎研宣(一般財団法人人文情報学研究所)

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 続きは【後編】をご覧ください。

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 配信の解除・送信先の変更は、
    http://www.mag2.com/m/0001316391.html
                        からどうぞ。

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人文情報学月報 [DHM029]【前編】 2013年12月27日(月刊)
【発行者】"人文情報学月報"編集室
【編集者】人文情報学研究所&ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)
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