ISSN 2189-1621

 

現在地

DHM 027 【前編】

2011-08-27創刊

人文情報学月報
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Digital Humanities Monthly

             2013-10-23発行 No.027 第27号【前編】 387部発行
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 ◇ 目次 ◇
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【前編】
◇《巻頭言》「家族写真の分析から見える家族交流の“実相”と“異相”」
 (研谷紀夫:関西大学総合情報学部)

◇《連載》「Digital Humanities/Digital Historyの動向
      ~2013年9月中旬から10月中旬まで~」
 (菊池信彦:国立国会図書館関西館)

◇人文情報学イベントカレンダー

◇イベントレポート(1)
HDH2013 報告/スペインにおけるデジタル・ヒューマニティーズ学会設立大会
 (Paul Spence:キングスカレッジ・ロンドン)
 (日本語訳:永崎研宣・人文情報学研究所)

【後編】
◇イベントレポート(2)
国際会議:ソーシャル・デジタル・学術編集[第一日目]
 (Geoffrey Rockwell:アルバータ大学)
 (日本語訳:滝浪佑紀・東京大学大学院情報学環、永崎研宣・人文情報学研究所)

◇イベントレポート(3)
第99回 人文科学とコンピュータ研究会発表会
 (永崎研宣:人文情報学研究所)

◇イベントレポート(4)
第2回SPARC Japanセミナー2013「人社系オープンアクセスの現在」
 (佐藤翔:同志社大学社会学部教育文化学科)

◇イベントレポート(5)
Code4Lib JAPAN Conference 2013
 (後藤真:花園大学文学部文化遺産学科)

◇編集後記

◇奥付

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【人文情報学/Digital Humanitiesに関する様々な話題をお届けします。】
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◇《巻頭言》「家族写真の分析から見える家族交流の“実相”と“異相”」
 (研谷紀夫:関西大学総合情報学部)

 家族写真の研究は20世紀の後半より様々な分野で進展してきたが、特に社会学の
分野では、多様な角度から家族写真についての研究が実践されている。フランスの
社会学者であるピエール・ブルデューは、写真が結婚や出産など家族に起きるイベ
ントのイメージを固定化し、共同体の統合手段となることを論じている。日本でも
角田隆一が同様の観点から、父親の転勤に伴い生活環境に変化が生じた家庭におい
て、家族写真がイメージの中で成員を結びつける役割について論じている[1]。ま
た、善本裕子は大正期の新聞に掲載された家族写真とその表象についての考察を行
い[2]、佐藤友光子はそうした社会学研究における写真の活用法と分析の観点をま
とめている[3]。

 また、文化人類学の分野では鶴見良行が、日本における家庭アルバムの歴史を、
入学・結婚など象徴的な人生儀礼を重視する時代と、日常的な生活を写すことに重
点を置いた時代の二つにわけて論じている[4]。そして民俗学の分野においても、
坪井洋文が家族の紐帯としてのアルバムの役割を述べ[5]、近年では川村邦光によっ
て様々な分野の家族写真研究の系譜がまとめられている[6]。また、歴史学の分野
でも宮崎県の日向市史編さん室は地域の家族アルバムを収集して編纂する事業を行
い[7]、有馬学はそうした家族アルバムを多方面から読み解いていく方法について
論じている[8]。

 さらに、美術史や表象文化論の分野において、高橋千晶が日本の写真館における
家族写真の構図や背景の取り方とそのメディア表象に着目する研究を実践し[9]、
北原恵は天皇一家に関するイメージの変遷を論じている。このように多くの研究者
が「家族写真」を家族や社会を投影する媒体と位置づけて多様な角度から考察を行っ
ている。

 筆者もこれまで様々な家で家族写真の調査を行う機会を持ったが、多年に渡って
蓄積された家族写真から家族の歴史やその交流の様子を伺うことができる。そして、
数百枚の写真資料を見ていくと、家族の交流の中心に常に存在する成員や、共に写
る頻度の高い複数の人物が存在することがわかる。しかしこれらの頻度は「印象」
に近いもので、客観的に頻度が算出されたわけではない。文献情報学の分野では、
テキストなどを対象とした研究において、同じ文章内における単語の共起関係を分
析する研究実践が行われている。そのため、「家族の交流」を計量化することを目
的に、デジタルツールを用いて写真の被写体を対象とする共起分析の実践も、十分
に想定することができよう。

 しかし、学術研究の資料として写真を考えた場合、元来検証すべき多くの課題が
あるのも事実である。写真資料は図像資料であるので被写体に関する文字記述が少
なく、人物や年代の特定を正確に行うことが難しい。多くの場合は写真の裏書や、
家族などの関係者の証言を基にするが、記述や証言が間違っている可能性も否定で
きない。そのため、集合写真のような写真を対象とする場合、確実に人物名が認識
できる写真だけを調査の対象とすると、偏った対象のみを調査対象とし、考察を誤っ
た方向に導く可能性がある。

 また、写真が撮影された時代によって撮影する頻度や目的、数量と資料が残存す
る量が大きく異なることがあげられる。家庭において写真の撮影が容易でなかった
時代と、比較的、簡便になった時代では、写真を写す目的や役割が異なることが多
い。さらに現在の家に残された写真も必ずしも撮影された全ての写真が残っている
訳ではなく、自然災害、戦争、盗難、形見分けや、整理による廃棄などが行われる
可能性もあり、残された写真は当時の家族の「交流」の様子がそのまま投影されて
いるわけではない。

 しかし、残された写真だけを見る者は、そこから受ける「印象」の中で家族を解
釈しようとする傾向がある。だが、残された写真群は、生産された写真の一部分で
あるか、もしくは偏りのある資料の集積体であることを前提として、考察対象とす
べきであろう。そして、デジタルツールは、そうした「偏り」の存在をより客観化
し、写真の中に写る現実とは異なる“異相”を明らかにするために用いることが有
効であろうと考えている。

 このようなことを背景に、著者は一種のDigital Cultural Heritageシステムを用
いて、家族の「集合写真」の中に見える家族の成員相互の関係を計量的に分析した
上でグラフ化し、調査対象とする家の「写真の中に見える」人的交流などを明らか
にする研究を行っている。調査の前には写真資料に関する一通りの目録などを作成
した上で、資料批判の基礎である資料の来歴、残存状況、所在、需発給、形式、写
真が写された時代背景といった調査と、内容に関する調査を行う。その上で、この
研究を実行するシステムであるPict Annotatorと人名典拠情報を連動させ、システ
ム内で格納された写真の人物部分に典拠情報から得た人名を、アノテーションを用
いて付与していく。さらに、アプリケーションには写真に共に写る人物が存在する
場合、その「共起」の頻度を算出し、写真の中に見える人的ネットワークをグラフ
化する機能が実装されている[10]。これらを用いることによって、主に家族の集
合写真などに見える、家族の成員間の交流の頻度とそのつながりのネットワークを
明らかにすることができる[11]。

 そして、これらの結果より、残された集合写真に写る親族の範囲の変化、共起率
の高い成員同志の関係、認識できる人物の割合などを明らかにした。しかし、これ
は現実の家族の関係を反映する部分もある可能性もあるが、当然残された写真によっ
て現実とは異なる“異相”のイメージが形成されている可能性が高い。例えば日頃
は全く交流がない親族同志が数十年ぶりに交流した記念として多くの写真が残り、
それらの写真から得られた結果だけが反映されるようなケースが考えられよう。ま
た、認識できる人物だけを対象としているため、交際の範囲を限定的に捉えてしま
う場合もあろう。そのため既に実施している来歴などの資料批判に関する調査結果
と対照させながら、まずは「写真の中に見える世界」の姿を客観的に捉えることが
必要である。

 さらにその上で、そこから得られた情報を、家系図や当時の人物が残した日記や
日誌、さらに子孫の証言などと照合していくことによって、写真の中において、
交流の“実相”が投影されている部分と、写真の中には投影されない現実の交流の
様相とを探っていく。そしてこれらの相互検証を行うことによって、家族交流の“
実相”を探るとともに、もし写真と現実の間に「ずれ」が見える場合は、残された
写真が、どのようなことを独自に「語りかける」力があるかが見えてこよう。そし
て、両者の「ずれ」を考察することで、写真が家族の交流の様相を物語る「危うさ」
とその「力」を浮き彫りにすることができると考えている。そしてそのことは、資
料を解釈する際の危うさを再認識させることになり、文字資料など、多様な資料を
総合的に分析しながら明らかにする“実相”が盤石のものであるかについての疑義
を投げかけることにもつながる。そのことは、家族の歴史を分析する方法論をさら
に深く検討し、掘り下げていく契機を生み出すだろうと考えている。

[1]角田 隆一、「家族写真の社会学的一考察-「記憶」からみる写真実践とその
  社会的機能」、現代社会理論研究、12号、pp50-68、2002
[2]善本 裕子、「大正初期の新聞紙面にみる家族写真-読売新聞,東京朝日新聞を
  事例として」、松山東雲女子大学人文学部紀要、10号、pp91-101、2002
[3]佐藤友光子、「家族写真と家族研究-写真資料の有用性と問題点についての考
  察」、社会学年誌、30号、pp63-70、1989
  角田 隆一、「家族写真の社会学的一考察-「記憶」からみる写真実践とその社
  会的機能」、現代社会理論研究、12号、pp50-68、2002
[4]鶴見 良行、「家族アルバムの原型」、『思想の科学』、34号、pp43-50、1965
[5]坪井 洋文、「故郷の精神誌」、『現代と民俗─伝統の変容と再生』(日本民俗
  文化大系12)、pp267-308、小学館、1986
[6]川村 邦光、「家族写真をめぐる覚え書」、待兼山論叢(日本学篇)、40号、
  pp1-11、2006
[7]日向市史編さん委員会編、『日向写真帖:家族の数だけ歴史がある』、2002
[8]有馬学、「序 家族の数だけ歴史がある―家族アルバムをどう読むか」、『日
  向写真帖 家族の数だけ歴史がある』、pp7-23、2002
[9]高橋 千晶、「「家族写真」の位相-家族の肖像と団欒図」、美学芸術学、美
  学芸術学会 編、18号、pp79-95、2002
[10]研谷紀夫、川島隆徳、「人名典拠情報のAPIによる共有化と図像資料における
  人名情報システム」、人文科学とコンピュータシンポジウム論文集2010、情報
  処理学会、pp91-96、2010
[11]Norio, TOGIYA、Takanori, KAWASHIMA Research to clarify the
  interrelationships between family members through the analysis of
  family photograph、Digital Humanities 2013

執筆者プロフィール
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研谷紀夫(とぎや・のりお) 2007年東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。同
大学院特任助教、特任准教授を経て、2012年から関西大学総合情報学部准教授。専
門は文化資源の電子情報化。主な単著としては『デジタルアーカイブにおける「資
料基盤」統合化モデルの研究』。共著書に『上野彦馬歴史写真集成』『文化資源の
デジタル化に関するハンドブック』など。

Copyright(C)TOGIYA, Norio 2013- All Rights Reserved.
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◇《連載》「Digital Humanities/Digital Historyの動向
      ~2013年9月中旬から10月中旬まで~」
 (菊池信彦:国立国会図書館関西館)

 前号に引き続き、2013年9月中旬から10月中旬までのDigital Humanities/Digital
Historyに関する動向をまとめた。

○新聞・ブログ記事
 ハーバード大学の教員や学生、図書館員等で構成される、デジタルスカラーシッ
プを考えるコンソーシアム組織“Digital Futures”が、9月10日、立ち上げ後初の
講演会を開催した。講演者は、考古学の研究データ共有のためのサイト“Open
Context”を運営するEric Kansaで、講演テーマは考古学とオープンアクセスであっ
た。Digital Futuresのサイトでは講演動画が公開されている。
http://df.darthcrimson.org/
http://news.harvard.edu/gazette/story/2013/09/the-modern-opens-the-past/

 9月中旬に、デジタル・ヒューマニティーズにおける文化批評の役割について、ア
メリカの研究者の間で議論が起こっていた。dh+libがその論点と関連ブログ3件をま
とめて紹介している。
http://acrl.ala.org/dh/2013/09/17/recommended-cultural-criticism-in-the-...

 9月25日、バージニア大学のBethany Nowviskieが、9月18日の講演内容を自身のブ
ログで紹介している。講演は、財政カットによって人文学が公立大学で疎外されて
いる現状を背景に、21世紀における人文学の意義と将来を問うたカンファレンス
“A New Deal for Humanities”でのもの。
http://newdealhumanities.com/
http://nowviskie.org/2013/new-deal/

 10月15日、UCLのMelissa Terrasがブログに“For Ada Lovelace Day - Father
Busa's Female Punch Card Operatives”という記事を掲載している。10月15日は最
初のコンピュータプログラマと称されたエイダ・ラブレスの記念日とされており、
ブログではそれにちなんでヒューマニティーズ・コンピューティングの父である
Father Roberto Busaが取り上げられている。記事では、Busaの所蔵していた古い写
真を複数掲載し、トマス・アクィナスの著作の解析プロジェクトにおいては女性が
多数雇われていた事実を紹介している。
http://melissaterras.blogspot.co.uk/2013/10/for-ada-lovelace-day-father-...

○イベント・出来事
 9月6日と7日に、ジョージメイソン大学で、“Rails Girls Digital Humanities”
というプログラミング学習イベントが開催された。これは、プログラミングの知識
において男女間のジェンダーギャップがあるという背景から、女性がRuby on Rails
を学ぶために開催されたものである。“Rails Girls”というすでにある世界的なイ
ベントの一環としても開かれた。ちなみに10月18日と19日には、Rails Girlsイベン
トが東京で開催されている。
http://railsgirls.com/digitalhumanities_fairfax
http://chnm.gmu.edu/news/rrchnm-graduate-students-organize-inaugural-rai...

 9月13から15日まで、Historical Network Researchの2013年カンファレンスが開
催された。Historical Network Researchは歴史研究におけるソーシャルネットワー
ク分析を目指すというもの。サイトではカンファレンスでのDHプロジェクトに関す
る報告資料が公開されている。
http://historicalnetworkresearch.org/index.php/the-future-of-hnr-conference

 9月19日から21日まで立命館大学において、日本デジタル・ヒューマニティーズ学
会(Japanese Association for Digital Humanities)の年次学術大会、JADH2013が
開催された。
http://www.dh-jac.net/jadh2013/

 9月27日に、アルゼンチンでDigital Humanities学会結成に向けた会合が開催され
た。これは7月22日に開催されたTHATCamp Buenos Airesの成功を受けたもの。
http://buenosaires2013.thatcamp.org/2013/07/28/memoria-del-thatcamp-buen...

 10月1日、Linked Open Data チャレンジ Japan 2013の作品募集が開始された。募
集は2014年1月6日までで、その後審査を経て3月7日に結果発表と授賞式が開催され
る予定となっている。
http://lod.sfc.keio.ac.jp/blog/?p=1624

 10月2日から5日まで、イタリアのローマ大学サピエンツァ校でTEIカンファレンス
およびメンバーミーティングが開催された。
http://digilab2.let.uniroma1.it/teiconf2013/program/
 なお、10月6日から11日までは、同じくイタリアのベネツィアで、Digital
Humanities fall schoolが初めて開催されている。
http://digitalvenice.wordpress.com/

 10月4日、全米人文科学基金(NEH)からDH助成を受けたプロジェクトディレクタ
によるライトニングトークミーティング“Digital Humanities Project Directors
Meeting”が開催された。最近助成を受けた32のプロジェクトディレクタが集まり、
1人3分3枚のパワーポイント資料で、プロジェクトの現状を一般参加者に向けて説明
するというもの。
http://www.neh.gov/divisions/odh/grant-news/2013-neh-digital-humanities-...

 10月9日、ルクセンブルクのFonds National de la Recherche Luxembourgが
NeDiMAH(欧州科学財団の助成を受けた欧州を横断するデジタル・ヒューマニティー
ズのネットワーキングプロジェクト)への助成団体として参加した。
http://drupal.p164224.webspaceconfig.de/news/luxembourg-joins-nedimah

○プロジェクト・ツール・リソース
 9月8日、18世紀から20世紀初頭までに、オーストラリアで生まれたあるいはオー
ストラリアに移住した人物の伝記を集めたデータベース“Biographical Database
of Australia”が公開された。
http://www.bda-online.org.au/
http://www.insidehistory.com.au/2013/09/biographical-dictionary-of-austr...

 9月15日、時系列で地形図の今と昔を比較できるWindows向けソフト
「今昔マップ2」のWeb版「今昔マップ on the web」が公開された。埼玉大学教育学
部谷謙二准教授が開発した。首都圏や中京圏、京阪神圏などの8地域の地形の変化を
時系列で閲覧できる。
http://ktgis.net/kjmapw/
http://b.hatena.ne.jp/articles/201309/16110

 9月16日に、スイス連邦公文書館(Schweizerisches Bundesarchiv)が、スイスの
オープンデータポータルサイト“opendata.admin.ch”を公開した。地方自治行政区
分や人口統計、気象データ、歴史的資料が利用可能。
http://opendata.admin.ch/
http://www.bar.admin.ch/aktuell/00431/01503/index.html?lang=de&msg-id=50222

 ドイツのフンボルト大学ベルリンやフランス国立情報学自動制御研究所(INRIA)、
ベルリン図書館情報学校が共同で進めているプロジェクト“LAUDATIO(Long-term
Access and Usage of Deeply Annotated Information)”の研究データリポジトリ
が公開された。歴史言語学コーパスのための研究データリポジトリで、オープンア
クセスで利用可能。
http://www.laudatio-repository.org/repository/
http://current.ndl.go.jp/node/24385

 9月17日、レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの人々の歴史、
クイアスタディーズに関する史資料を提供する“OutHistory”がリニューアル公開
された。
http://outhistory.org/

 9月18日、地名情報処理システム“GeoNLP”が公開された。文章から地名を抜き出
して自動的に地図化することを目的としたもので、文章を解析する同名のソフトウ
ェアGeoNLP等、3種のソフトウェアを提供している。
https://geonlp.ex.nii.ac.jp/

 9月19日、イギリスのサウサンプトン大学と英国放送大学(Open University)、
そしてオーストリアの研究機関が共同で、“Pelagios 3: Early Geospatial
Documents”というプロジェクトを開始している。Pelagios 3のサイトで地名を検索
すると、1492年までの地図と文献の中から該当するものをリスト表示させることが
できるというもの。
http://pelagios-project.blogspot.jp/
http://www.southampton.ac.uk/archaeology/news/2013/09/19_pelagios_projec...
http://www.theguardian.com/technology/2013/sep/18/researchers-build-goog...

 9月23日、米国歴史学協会が会員向けの学術コミュニケーションプラットフォーム
“AHA Communities”を公開した。歴史研究者のコミュニティをつなげ、研究者がア
イディアを共有し、また論じ合うためのオンライン空間として作成されたもの。
http://communities.historians.org/historians/Home
http://blog.historians.org/2013/09/introducing-aha-communities-online-hu...

 9月24日、アイルランドのトリニティ・カレッジ・ダブリンが、同国で初となるク
ラウドソーシングによるデジタルアーカイブ構築プロジェクト“The Letters of
1916: Creating History”を開始した。1916年のイースター蜂起を背景に、当時の
書簡史料を収集するためのもの。
http://dh.tcd.ie/letters1916/
http://dh.tcd.ie/letters1916/letters-1916-press-release/

 UCLAのJohanna Druckerらによる2011-2012年の DH入門コースのサイト
“Introduction to Digital Humanities”が公開されている。
http://dh101.humanities.ucla.edu/
 また、DH入門者向けのコースに関連して、スイス連邦工科大学ローザンヌ校の
Fre'de'ric Kaplanによるコースサイト“DH101”がある。両者とも豊富な情報量で
参考になる。
http://dh101.ch/

 10月1日、スペインのカタルーニャ図書館が、所蔵しているマニュスクリプトをク
ラウドソーシングでテキスト化するプロジェクト“Transcriu-me!!”を開始した。
http://transcriu.bnc.cat/
http://www.bnc.cat/Visita-ns/Noticies/Transcriu-me

 10月1日、国立国語研究所が所蔵している『古今文字讃』の画像を試験公開してい
る。
http://www2.ninjal.ac.jp/kokonmojisan/

 10月9日、ドイツのベルリン歴史ワークショップが、ナチ政権下の強制労働を知る
ためのアプリをリリースした。街をめぐりながら、当時の写真やマップ、音声史料
を通じて、当時を知ることができるようにと開発されたものである。
http://www.berliner-geschichtswerkstatt.de/app.html
http://dhd-blog.org/?p=2376

 10月10日、京都府立総合資料館は所蔵している写真資料をGoogle歴史アーカイブ
で公開した。8月19日の広島平和記念資料館と長崎原爆資料館に続き、国内3例目と
なる。なお、同日いわさきちひろ美術館がGoogleアートプロジェクトへの参加を発
表している。
http://www.google.com/culturalinstitute/collection/kyoto-prefectural-lib...
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/131009/prl13100916480082-n1.htm
http://www.chihiro.jp/tokyo/news/2013/1010_1220.html

○論文・学術雑誌・研究書
 オープンピアレビューによる書籍刊行プロジェクトのニュースが相次いだ。本誌
25号で紹介したShawn Graham、Ian Milligan、Scott b. Weingartの3人による“Big
Digital History: Exploring Big Data through a Historian's Macroscope”が、
2014年4月までの刊行を目指して開始された。また、デジタル時代への転換における
歴史教育・学習をテーマとしたドイツ語書籍“Geschichte lernen im digitalen
Wandel”も開始されている。
http://gpdh.org/blog/2013/09/26/networks-in-historical-research-the-hist...
http://www.themacroscope.org/
http://geschichte-lernen-digital.oldenbourg-verlag.de/
http://historischdenken.hypotheses.org/2007

 一方、これまで長らく編集が続けられていた“Writing History in the Digital
Age”が刊行された。オンライン版はオープンアクセスで公開、印刷版は有料となっ
ている。
http://www.digitalculture.org/books/writing-history-in-the-digital-age/
http://www.digitalculture.org/2013/10/07/now-available-writing-history-i...

 10月9日、Natureが研究データセットをテーマとした新たな雑誌“Scientific
Data”を創刊すると発表した。
http://www.nature.com/news/announcement-launch-of-an-online-data-journal...

 “Digital Humanities Quarterly”のvol.7, no.1が刊行された。
http://www.digitalhumanities.org/dhq/vol/7/1/index.html

 このほど刊行されたJournal for Early Modern Cultural Studies(vol.13,
no.4, Fall 2013)が“Digital Turn”という特集を組んでおり、近世文化研究に関
する論文が多数掲載されている。
http://muse.jhu.edu/journals/journal_for_early_modern_cultural_studies/t...

○レポート・報告書等
 9月10日、人文学研究者のデータベースやデジタルアーカイブ等の利用を調査した
論文“Just Google It - Digital Research Practices of Humanities Scholars”
が公開された。調査の結果、テキストや画像を探すのにリソースを利用するのが主
であり、また、何よりGoogle検索に依存していることが示されたという。
http://arxiv.org/abs/1309.2434

 9月26日、オーストラレーシアのDH学会であるAustralasian Association for
Digital Humanitiesが2013年の年次報告書を刊行した。
http://aa-dh.org/2013/09/annual-report-aadh-2013/?utm_source=rss&utm_med...

特殊文字については次のとおり表記しました。
アクサン・テギュ:e'

Copyright(C)KIKUCHI, Nobuhiko 2013- All Rights Reserved.
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◇人文情報学イベントカレンダー(■:新規掲載イベント)

【2013年10月】
□2013-10-23(Wed)~2013-10-26(Sat):
第34回TeX Users Group年次大会
(於・東京都/東京大学 駒場Iキャンパス)
http://tug.org/tug2013/jp/

□2013-10-24(Thu)~2013-10-25(Fri):
DPLA fest 2013(Digital Public Library of America)
(於・米国/ボストン)
http://dp.la/info/get-involved/events/dplafest2013/

□2013-10-26(Sat)~2013-10-27(Sun):
地理情報システム学会 第22回研究発表大会
(於・東京都/慶應義塾大学 三田キャンパス)
http://www.gisa-japan.org/news/detail_1087.html

□2013-10-28(Mon)~2013-10-31(Thu):
2nd International Conference on the History and Philosophy of Computing
(HaPoC 2013)
(於・フランス/Ecole Normale Superieure)
http://hapoc2013.sciencesconf.org/

□2013-10-28(Mon)~2013-11-01(Fri):
digital heritage international congress 2013
(於・フランス/Marseille)
http://www.digitalheritage2013.org/

■2013-10-31(Thu)~2013-11-02(Sat):
FOSS4G(Free&Open Source Software for Geospatial) 2013 Tokyo
(於・東京都/東京大学 柏キャンパス ほか)
http://www.osgeo.jp/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88/foss4g2013tokyo/

【2013年11月】
■2013-11-06(Wed):
立命館大学大学院 文学研究科 行動文化情報学専攻
「文化情報学専修」設置準備企画連続講演会 第5回
(於・東京都/立命館大学 東京キャンパス サピアタワー)
http://www.arc.ritsumei.ac.jp/lib/GCOE/info/2013/11/-5.html

■2013-11-06(Wed)~2013-11-07(Thu):
FOSS4G(Free&Open Source Software for Geospatial) 2013 Osaka
(於・大阪府/大阪市立大学 梅田サテライト ほか)
http://www.osgeo.jp/foss4g-2013-osaka/

□2013-11-14(Thu)~2013-11-16(Sat):
G空間EXPO 2013「地理空間情報科学で未来をつくる」
(於・東京都/日本科学未来館)
http://www.g-expo.jp/

□2013-11-22(Fri)~2013-11-24(Sun):
The 10th Conference of the European Society for Textual Scholarship
(ESTS 2013)
(於・フランス/E'cole Normale supe'rieure)
http://www.textualscholarship.eu/conference-2013.html

□2013-11-21(Thu)~2013-11-24(Sun):
PACLIC 27: The 27th Pacific Asia Conference on Language, Information, and
Computation
(於・台湾/National Chengchi University)
http://paclic27.nccu.edu.tw/

□2013-11-22(Fri)~2013-11-23(Sat):
東京大学空間情報科学研究センター 2013年度 全国共同利用研究発表大会
「CSIS DAYS 2013」
(於・千葉県/東京大学 柏キャンパス)
http://www.csis.u-tokyo.ac.jp/csisdays2013/

■2013-11-25(Mon):
The 1st International Workshop on Histoinformatics
(於・京都府/京都大学)
http://www.dl.kuis.kyoto-u.ac.jp/histoinformatics2013/

□2013-11-30(Sat):
人文系データベース協議会 第19回 公開シンポジウム
「人文科学とデータベース」
(於・京都府/立命館大学 衣笠キャンパス)
http://www.osakac.ac.jp/jinbun-db/5.html

【2013年12月】
■2013-12-06(Fri)~2013-12-08(Sun):
8th Annual Chicago Colloquium on Digital Humanities and Computer Science
(於・米国/DePaul University)
http://chicagocolloquium.org/2013-dhcs-cfp/ (*10月21日現在、アクセス不可)
http://culturelab.asc.upenn.edu/2013/09/11/chicago-colloquium-on-digital...

■2013-12-09(Mon)~2013-12-11(Wed):
International Conference on Asia-Pacific Digital Libraries(ICADL 2013)
(於・インド/Bangalore)
http://www.isim.ac.in/icadl2013/

■2013-12-09(Mon)~2013-12-14(Sat):
人文科学とコンピュータシンポジウム「じんもんこん2013」
IPSJ SIG-CH/PNC/ECAI/CIAS Joint Symposium
-人文科学とコンピュータの新たなパラダイム
(於・京都府/京都大学 百周年時計台記念館)
http://jinmoncom.jp/sympo2013/

特殊文字については次のとおり表記しました。
アクサン・テギュ:e'

Digital Humanities Events カレンダー共同編集人
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小林雄一郎(日本学術振興会特別研究員PD)
瀬戸寿一(立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員)
佐藤 翔(同志社大学教育文化学科 助教)
永崎研宣(一般財団法人人文情報学研究所)

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◇イベントレポート(1)
HDH2013 報告/スペインにおけるデジタル・ヒューマニティーズ学会設立大会
http://hdh2013.humanidadesdigitales.org/
 (Paul Spence:キングスカレッジ・ロンドン)
 (日本語訳:永崎研宣・人文情報学研究所)

 スペイン語圏におけるデジタル・ヒューマニティーズには長い歴史がある。1970
年代・80年代に始まったAdmyte[1]やBOOST/Philobiblon[2]といった画期的なプ
ロジェクト(そして後に、Miguel de Cervantesデジタル図書館)[3]があり、こ
れに続く個別の研究プロジェクトや(スペインでは、しばしば文献学に強く焦点が
あてられるが、書誌情報研究、マルチメディアや他の形でのデジタル研究をも含ん
でいた。)、数年は成功したが現在は機能していない、スペインCastilla La Mancha
大学でのデジタル・ヒューマニティーズのオンライン修士課程を含む、教育に関す
る多くの経験も重ねられてきた。

 近年に至るまで、スペイン語圏においては、この分野での一貫性のある組織的な
プレゼンスが十分ではなかったが、この2年間で、スペイン語圏のデジタル・ヒュー
マニティーズ関連組織を明確にしていくという点で重要な進展が見られた。2012年
5月にスペイン語で開催された最初の大きなデジタル・ヒューマニティーズの国際学
会[4]を主催したメキシコの学会であるRedHDをはじめとして、2013年5月にNavarra
大学にて開催されたスペインでの最初のデジタル・ヒューマニティーズ会議[5]、
そして、2013年7月、新たに設立された学会であるHDH(Humanidades Digitales
Hispa'nicas[6]あるいはHispanic Digital Humanities)による設立大会(デジ
タル・ヒューマニティーズ:挑戦、達成、そして、将来の見通し)[7]が行われる
などした。

 HDH2013会議は、103人の参加者、59の論文とポスター発表が9つの国(カナダ、コ
ロンビア、フランス、イタリア、メキシコ、ポルトガル、スペイン、スイス、米国)
から集まった。そして、語彙論、デジタル図書館、美術史、情報検索、教育、
E-ラーニング、デジタル編集版、クラウドソーシング、テクストエンコーディング、
デジタル・アーカイブズ、そして保存を含む幅広いテーマを網羅していた。

 論文やポスター、「デジタル・ヒューマニティーズ:重要な点とアプリケーショ
ン」と題する事前ワークショップに加えて、その会議では、スペインにおけるデジ
タル研究の状況やデジタル・ヒューマニティーズの研究が正当な評価を得ることを
保証するための組織的な要件、この分野での教育を推進するための戦略についての
円卓会議が行われた。討論は、Twitter(#hdh2013)を含むソーシャルメディアでも
大きな興味をもってフォローされ議論されており、会議は、スペイン語のデジタル・
ヒューマニティーズを発展させる国際学会としてのHDHを正式に組織して締めくくら
れた。

 少ない言葉で会議のすべてを要約することは不可能だが、筆者が強調したいのは、
人文学の将来と比較的新しい分野についての認識論的基礎付けについての対話の響
きを伴う(文献学への特別な眼差しを含む)伝統的な分野の限界への不透明感につ
いての現実的な関心と、非常に好ましくない経済状況における学術研究の新しい形
と支援組織を作り出す努力との対比である。

 HDHという新たな学会は、スペイン語でのデジタル・ヒューマニティーズにおける
既存の活動のすべてに敬意を表している。ラテンアメリカにおいて素晴らしい活動
を見せるメキシコのRedHD[8]は、近いうちに、アルゼンチンの新しい学会と連合
するかもしれない。

 アルゼンチンの学会[9]は、2013年の9月に集会が予定されていたものである。
そして、2014年4月、ペルーのリマでのHASTAC[10]の次回会議の場所は、北アメリ
カ以外で初めて開催されるHASTAC会議であり、その地域でのデジタル・ヒューマニ
ティーズの範囲を拡張することを約束しているが、カリブのTHATCampイニシアティ
ブ[11]や2013年10月後半にブラジルで行われる予定の最初のデジタル・ヒューマ
ニティーズ国際セミナー[12]のような異なる言語伝統を持つ近隣諸国での活動に
は言及していない。2013年の一つのハイライトは、メキシコのRedHDのIsabel
GalinaによるネブラスカでのDH2013会議での最後の基調講演[13]である。そこで
彼女は、真にグローバルなデジタル・ヒューマニティーズのコミュニティの構築へ
の挑戦について探求した。

 以上の会議やセミナーに加えて、2013年6月に開催されたスペイン語版「デジタル・
ヒューマニティーズの日」[訳注:デジタル・ヒューマニティーズ研究者が特定の
日に皆でブログ記事を書くイベント]を含む他の多くの取り組みが行われてきた。
スペイン語版「デジタル・ヒューマニティーズの日」はUNAM大学が主宰し、「Di'a
de humanidades digitales[14]」と題して行われ、56人の活動的なブロガーと、
スペイン語のデジタル・ヒューマニティーズをテーマとするZoteroグループ[15]
と2013年の秋学期にスペインのSalamanca大学にて開催された一連のセミナー[16]
による参加があった。最後になるが、マドリードのCarlos III大学における図書館
情報学の修士課程[17]や、CHARTAネットワーク[18]、TC/12プロジェクト[19]
のように、スペイン語でのデジタル・ヒューマニティーズは、分野の境界を超える
ものが主となっている。

 以上の背景については、Elena Gonza'lez-Blanco と Sagrario Lo'pezにご協力い
ただいたことを感謝する。

Thanks to Elena Gonza'lez-Blanco and Sagrario Lo'pez for their help with
background research.

[1] http://www.admyte.com
[2] http://bancroft.berkeley.edu/philobiblon/history_en.html
[3] http://www.cervantesvirtual.com/
[4] http://www.humanidadesdigitales.mx/index.php/encuentro
  (10月22日現在アクセス不可)
[5] http://www.unav.edu/congreso/humanidades-digitales/
[6] http://www.humanidadesdigitales.com
[7] http://hdh2013.humanidadesdigitales.org/
[8] http://humanidadesdigitales.mx/
[9] http://buenosaires2013.thatcamp.org/
[10]http://hastac2014.org/
[11] http://caribbean2012.thatcamp.org/
[12] http://seminariohumanidadesdigitais.wordpress.com/
[13] http://humanidadesdigitales.net/blog/2013/07/19/is-there-anybody-out-the...
[14] http://dhd2013.filos.unam.mx/
[15] https://www.zotero.org/groups/humanidades_digitales
[16] http://medialab.usal.es/blog/humanidades-digitales/
[17] http://www.uc3m.es/portal/page/portal/postgrado_mast_doct/masters/Master...
[18] http://www.charta.es/
[19] http://tc12.uv.es/

特殊文字を次のとおり表記しています。

アセント付き文字:a'、i'、o'

Copyright(C)Paul Spence 2013- All Rights Reserved.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 続きは【後編】をご覧ください。

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 配信の解除・送信先の変更は、
    http://www.mag2.com/m/0001316391.html
                        からどうぞ。

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人文情報学月報 [DHM027]【前編】 2013年10月23日(月刊)
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【編集者】人文情報学研究所&ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)
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