ISSN 2189-1621

 

現在地

DHM 032 【前編】

2011-08-27創刊

人文情報学月報
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Digital Humanities Monthly

             2014-03-27発行 No.032 第32号【前編】 451部発行

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 ◇ 目次 ◇
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【前編】
◇《巻頭言》「外国語の学習におけるICTアフォーダンス」
 (山崎直樹:関西大学外国語学部)

◇《連載》「Digital Humanities/Digital Historyの動向
      ~2014年2月中旬から3月中旬まで~」
 (菊池信彦:国立国会図書館関西館)

◇特集にあたって:「デジタル学術資料の現況から」

◇《特集》「デジタル学術資料の現況から」第1回
 ペルセウス・デジタル・ライブラリーのご紹介(1)
 (吉川斉:東京大学大学院人文社会系研究科 西洋古典学研究室)

◇人文情報学イベントカレンダー

【後編】
◇イベントレポート(1)
MLA 2014 覚え書き
 (Alex Gil:コロンビア大学)
 (日本語訳:北村紗衣・東京大学及び慶應義塾大学 非常勤講師)

◇イベントレポート(2)
公開シンポジウム+チュートリアル:
翻デジ2014:クラウドソーシングによる近デジ資料のデジタル翻刻
 (後藤真:花園大学文学部文化遺産学科)

◇イベントレポート(3)
第1回「京都デジタル・ヒューマニティーズ勉強会」
 (橋本雄太:京都大学大学院文学研究科 情報・史料学専修D1)

◇編集後記

◇奥付

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【人文情報学/Digital Humanitiesに関する様々な話題をお届けします。】
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◇《巻頭言》「外国語の学習におけるICTアフォーダンス」
 (山崎直樹:関西大学外国語学部)

 この文章では、アフォーダンス、道具、学習といったことばをめぐって、いろい
ろなことを考えてみたい。

■アフォーダンスとは

 アフォーダンス(affordance)とは、本来、環境が動物に対して与える「意味(
価値)」のことで、動物はそれを自分で探索して見い出すものとされている。その
環境が、ある個体に何らかの価値をアフォード(afford)するかどうかは、探索を
する個体によって違う。例えば、棒が一本あったとする。これが「高いところの物
を取る」ことをaffordするかどうかは、その環境にいる動物/個体により異なる。
サルであればそうなるであろう。イヌではそうはならない(体が棒を使えない構造
をしているから)。キジでもそうはならない(そもそも「高いところ」がない)。
このことばは昨今ではいろいろな意味に使われるが、わたしはこのように理解して
いる。

■■テクノロジーアフォーダンス

 ガニェ他の『インストラクショナルデザインの原理』(北大路書房,2007,“
Principles Of Instructional Design”の邦訳)では、わざわざ1章を割いて、「テ
クノロジーアフォーダンス」について解説をしている。ここでいう「テクノロジー
」は主にICTのことである。この本(教育工学の専著)では、このことばは、新しい
ICTによって構築された学習環境が、これまでの学習環境では起こらなかったような
種類の学びを学習者から導きだす可能性を指すことばとして用いられている。そし
て、その章の最後は「認知的ツール(cognitive tool)」で締めくくられている。
「認知的ツール」とは、これまた何かすばらしい物のように聞こえることばである。

■■■認知的ツール

 認知的ツールとは上掲書によれば以下のようなものである。

 「一般化できるコンピューターツール、つまりさまざまな状況や領域で使用でき
  るツールであり、認知プロセスに関与し、それを容易にするためのもの」「利
  用者の思考プロセスを支援し、ガイドし、拡張するための、心理的または計算
  的な装置」「知識構築と支援のツール」(p.265)

 これだけだとよくわからない。同書によれば、その具体例は、「データベース、
表計算ソフト、意味ネットワーク、エキスパートシステム、マルチメディア教材、
コンピュータ会議、そして、例は少ないがコンピュータプログラミングデータベー
スや文脈依存ツール」である……なぁんだ、そういうもののことね、という感じが
しなくもないが、要は、知識を伝えるツールではなく知識を構築するツールである
ことを強調したいのであろう。

■■■■外国語教育と認知的ツール

 わたしは外国語教育に携わっているので、ICTが学習者にどのような価値をアフォ
ードするかには無関心ではいられない。現代では、外国語教育にICTを使うかどうか
ということはすでに問題にはならない。どのように使うかも、あまり問題にならな
い。問題になるのは、その教育の目標が何であるかということと、そのためにはど
のようなツールをインストラクション全体のどの部分に関与させるのがよいか、と
いう設計そのものである(と、今後はなっていくと思う)。

 ところで、外国語教育でよく使われるツールというのは何だろうか。もう少しツ
ールを細かく分類して、以下でそれを考えてみたい。

■■■■■ 観客か演出家か

 『新・コンピュータと教育』(佐伯胖、岩波新書、1997)では、コンピュータソ
フトを(分類そのものを楽しむかのように)幾とおりにも分類している。「<内生
的動機づけ>型か、<外生的動機づけ>型か」「<体験型>か<内省型>か」など
など。

 わたしが興味を引かれたのは「学習者像」から見た分類で、同書に拠れば次の2種
があるという。

学習者を「観客」にするソフト……情報提供型ソフト、練習用ソフト/ドリル・ソ
 フト、ヴァーチャルリアリティ/模擬実験/疑似体験を提供するシミュレーショ
 ン・ソフト

学習者を「演出家」にするソフト……ワープロ/表計算/プレゼン・ソフトなどの
 「電子文房具」、マルチメディア・オーサリング・ツールなどの「表現(情報発
 信)のツール」、特定の条件を自由に設定して世界をデザインするタイプのシミ
 ュレーション・ソフト、プログラミング言語(※例として挙がっているのが、
 Processing、Squeakなどであるところがおもしろい)

 主体的に学ぶ、創造的に学ぶ、何かを発信する、というタイプの外国語学習が有
益であることは言を俟たない。そしてそれを前提とするなら、「演出家」タイプの
ソフトは、「それを使っている」ということだけでは何の意味ももたない、という
こと、そして、上でわたしが「外国語教育にICTを使うかどうかということはすでに
問題にはならない」以下で述べたことの意味がおわかりいただけると思う。

■■■■■■ 「道具」そのものを考える

 さて、わたしが『新・コンピュータと教育』の中で最も興味を覚えたのは、同書
の道具そのものの分類である。次の分類が可能だという(同書には簡潔な説明しか
ないので、もしかしたら、わたしが誤解をしているところもあるかもしれないが)。

(1)知を代行してくれる道具……ワープロ、電卓など。つまり、以前は人間が手作
  業で行っていた活動を機械的に代行してくれる道具。
(2)思考を「外に出す」道具……推敲支援ソフト、など。人間の思考活動を機械的
  に代行してくれる道具。
(3)外的世界を「モデル化」する道具……各種の「図」(ベン図、樹形図など)。
(4)「頭に入る」道具……そろばん、算数タイル。

 (3)と(4)の典型例はICTと関係ないところがおもしろい。

 (3)について言えば、逆に、ICTなしでは生み出し得なかった「モデル」は存在
するのか、と考えてみるのもよい。「ICTなしでは具現化できない」という意味では
ない。大規模で正確な散布図はコンピュータソフトなしでは描けないが、散布図と
いうモデル化の手法そのものはコンピュータの発達以前から存在する。では、ICTの
発達が生み出した新しいモデルはあるか、という問いに対する答は何であろうか。

 (4)の「頭に入る」という意味は以下のとおりである。「そろばん」「算数タイ
ル」は思考活動を支援する道具である。頭の中のイメージだけを使いこの道具を使
用した作業過程のトレースができる人は、この道具がなくても、この道具なしには
為し得ない思考活動ができる。例えば、そろばんを学んだことがある人は、数の操
作を頭の中のそろばんの画像で処理することにより、桁の多い暗算でも容易にこな
すことができる。「頭に入る」道具とはそういう意味である。

 さて、ここでも、コンピュータソフトの発達以降このような道具が生み出された
かと考えると……。多くのコンピュータソフトの作業過程は、使用する人間にとっ
てはブラックボックスである。ブラックボックスは人の頭の中には入れない。

 わたしはときどき閑なときに、ICTによってもよらなくてもよいので、元々は外部
に存在する触れるような道具で、その使用に慣れたら、それが外国語学習者の「頭
の中に入って」きて、これまでとは異なる学習の体験を引き起こしてくれる……何
かそんな道具はないかな、と夢想している。

執筆者プロフィール
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山崎直樹(やまざき・なおき) 専門は中国語教育・中国語学。中国語の統語構造や
談話の構造の形式特性を追求する傍ら、言語知識の可視化の方策をも探っている。
また、人が社会的生物として生きていくために必要なありとあらゆる知識とスキル
を外国語学習の中で身につけることを目指す「汎外国語学習主義」を唱え、その教
材を設計する手法の構築を研究課題としている。

Copyright(C)YAMAZAKI, Naoki 2014- All Rights Reserved.
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◇《連載》「Digital Humanities/Digital Historyの動向
      ~2014年2月中旬から3月中旬まで~」
 (菊池信彦:国立国会図書館関西館)

 前号に引き続き、2014年2月中旬から3月中旬までのDigital Humanities/Digital
Historyに関する動向をまとめた。

○新聞・ブログ記事
 2月18日と19日の2回に分けて、Public Historyをテーマとしたサイト
History@Workに、“@HistoryinPics brings history to the public. So what’s
the problem?”という記事が掲載されている。執筆者は、米国議会図書館のThe
John W. Kluge CenterのプログラムスペシャリストJason Steinhauer。この記事で
は、2013年7月に開設され、瞬く間に100万人を超すフォロワーを獲得した、古写真
をツイートし続ける@HisotyinPicsというTwitterアカウントについて論じている。
http://publichistorycommons.org/historyinpics-part-1/
http://publichistorycommons.org/historyinpics-part-2/

 2月15日付のartscapeに、「三菱UFJリサーチ&コンサルティング 太下義之氏に
聞く:2014年はデジタルアーカイブ元年──誕生20年目の拠点と法律」と題した記
事が掲載されている。2014年のデジタルアーカイブの展望について、(1)文化政策
とデジタルアーカイブ、(2)東アジア文化都市と創造都市、(3)デジタルアーカ
イブ振興法(仮称)と国立デジタル文化情報保存センター(仮称)という3つのテー
マから論じている。
http://artscape.jp/study/digital-achive/10096347_1958.html

 2月27日にユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのMelissa Terrasが自身のブログ
に“Making it Free, Making it Open: Crowdsourced transcription project
leads to unexpected benefits to digital research.”という記事を掲載している。
記事は、クラウドソーシングでBenthamの手稿をテキスト化するプロジェクト
Transcribe Benthamの成功理由について論じたものとなっている。ちなみに、「論
文・学術雑誌・研究書」で取り上げたInternational Journal of Humanities and
Arts Computingの8巻1号(2014年4月号)掲載論文“Crowdsourcing Bentham:
beyond the traditional boundaries of academic history”のプレプリント版のリ
ンクも掲載されている。
http://melissaterras.blogspot.jp/2014/02/making-it-free-making-it-open.html
http://blogs.lse.ac.uk/impactofsocialsciences/2014/03/03/transcribe-bent...

○イベント・出来事
 かねてより投票が行われていたDHプロジェクト等の表彰を行うDHAwards 2013の結
果が、2月19日に発表された。このうち、Best DH visualization or infographic部
門の次点にヒロシマアーカイブが選ばれている。
http://dhawards.org/dhawards2013/results/

 世界中のDH研究者がその研究の現状を紹介しあうDHの日(Day of DH)の開催は、
4月8日と発表された。今年のホスト役はミシガン州立大学のDHセンターである
MATRIXとのこと。
http://dayofdh2014.matrix.msu.edu/blog/2014/02/17/announcing-day-of-dh-2...

 2月25日、ACH(The Association for Computers and the Humanities)が、アメ
リカ歴史学協会(AHA)との協力関係締結を発表した。
http://ach.org/2014/02/25/annoucing-our-affiliation-with-the-american-hi...

 2月25日、HathiTrustの新ディレクターにMike Furloughが選出された。氏はペン
シルバニア州立大学の学術コミュニケーション部門の副責任者。着任は5月19日との
こと。
http://www.hathitrust.org/mike_furlough_executive_director

 2月25日、早稲田大学は、同大学の教材や講義動画などを集約したWebサイト「
WASEDA COURSE CHANNEL」を公開した。
http://course-channel.waseda.jp/
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1402/25/news131.html

 3月1日から東京大空襲・戦災資料センターが、常設展示として新たに東京大空襲
の新しい「被災地図」と「証言映像アーカイブ」を公開している。
http://www.tokyo-sensai.net/info/info2014/info2014-03.html
http://current.ndl.go.jp/node/25512

 3月1日、スイスのデジタルヒストリーポータルサイトである“hist.net”が終了
し、同サイトを立ち上げた故Peter Haber氏の構想をもとに、新たにデジタルヒスト
リーのための団体が結成された。
http://weblog.hist.net/archives/6735
http://hsc.hypotheses.org/272

 3月4日、国際的なDH学会連盟組織であるADHOの年次大会について、2016年の開催
地の公募が発表された。
http://www.eadh.org/news/2014/03/04/call-proposals-host-digital-humaniti...

 3月8日、日本デジタルヒューマニティーズ学会(JADH)が、9月19日から21日につ
くばで開催する年次大会の発表論文を募集している。締め切りは5月7日となってい
る。
http://www.jadh.org/cfp2014
http://conf2014.jadh.org/

 3月13日、イタリアのDH学会組織であるl’AIUCD(Associazione per
l’Informatica Umanistica e la Cultura Digitale)が、EADH(European
Association for Digital Humanities)へ加盟を発表した。
http://www.umanisticadigitale.it/laiucd-organizzazione-associata-alleadh...

○プロジェクト・ツール・リソース
 2月14日、DHのツール情報等を提供するBAMBOO DiRTがDH研究活動のタクソノミー
“Taxonomy of Digital Research Activities in the Humanities”(TaDiRAH)の
ver.0.5のリリースを発表した。今後BAMBOO DiRTのツールカテゴリーへ適用される
とのこと。
http://dirt.projectbamboo.org/new-taxonomy-dirt

 2月19日、「図書館とDH」をテーマとしたポータルサイトdh+libで、今年春に公開
予定のプロジェクト“TAPAS”(Text Encoding Initiative Archiving, Publishing,
and Access Service project)の紹介記事が掲載されている。TAPASは、研究者等が
TEIでエンコーディングした資料データ等を保存したり、共有したりすることができ
るようにするプロジェクトとのこと。
http://acrl.ala.org/dh/2014/02/19/tapas-publishing-and-archiving-tei/
http://tapasproject.org/

 2月20日に、ゲティ財団がゲティ研究所のArt and Architecture Thesaurus(AAT
)をLinked Open Dataとして公開した。AATは、建築の歴史、様式、技術等に関する
250,000以上の単語のシソーラスで、ゲティ研究所の4つの用語データベース(Getty
Vocabularies)のうちの一つとのこと。他の3つのデータベースも、今後Linked
Open Dataとして公開される予定とされている。
http://blogs.getty.edu/iris/art-architecture-thesaurus-now-available-as-...
http://current.ndl.go.jp/node/25538

 2月25日に、京都大学地域研究統合情報センターが、東南アジア大陸部の上座仏教
のデータベース(寺院マッピング)と、フィールドノート・データベースの完成を
発表している。これらは、地域情報学プロジェクトと首都大学東京の渡邉研究室と
が共同して進めてきたデータベース可視化プロジェクトとのこと。
http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/news/?p=1141
http://labo.wtnv.jp/2014/02/the-report-of-temple-mapping.html
http://labo.wtnv.jp/2014/02/blog-post_21.html

 British Libraryが先ごろFlickrに公開した資料の挿絵画像を利用し、好みの画像
を投票しあうサイト「大英図書館Lovers」が2月25日に公開されている。
http://www.imamura.biz/blog/web/webservice/16382
http://britishlibrary.rank4u.net/

 オランダのライデンに住むブロガーGiulio MennaとMarjolein de Vosの二人によ
るプロジェクト“Sexy Codicology”が、中世写本を提供する電子図書館等をマッピ
ングした“Digitized Medieval Manuscripts Maps”(DMMmaps)と、それをヒート
マップ形式で示した“Digital Libraries Heat Map”の2つを公開している。いずれ
のマップもフランスの情報が豊富に描かれている。
http://digitizedmedievalmanuscripts.org/maps/standard/
http://digitizedmedievalmanuscripts.org/digital-libraries-heat-map.html

 3月3日、京都府立総合資料館は、国宝「東寺百合文書」のデジタル画像約8万点を
インターネット公開した。
http://hyakugo.kyoto.jp/
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20140301000027

 3月4日、語り部やガイドによる宮城県内の被災地ツアーを収録した、震災の記憶
を伝えるアプリ“Dark Tourism Sendai”がリリースされた。これは、株式会社ディ
ー・エム・ピーが仙台市「情報産業支援事業」として制作したものという。
http://dmp.co.jp/dark-tourism-sendai/

 3月4日、慶應義塾大学アート・センターが、「渋井清艶本研究資料 デジタル・ア
ーカイヴ」の運用を試行的に開始した。画像閲覧には事前申請が必要とされている。
http://www.eiri.keio.ac.jp/entry/149.html

 ウェブアーカイブに関する歴史研究者の文献情報をクラウドソーシングで集める
“Web Archives for Historians”というプロジェクトのサイトが公開されている。
http://webarchivehistorians.org/
http://wp.me/p3M99u-98

 3月6日に、ジョージメイソン大学のRoy Rosenzweig Center for History and New
Mediaが、デジタルヒストリーの一コンテンツとして“Histories of the National
Mall”を公開した。ワシントンD.C.にある国立公園であるNational Mallの歴史を、
マップやNational Mallに関わった人物たちや過去のイベント等からたどることがで
きる。
http://mallhistory.org/
http://chnm.gmu.edu/news/discover-the-histories-of-the-national-mall/

 3月10日、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンが、“Digital Music Lab”とい
うDH研究プロジェクトを開始したと発表した。Arts and Humanities Research
Council(AHRC)のビッグデータ研究助成をもとにしたもので、大規模な音楽コレク
ションの分析・解析に役立つ研究手法とソフトウェアインフラの開発、および研究
者等に対するデータセットとツール提供が目的とされている。
http://blogs.ucl.ac.uk/dh/2014/03/10/ahrc-big-data-project-digital-music...
http://dml.city.ac.uk/

 3月11日に、Omekaのプラグインソフトウェアの新規リリースと、既存プラグイン
のアップデートが公表されている。
http://omeka.org/blog/2014/03/11/new-and-updated-plugins-now-available/

○論文・学術雑誌・研究書
 International Journal of Humanities and Arts Computingの8巻supplement(
2014年3月号)が刊行されている。特集テーマは2013年のTaiwan e-Learning and
Digital Archive Program(TELDAP)の国際カンファレンス。
http://www.euppublishing.com/toc/ijhac/8/supplement

 フランスの人文・社会科学のオープンアクセス誌La Revue Sciences/Lettresが、
このほど第2号を刊行した。特集テーマは、“E'piste'mologies digitales des
sciences humaines et sociales”。
http://rsl.revues.org/355
http://leonciolopezocon.wordpress.com/2014/03/08/un-interesante-dossier-...

 3月14日に、ミシガン大学出版局がDHシリーズ第4作目となる“Pastplay:
Teaching and Learning History with Technology”を刊行した。編者はBrock
UniversityのKevin Kee。図書はオープンアクセスで公開されており、今後紙版が有
料で刊行されるという。
http://www.digitalculture.org/2014/03/14/announcing-pastplay-teaching-an...
http://quod.lib.umich.edu/cgi/t/text/text-idx?cc=dh;c=dh;idno=12544152.0...

○レポート・報告書等
 2月21日に、1996年から2012年までに発行された「インターネット白書」を提供す
る「インターネット白書ARCHIVES」が公開された。日本のインターネットの黎明期か
らの技術、産業、市場動向、社会との関係などの変化を読み取ることができるとの
こと。
http://iwparchives.jp/

 学術コミュニケーション促進を目的とした非営利組織FORCE11が、研究データの引
用に関する原則を示した共同宣言“Joint Declaration of Data Citation
Principles”の最終版を公開した。これを書いている3月17日時点ですでにElsevier
やMendeley等29の団体と106名の個人が署名している。
http://www.force11.org/datacitation
http://current.ndl.go.jp/node/25659

特殊文字については次のとおり表記しました。
アクサン・テギュ:e'

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◇特集にあたって:「デジタル学術資料の現況から」第1回

 デジタル学術資料の状況は刻一刻と変化していっており、自分の関心のある分野
に関わる資料の状況を把握するだけでもなかなか大変です。一方で、自分とあまり
関連のない分野でも、デジタル学術資料がどのような状況にあるのかを知っておく
ことができれば、自分の分野の今後を考える上で色々と役立つことがあるかもしれ
ません。デジタル学術資料一般に関しては色々な情報が世間にあふれておりますが、
特にいずれかの分野に特化されたような情報に関しては、入手しづらい分野が多い
というのが現状です。そのようなことから、本特集では、人文学の様々な分野に特
化されたデジタル学術資料の現況に関して、実際に研究に活用している方々にご紹
介いただく予定です。また、この特集テーマに関してのご寄稿も募集しております
ので、よろしくお願いいたします。(編集室より)

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◇《特集》「デジタル学術資料の現況から」第1回
 ペルセウス・デジタル・ライブラリーのご紹介(1)
(吉川斉:東京大学大学院人文社会系研究科 西洋古典学研究室)

Perseus Digital Library ペルセウス・デジタル・ライブラリー
http://www.perseus.tufts.edu/hopper/

 Perseus Digital Libraryは、米タフツ大学を拠点として運営・公開されている非
営利の電子図書館です。現在は、古代ギリシア・ローマのギリシア語・ラテン語文
献や図像資料、それらに関連する参考文献や辞書をはじめ、アラビア語文献、ルネッ
サンス期の文献など、多種多様な資料が電子化され、ウェブベースで公開されてい
ます。

 本欄は、Perseus Digital Libraryについて、徒然とご紹介していきます。回数未
定ですが、初回は簡単な歴史から。略歴[*1]や更新履歴[*2]がウェブサイト上
に掲載されていますので、それに多少肉付けする形でご紹介します。

 現在のウェブサイトではPerseus Digital Libraryと銘打たれていますが、それを
運営公開しているプロジェクトは、Perseusプロジェクトです。もともとPerseusプ
ロジェクトは、古代ギリシア(主にアルカイック期から古典期)の文献および図像
資料のデータベースを構築する計画として1985年秋から構想され、1987年に始動し
ました。当初、プロジェクトの拠点はハーバード大学でしたが、1993年の秋からタ
フツ大学へと移動し、種々の支援に支えられて現在に至ります。

 プロジェクトの主幹は、構想当時からプロジェクトに関わるGregory Crane博士で
す(86~88年はCo-Director、88年~Editor in Chief)。プロジェクトの常勤スタッ
フは博士を含めて8名[*3]。なお、博士の経歴によると、1985年から1993年までは
ハーバード大学(助教85~89年、准教授89~93年)、1992年からはタフツ大学に所
属(現在は教授)となっていますので、プロジェクト拠点の移動もそれに関わるも
のと思われます。

 現在のPerseusはウェブベースとなっていますが、当初のプロジェクトの成果は、
Perseus 1.0(1992年)およびPerseus 2.0(1996年)として、CD-ROM媒体の
Macintosh用ソフトウェアによって発表されています(イェール大学出版刊行)。
Perseus 2.0を確認したところ、副題には“Interactive Sources and Studies on
Ancient Greece”と付けられ、多くの図像資料や地図、参考資料とともに、28名の
古代ギリシア作家の作品が英訳付で収録されており、また、Intermediate版の
Liddell & Scott, Greek-English Lexicon(LSJ)が電子化されて収録されました。
電子化の利点を活かし、語彙の形態分析や用例検索、辞書検索、資料の検索や相互
参照なども容易にできる点が特徴です。あるいは、むしろ、電子化資料の活用法の
一例をPerseusプロジェクトが提示した、ともいえます(実行環境が手元にないため
実際の動作確認まではできていませんが、当時としては少々贅沢な環境が求められ
るソフトウェアです。)

 Perseusの沿革を見ると、ウェブでの公開は、1995年に開始したようです。1995年
といえば、Windows 95の登場とも相まって、インターネットが一般に普及し始めた
頃です。まだ利用者の少ない世界でしたが、Perseusプロジェクトは時代を先取りし
てウェブ公開を始めたともいえます。CD-ROM版Perseus 2.0の完成までは、ウェブサ
イトがPerseus 1.0以後のプロジェクトの公開の場となり、その後も、Windowsユー
ザーにとっては、Perseusの利用手段は基本的にはウェブサイトでした(後述すると
おり、Windowsでも利用可能となる、クロスプラットフォームなCD-ROM版Perseus
2.0は2000年3月にイェール大学出版から発売されます。)

 公開開始時のPerseusのウェブサイトは残念ながら未見なのですが、1997年以降の
様子は部分的にInternet Archiveで確認することができます[*4](冒頭で述べた
通り、更新履歴は現在のPerseusのウェブサイトに残っています)。1997年1月の様
子を確認してみると、当時多数あったウェブ評価サイトから各種の賞をもらってお
り(受賞報告ページも有り)、既に評判のサイトであったことを窺えます。1997年
頃には、たとえばProject Gutenberg[*5](発祥は1971年、ウェブ公開開始は1994
年ですので、Perseusよりも古いものです)や日本の青空文庫[*6]といった、現在
も続く電子図書館プロジェクトが既にインターネット上でウェブサイトを運営し始
めていましたが、Perseusの特異性は、ただ文献を電子化して公開するだけにとどま
らず、語彙データベースの構築や用例、辞書検索を含め、情報技術を用いた電子化
データの活用法を自ら模索して、利用者に提示している点に見出せます。

 ところで、この時期のウェブサイトの表題はPerseus Project Home Pageであり、
ページ下部にAn Evolving Digital Library on Ancient Greece and Romeとありま
す。ページによってはウェブサイトをWeb Perseusと説明し、まだCD-ROM版
Perseus 2.0と二本立ての状態でした。1997年1月時点では、CD-ROM版の方がウェブ
サイトの二倍近い図像資料を収録している一方、ウェブサイトでは1996年以降のプ
ロジェクトの進展が反映されています。ギリシア語辞書ではFull版のLSJが利用可能
になり、ギリシア語文献も複数追加された他、パピルス文献なども追加されました
(なお、パピルス文献は、現在はPerseusのコレクションから外れ、外部サイトに掲
載されています[*7])。

 1997年前後の特筆すべき点としては、ギリシア語文献だけでなく、ラテン語文献
やルネッサンス期の文献についても電子化する計画が進んだことでしょう。プロジェ
クトの射程が、古代ギリシアから古代ローマ世界、さらに先へと広がっていきます。
そして、1997年10月以降、電子化されたラテン語文献がウェブ上で公開され始めま
した。また、ウェブサイトのトップページが更新され、The Perseus Projectの副題
としてAn Evolving Digital Libraryが強調されるようになります。なお、1999年頃
になると、ページ内部にPerseus Digital Libraryの表記も見られるようになってい
ます。2000年頃には、幾つかミラーサーバが立てられており、ウェブサイト利用者
増大への対策が図られています。

 また、同じ時期に、Perseus 2.0のクロスプラットフォームなソフトウェアの開発
版が、ウェブサイト上で公開されている点も興味を惹きます。開発版の仕様では、
ソフトウェア開発にTcl/Tkを使用し(そのため開発版はPerseus Tkと呼ばれていま
す)、各種文献データや図像データ、検索結果などをインターネット上のPerseusサ
ーバから取得する方式になっています。つまり、サーバのデータ利用のためのフロ
ントエンドとして機能し、各OS向けに共通のインターフェースを提供するソフトウェ
アを目指していたようです。この方式の場合、サーバのデータが充実したときに、
CD-ROM版は過去のものとなります。1998年9月にベータ版のテストに入っていますが、
その時点で既にCD-ROM版を超えるデータがサーバ上にあり、インターネット接続さ
えできれば、それらを利用可能な状態になっていました。2000年3月にイェール大学
出版からクロスプラットフォームなCD-ROM版Perseus 2.0が発売された頃には(収録
データには1996年以降の更新も反映されます)、ネット環境の充実とともに、オフ
ラインで利用可能という点を除いて、CD-ROM版の意義は相対的に低くなりました。
さらにいえば、ソフトウェアで扱うデータはギリシア語関連文献のみであり、既に
ラテン語文献を公開し始めていたウェブサイトとの差も大きくなっていました。

 2000年11月、Perseusプロジェクトはウェブサイトの大規模更新を実施し、幾つか
のコレクションを追加して、Perseus 3.0へとバージョンアップしました。幅広い原
典資料を可能な限り広範な人々に参照可能な状態にすること(accessibilityの向上
など)を目標に掲げ、情報技術を用いて人文学研究の新しい地平を開くことを目指
す試行の場となります。サイトのタイトルはPerseus Digital Libraryへと変更され、
専用のソフトウェアを必要としない、完全にウェブベースなオンラインデジタル図
書館へと姿を変えました。Perseus 3.0の頃から、各種原典資料だけでなく、注釈書
や参考文献、文法書なども次々と追加されていきます。(一方、当時は、サーバの
性能や回線速度の問題か、データ表示に時間がかかることが多々あり、あるいはサ
ーバメンテナンスのためにPerseusがしばしば使用不能になっていた記憶もあります。
これはオンラインの弱点ともいえそうです。)

 2005年5月末、現行のバージョンである、Perseus 4.0(通称“Perseus Hopper”
)が公開されました。バックエンドにJavaを採用(それまでは主にPerlを用いてい
ました)、また、W3C勧告のウェブ標準仕様に準拠したウェブサイトへと更新されま
す。バックエンド変更による処理速度およびシステムの汎用性の向上が要点ですが、
当時広まりつつあったウェブ標準仕様に準拠して、OSやブラウザを選ばないウェブ
サイト構築を意識した点も注目すべき点といえます。また、各文献データについて、
TEIに準拠したXML化も進行し、データの可搬性や利便性向上が図られています。以
降も、サーバプログラムの更新や改良、各種文献の追加や整理、データのXML化が随
時進められていきますが、目新しいものとしては、2008年3月にPerseus 4.0に対応
したルネッサンス期文献コレクションが、2008年9月にはアラビア語文献コレクショ
ンが公開されています。

 一方、2006年5月に、それまで作成されたXMLデータがCreative Commons
Attribution-NonCommercial-ShareAlike(著作権者表示、非営利、ライセンス継承)
の下でダウンロード可能になります。さらに、翌年2007年11月には、Hopperプログ
ラム本体のソースコードが同ライセンスの下に公開され、ウェブサイトからダウン
ロード可能になります。これによって、Peuseusの利用者は、自身の環境にPerseus
4.0を構築できるようになり、状況に応じて利用者自身の手でプログラムを改良する
こともできるようになりました。なお、2008年5月にプログラムのソースコードは
Sourceforge上に移されています[*8]。また、2012年12月には、XMLデータのライ
センスがCreative Commons Attribution-ShareAlike(著作権者表示、ライセンス継
承)に変更され、適切な扱いの下での商用利用も可能となっています。

 近年のPerseusの展開について、私は「オープン(Open)」が一つのキーワードで
あると考えていますが、それはさておき、とくにここ数年のPerseusは、ギリシア・
ローマの古典作品の枠にとどまらず、それまで培った経験をもとに、より積極的に
情報技術と人文学の連携の在り方を探求しているように見えます。タフツ大学のウェ
ブサイトに先日掲載された大学紹介の記事にCrane教授が登場し、情報技術と人文学
の連携の先にあるものについて、それは“the digital humanities”ではなく“the
humanities in a digital age”であると述べていますが[*9]、これは現在の
Perseus Digital Libraryが展望する世界を示すものと言ってもよいかもしれません。

 さて、今回はPerseus Digital Libraryの機能や使い方などを具体的には扱いませ
んでしたので、次回は、「所蔵」されている何かしらの古典作品を参照しつつ、現
在のPerseus Digital Libraryの実際についてご紹介する予定です。

[*1] http://www.perseus.tufts.edu/hopper/help/versions.jsp
[*2] http://www.perseus.tufts.edu/hopper/help/oldannounce.jsp
[*3] http://www.perseus.tufts.edu/hopper/about/who
[*4] https://archive.org/web/
[*5] http://www.gutenberg.org/
[*6] http://www.aozora.gr.jp/
[*7] http://papyri.info/
[*8] http://sourceforge.net/projects/perseus-hopper
[*9] http://as.tufts.edu/news/2014digitalHumanities.htm

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特殊文字については次のとおり表記しました。
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