ISSN 2189-1621

 

現在地

DHM 039 【後編】

2011-08-27創刊

人文情報学月報
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Digital Humanities Monthly

             2014-10-28発行 No.039 第39号【後編】 521部発行

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 ◇ 目次 ◇
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

【前編】
◇《巻頭言》「『X'mas』か『Xmas』か」
 (安岡孝一:京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター)

◇《連載》「Digital Humanities/Digital Historyの動向
      ~2014年9月中旬から10月中旬まで~」
 (菊池信彦:国立国会図書館関西館)

◇《特集》「デジタル学術資料の現況から」第7回
 「The digital Loeb Classical Libraryのご紹介(1)」
 (吉川斉:東京大学大学院人文社会系研究科 西洋古典学研究室)

【後編】
◇レポート「ハミルトン大学滞在記」
 (上阪彩香:同志社大学大学院文化情報学研究科)

◆発表・論文募集
 ◇Digital Humanities 2015

◇人文情報学イベントカレンダー

◇イベントレポート(1)
「Japanese Association for Digital Humanities Annual Conference 2014」
 (土井裕人:筑波大学人文社会系・宗教学)

◇イベントレポート(2)
「DH: GIScience2014」
 (瀬戸寿一:東京大学空間情報科学研究センター 特任助教)

◇イベントレポート(3)
「第40回英語コーパス学会@熊本学園大学」
 (木山直毅:大阪大学大学院 博士後期課程2年)

◇編集後記

◇奥付

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【人文情報学/Digital Humanitiesに関する様々な話題をお届けします。】
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◇レポート「ハミルトン大学滞在記」
 (上阪彩香:同志社大学大学院文化情報学研究科)

 今年の夏、Hamilton College[1]のDigital Humanities initiative(DHi)[2]
にインターンとして、6週間滞在する機会を得た。Hamilton Collegeはアメリカのニ
ューヨーク州クリントンにあるリベラルアーツの大学である。

 滞在期間中、筆者はDHiでの研究発表やDHiで開催されたシンポジウムBELOVED
WITNESS PROJECT: AGHA SHAHID ALI AND KASHMIR SYMPOSIUM[3]とFIFTH ANNUAL
DIGITAL WITNESS SYMPOSIUM[4]に参加する機会を得た。他にもHamilton College
で開催されたF.I.L.M. Series[5]やSyracuse Universityで開催された日本研究の
研究者を集めたシンポジウムJAPAN TODAY[6]にも参加した。デジタルヒューマニ
ティーズや日本研究のシンポジウムに参加し、学外からスピーカーを招集したシン
ポジウムが数多く開催されていることに大変驚いた。またどのシンポジウムにも聴
衆が多く集まり、研究者と学生が熱心に交流していたのが印象的であった。

 筆者は研究分野に関連のある研究者の講義を聴講した。Hamilton Collegeはリベ
ラルアーツの大学であるため、少人数クラスが提供されており、聴講した講義でも
受講生は5人前後であった。また日本語クラス及び日本語テーブルに参加し、日本に
関連する研究を行っている研究者や日本語を学んでいる学生との交流も行った。ア
メリカのリベラルアーツ校での授業を実際に体験することができ、大変勉強になっ
た。

 DHiではインターンとしてドキュメンタリー映画Crossroads in context[7]の撮
影及び映像編集の作業を担当した。映像編集では、編集責任者として活動した。本
映画は8月24日-28日の期間、カナダ・フランス・日本のアーティストがセッション
を持ち、28日にはHamilton CollegeのF.I.L.M. Seriesにて映画の発表を行った[8]

 滞在中はHamilton Collegeの敷地内にあるアパートで生活した。Hamilton
Collegeは全寮制の大学であるため、スポーツ施設が充実しており、イベントも多く
開催されている。筆者もラケットボール、映画やHamilton Collegeの先生方による
音楽発表会を楽しむことができた。

 今回Hamilton Collegeに滞在する機会をいただき、大変有意義な時間を過ごすこ
とができた。大学での食事会やホームパーティーにも招待して頂き、多くの研究者
と交流を行えたことも大変貴重な経験であった。交流を行うなかで、アメリカで研
究者として活躍している先生方のお話を聞くこともでき、これからの研究生活を考
える良い機会となった。また研究以外の面でもアメリカでの生活を体験し、多くの
ことを学ぶことができた。この経験をこれからの研究生活に生かしていきたいと考
えている。

 最後に、今回の滞在にあたって、奨学金を支給し、受け入れて下さったHamilton
College DHi、渡航の機会を与えて下さった同志社大学に深く感謝しております。特
にHamilton Collegeの大森恭子先生、Janet Thomas Simons先生には、大変お世話に
なりました。心から感謝申し上げます。

[1] http://www.hamilton.edu/index.cfm
[2] http://www.dhinitiative.org/
[3] http://www.dhinitiative.org/node/181
[4] http://www.dhinitiative.org/node/177
[5] http://www.hamilton.edu/filmseries
[6] http://news.syr.edu/languages-literatures-and-linguistics-to-host-japan-...
[7] http://vimeo.com/107260997
[8] http://www.hamilton.edu/filmseries

Copyright(C)UESAKA, Ayaka 2014- All Rights Reserved.
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◆発表・論文募集

◇Digital Humanities 2015: Global Digital Humanities
期日:2015年6月29~7月3日
会場:UNIVERSITY OF WESTERN SYDNEY
★概要論文締切:2014年11月3日(midnight GMT)
★詳細: http://dh2015.org/cfp/

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◇人文情報学イベントカレンダー(□:新規掲載イベント)

【2014年10月】
□2014-10-31(Fri)~2014-11-02(Sun):
FOSS4G 2014 Tokyo
(於・東京都/東京大学)
http://www.osgeo.jp/

【2014年11月】
□2014-11-02(Sun)~2014-11-08(Sat):
第16回 図書館総合展
(於・神奈川県/パシフィコ横浜 ほか)
http://2014.libraryfair.jp/

□2014-11-07(Fri)~2014-11-08(Sat):
地理情報システム学会 第23回 研究発表大会
(於・愛知県/中部大学 春日井キャンパス)
http://www.gisa-japan.org/conferences/

□2014-11-08(Sat):
TeXユーザの集い2014
(於・東京都/青山学院大学 青山キャンパス)
http://texconf14.tumblr.com/

□2014-11-13(Thu)~2014-11-15(Sat):
G空間EXPO 地理空間情報科学で未来をつくる
(於・東京都/日本科学未来館)
http://www.g-expo.jp/

【2014年12月】
■2014-12-01(Mon)~2014-12-02(Tue):
5th International Conference of Digital Archives and Digital Humanities2014
(於・台湾/Academia Sinica)
http://www.dadh.digital.ntu.edu.tw/index.php?LangType=en

■2014-12-02(Tue)~2014-12-05(Thu):
FOSS4G-ASIA2014
(於・タイ/バンコク)
http://www.foss4g-asia.org/2014/

□2014-12-13(Sat):
State of the Map Japan 2014 東京
(於・東京都/東京大学 駒場第2キャンパス)
https://stateofthemap.jp/2014/

■2014-12-13(Sat)~2014-12-14(Sun):
人文科学とコンピュータシンポジウム「じんもんこん2014」
オープン化するヒューマニティーズ-その可能性と課題を考える
(於・東京都/国立情報学研究所)
http://jinmoncom.jp/sympo2014/

□2014-12-20(Sat):
人文系データベース協議会 第20回 公開シンポジウム「人文科学とデータベース」
(於・大阪府/近畿大学 東大阪キャンパス)
http://www.osakac.ac.jp/jinbun-db/5.html

Digital Humanities Events カレンダー共同編集人
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小林雄一郎(日本学術振興会特別研究員PD)
瀬戸寿一(東京大学空間情報科学研究センター)
佐藤 翔(同志社大学教育文化学科 助教)
永崎研宣(一般財団法人人文情報学研究所)

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◇イベントレポート(1)
「Japanese Association for Digital Humanities Annual Conference 2014」
(土井裕人:筑波大学人文社会系・宗教学)

 2014年9月19日~21日に、Japanese Association for Digital Humanities(JADH)
Annual Conference 2014が、Bridging GLAM and Humanities through Digital
Humanitiesを大会テーマに筑波大学春日キャンパス(茨城県つくば市)にて開催さ
れた。19日には基礎的なTEIワークショップが永崎研宣氏(人文情報学研究所)から
行われ、今後人文情報学に参入していきたいという若手研究者などが熱心に受講す
る姿が見られた。20日と21日は、2本の講演、18本の発表、さらにポスタースラムと
デモが行われている。

 20日の第1セッションはテクストとデータの分析(Text and Data analysis)とし
て3つの発表が行われた(プログラムの順に表記)。

1.Bor HodoShChek(Meiji University), Makiro Tanaka(Meiji University),
Hilofumi Yamamoto(Tokyo Institute of Technology / University of California)
"A Visualization and Analysis System for Japanese Language Change:
Quantifying Lexical Change and Variation using the Serial Comparison Model"

2.Devin Higgins(Michigan State University), Thomas Padilla(Michigan
State University), Arend Hintze(Michigan State University)
"Defining Literary Data: An Information Theoretical Approach"

3.Hajime Murai(Tokyo Institute of Technology)
"Extracting Factors of Small Stories from the Synoptic Gospels"

 紀元5世紀の新プラトン主義者による文献を研究テーマの一つとする私が興味を持
ったのは、新約聖書の共観福音書(マタイ、マルコ、ルカ)における同義語群の抽
出に焦点を当てた村井源氏(東京工業大学)の発表であった。とりわけ私のように
思想研究とデジタル・ヒューマニティーズを接続することに関心を持つ者としては、
思想のテクストの内容をコンピュータによって分析し扱う方法論の提示という点で
大きな示唆を受けることができた。

 第2セッションは視覚化(Visualization)と題して以下の4つの発表が行われた。

1.Makiko Harada(Tokyo Metropolitan University), Julien Bourdon-Miyamoto
(Kyoto University), Hidenori Watanave(Tokyo Metropolitan University)
"Visualization of the Practices of the Theravadins in Mainland Southeast
Asia on Google Earth"

2.Tsuyoshi Tamura(Akita University of Art), Shoko Sumida(Ritsumeikan
University), Mariko Kaname(Osaka University)
"Landscape Documentation: Collecting “Personal” Landscapes for Sharing
within Communities"

3.Nurjanah Jane(Tokyo Metropolitan University), Hidenori Watanabe
(Tokyo Metropolitan University)
"Aceh Paleotsunami Reconstruction for Disaster Risk Reduction and Global
Information"

4.Yurina Takata(Tokyo Metropolitan University), Hidenori Watanave
(Tokyo Metropolitan University), Masayuki Yanagisawa(Kyoto University),
Taizo Yamada(University of Tokyo)
"A Visualization Method of Field Notes based on Locations and Topic Models"

 古典文献に登場する諸概念の関係を視覚化するというテーマでデジタル・ヒュー
マニティーズに関わっている私が最も楽しみにしていたセッションである。東南ア
ジアの上座部仏教僧の移動をめぐるマッピングによる視覚化、個人にとっての「景
観」とソーシャルネットワーキングをめぐる研究、インドネシアのアチェにおける
津波襲来状況の視覚化、学者の手稿のフィールドノートを対象とした視覚化につい
て発表された。それぞれに問題意識とそのための方法論があり、大いに興味をそそ
られた。また、ヌルジャナ・ジェーン氏(首都大学東京)によるアチェの津波襲来
地についての発表は、デジタル・ヒューマニティーズを実社会において活用すると
いう観点において重要なものであったと思われる。彼女はポスタースラムとともに
行われたデモにおいても、熱心な討論を繰り広げていたのが印象的であった。その
一方で、質疑応答では、使用するツールとしてGoogleといった外部サービスにデジ
タル・ヒューマニティーズの研究が過度に依存することへの懸念も出されたのが心
に残った。これは、デジタル・ヒューマニティーズにおける視覚化研究にとって一
つの課題と思われるためである。

 20日の講演はティム・シェラット氏(オーストラリア国立図書館)によって行わ
れた。

Tim Sherratt(National Library of Australia / University of Canberra)
“Life on the Outside: Collections, Contexts, and the Wild, Wild Web”

 20世紀初めにオーストラリアに移住したある日本人とその写真が取り上げられた
あと、オーストラリア国立図書館によって開発・運用され、1億3千万の新聞記事に
アクセス可能なディスカバリーサービスであるTroveなどについて説明された。その
中では、デジタル化された素材が既に期待されない仕方で利用されていることが指
摘され、コレクションが表現している過去への応答責任についてユーザーが発掘・
理解できるように補助することが主張された。今回の大会テーマにふさわしい講演
という印象であった。

 21日は第3セッションとしてテクスト分析(Text analysis)から幕を開けた。

1.Ben Miller(Georgia State University), Jennifer Olive(Georgia State
University), Ayush Shrestha(Georgia State University), Nicolas Subtirelu
(Georgia State University), Jin Zhao(Georgia State University), Yanjun
Zhao(Georgia State University)
"Language Processing Pipeline for Narrative Emergence: Digging into Human
Rights Violations"

2.Takeo Yamamoto(The University of Tokyo)
"Kenneth Rexroth's Syllabism Studied by Statistical and Text Analysis"

3.Mao Sugiyama(Osaka University)
"The Changing Appellations of “Japan” in Russian Magazine Rubesh in
Harbin"

4.Yusuke Nakamura(University of Tokyo), Hideki Mima(University of Tokyo)
, Katsuya Masuda(University of Tokyo), Chikahiko Suzuki(University of
Tokyo)
"Scope of Cultural Resources Studies: Text-Mining of a Newly Created
Interdisciplinary Graduate Program with MIMA Search"

 なかでも私が関心を持ったのは、シラバス構造化システムとしてのMIMA Searchに
関する発表であり、講義やゼミのシラバスと修士論文とのテクスト分析によれば、
教育内容とその成果との間に大きな断裂はないということである。デジタル・ヒュ
ーマニティーズが展開・貢献していくフィールドとしての教育という分野に、いっ
そうの期待を抱かせるものであった。

 21日の講演はポール・アーサー氏(西シドニー大学)により行われた。

Paul Arthur(University of Western Sydney)
"Developing and Sustaining Digital Humanities Partnerships"

 オーストラリアにおけるデジタル・ヒューマニティーズ関連プロジェクトについ
ていくつかの紹介がされた後、2015年に西シドニー大学にて開催されるDigital
Humanities 2015 international conferenceについても説明がされた。デジタル・
ヒューマニティーズにおいていつも話題となるコラボレーションやコミュニケーシ
ョンだけでなく、学際研究におけるキャリア開発の重要性についてトレーニングワ
ークショップなどを例として言及されたのが印象的であった。

 第4セッションはエンコーディングに関して行われた(Encoding materials)。

1.Tomohiko Morioka(Kyoto University)
"Digitization of a Catalogue of Oracle Bones"

2.Toshiya Suzuki(Hiroshima University)
"Toward to the Definition of Safe Character Set of Nushu in ISO/IEC 10646"

3.Akihito Kawase(National Institute for Japanese Language and Linguistics)
, Toshinobu Ogiso(National Institute for Japanese Language and Linguistics)
"Textual Encoding for Government-Designated Textbooks(Kokutei Tokuhon)"

 このセッションの登壇者はいずれも情報処理学会人文科学とコンピュータ研究会
でおなじみの研究者たちであった。甲骨文字をテーマとした守岡知彦氏(京都大学)
のようにデモを交えながらの発表もあり、日本のデジタル・ヒューマニティーズの
非常に実践的な側面を見ることができた。

 最後となる第5セッションは、ユーザとのインタラクション(Interaction with
users)と題したものであった。

1.Paul Arthur(University of Western Sydney), Deb Verhoeven(Deakin
University)
"NeCTAR Virtual Laboratories and the Humanities Networked Infrastructure
(HuNI)Project"

2.Yuta Hashimoto(Kyoto University)
"SMART-GS Web: A HTML5-Powered, Collaborative Manuscript Transcription
Platform"

3.Ya-Ju Yeh(Aletheia University)
"Participatory Agency and Technological Literacy via Museum Collection:
The Case of Peter Mitterhofer Museum"

4.Nirmala Menon(Indian Institute of Technology Indore)
"A Multilingual Digital Humanities Project for Asia"

 特に私の興味をひいたのは、橋本雄太氏(京都大学)による手稿のトランスクリ
プションのコラボレーションプラットフォームであるSMART-GSの発表であった。と
いうのも、テクストをマークアップするコラボレーションプラットフォームにはヤ
ン・クリストフ・マイスター氏(ハンブルク大学)らによるCATMAがあり、最近オン
ライン化してコラボレーションの強化を図っているところで、その動向には私も注
目していたためである。SMART-GSはTEI対応など増強を予定している機能があるとの
ことで、今後の展開を楽しみにしたい。

 全体的な感想としては、日本のデジタル・ヒューマニティーズ研究が、海外との
連携という大きな目標のもとで着実に基盤を固めつつあるということを強く感じた。
私は開催校のスタッフとして懇親会の担当を主に行ったが、日に日に申込みが増え
ていったので、会場のホテルと連絡しながら嬉しい悲鳴をあげていた。ホテルのレ
ストランで行なわれた懇親会も大いに盛り上がりを見せた。さらなる若手の掘り起
こしと参加の喚起など課題もあるものの、今後に大きな期待を抱かせるものとなっ
たと思われる。なお、次年度の開催校は京都大学となっている。

*特殊文字については次のとおり表記しました。
ブレーヴェつきsとc:Sh、Ch

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◇イベントレポート(2)
「DH: GIScience2014」
(瀬戸寿一:東京大学空間情報科学研究センター 特任助教)

 GIScience2014[1]という国際カンファレンスが、オーストリアのウィーンで9月
下旬に開催された。これは、地理情報科学に関わる幅広い研究領域の中でも、地理
学や(空間)認知科学を始め、情報学・統計学・コンピュータサイエンス、社会科
学や数理科学等を中心に構成され、空間解析やデータ利活用に重きがおかれている。
2000年にアメリカ合衆国ジョージア州で開催されて以来、2年に1度(隔年には1996
年より開催されているGeoComputationという国際会議が)開催されている。この国
際カンファレンスには毎年多くの論文が寄稿されるため、今回は23本の30分の口頭
発表+Full paper(スプリンガー社のLecture Notes in Computer Science (LNCS)
シリーズとして掲載されるもの。採択率27%)と、52本の20分の口頭発表+
Extended Abstract(採択率33%)、そして61本のポスター発表+Extended Abstract
(採択率約60%)がそれぞれ採択され、筆者はポスター発表者として参加した。なお、
共にGIScienceのプログラム委員を務めこの分野を長らく牽引された、Peter Fisher
教授ならびにCarolyn J. Merry教授が今年の5月から6月にかけて相次いで急逝され
たことを受け、本カンファレンスの冒頭に追悼の意が表された。

 プログラム構成は、(筆者はスケジュールの関係で参加できなかったものの)カ
ンファレンス前日に、ワークショップ(いわゆる半日~全日のスペシャルテーマに
よる企画・口頭セッション)とチュートリアルが開催された。今回の例で言えば、
私の専門に極めて近いボランタリー地理情報(VGI)の役割に関するセッション[2]
を始め、従来からのキーワードである空間情報全般の視覚化や統計解析の高度化、
そして近年の中心的トピックスであるビッグデータ活用、インドア空間のデータ整
備&解析に至る、10セッションが行われた。

 そして3日に渡るメインのカンファレンスでは毎日1人ずつのキーノートを皮切り
に、一般セッションでは、土地利用・移動データ・地図化・空間推計・空間のアル
ゴリズムやモデル化・LinkedOpenData(LOD)・時間地理学・UGC(User-Generated
Content)・空間的不確実性・テクスト分析・空間的意思決定支援・空間認知・空間
パターン解析などがテーマとされた。このうち、空間解析や土地利用、空間認知と
いったキーワードはこれまでも繰り返し、地理学あるいは周辺分野の諸科学とジョ
イントしながら議論を繰り返されたものである。

 しかしながら筆者の印象として、ビッグデータと結びつくような動的な地理情報
を扱った研究や、UGCの領域としてソーシャルメディアやVGI、LOD系の発表が急激に
多くなったことが伺える。キーノートは3日間のカンファレンスで3つ(1日1つ)行
われ、空間トポロジの理論的検討(Herbert Edelsbrunner)・市民科学におけるGIS
の適用可能性(Rene’e Sieber)・地理的データの高度な視覚化(Jason Dykes)、
といったGIS研究における理論から近年の実践までをも網羅する構成であった。

 ビッグデータは、地理空間情報科学の領域ということで、ジオタグ付きのTwitter
データと基盤的な地図データを用いた空間推定をする研究はUGC関連のセッションを
中心に非常に多かった。また、GPSログや基地局ベースの携帯電話利用ログ(いわゆ
るCDR)を用いた研究も、移動に関するセッション(「移動とコンテキスト」・「移
動とフロー」)で幾つか発表され、海外におけるこうしたログデータの研究面での
利用可能性が広まっていることが明らかとなった。なお、GPSログについては、これ
までは少数サンプル単位での個人的な空間行動に関する研究が多いという印象があ
ったが、本カンファレンスではタクシーといった交通機関をベースとした分析も報
告されるようになった。

 一方、TwitterやFlickrなどUGC的な地理空間情報は、GPSと比べるとはるかに大き
な空間的誤差を含んでいることもあって、データの不確実性や真正性に関する議論・
批判も従来多かったが、本カンファレンスでは、それらを所与のものとして捉えた
上で、複数の地理空間情報を組み合わせることや情報科学分野におけるシミュレー
ションモデルを適用するなど、課題解決に向けたアプローチが試みられていた。い
ずれにせよ、空間的に解析可能なビッグデータが増大していることを背景に、
GIScienceとしても情報学やシステム科学など周辺領域の知見と連携しながら、どの
ようにダイナミックな(例えばリアルタイムやグローバルな空間スケール)分析可
能かを示していく必要があるのかもしれない。

 UGCやVGIに関するセッション、特にポスター発表で多かったのがオープンな地理
空間情報を用いた研究である。具体的には、OpenStreetMapが多数取り上げられてお
り、地理情報科学の研究分野における基盤的データとして共通認識的に使われ始め
ている印象を受けた。これらも従来から行われているOSMデータの空間精度やユーザ
ー(UGC貢献者)に焦点を当てた研究のみならず、OSM(VGI)データの自動補完に関
する研究や気象データを組み合わせた都市の環境モニタリングなど多岐にわたって
いた。

 またオープンデータ・データ流通関連では、「Linked Data-A Paradigm Shift
for Geographic Information Science」と題された理論系の研究発表がされた。こ
こでは、LODの概念(考え方)から近年のオープンデータ動向を踏まえつつ、発表者
からの展望として、事実データと空間データの精度(不確実性・信頼性)を巡る問
題、ラスターデータの扱い、(GPSや移動などの)ストリームデータの扱い、をLOD
とどう整合していくか?について提起された。

 LODの議論においてもLinkedGeoData[3]など意欲的な取り組みが多いことを認識
しつつ、技術的・データ構造的にシンプルに処理できない地理空間情報の活用に向
けて発表演題の通りパラダイム・シフトをどのように拓いていくか、今後の地理情
報科学側からのフォーカスが注目される。

[1] http://www.giscience.org/program_overview.html
[2] http://web.ornl.gov/sci/gist/workshops/2014/index.shtml
[3] http://linkedgeodata.org/About

特殊文字は次のとおり表記しました。
アキュートアクセント付きe:e’

Copyright(C)SETO, Toshikazu 2014- All Rights Reserved.
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◇イベントレポート(3)
「第40回英語コーパス学会@熊本学園大学」
(木山直毅:大阪大学大学院 博士後期課程2年)

 10月4日~5日にかけて第40回英語コーパス学会が熊本学園大学で開催された。英
語コーパス学会には、大きく分けて3つの研究領域があると筆者は考えている。1つ
は文法や語彙、語法をコーパスで調査する領域、2つ目に英語学習者の傾向を探るた
めに学習者コーパスを用いたり、教育への応用を目標としてコーパス研究を進める
領域、そして特定のジャンルやトピックにテキストファイルを限定し、そのコーパ
スの特徴を探るテキストマイニングの領域である。また、コーパス研究の特徴であ
るが、これらの3領域は独立したものではなく、各方面への応用や、領域をまたいだ
研究も盛んに発表される。

 これまで、理論言語学しか知らなかった執筆者にとってはどれも勉強になる発表
ばかりだった。その中でもとりわけ興味深かったのは、永崎研宣氏(人文情報学研
究所)が講師として務めた【コーパス研究のための XML 活用手法】と、【小中高大
の連携のための教材コーパスの構築と利用:小学校英語ウェブコンコーダンサーの
利用と教材のコーパス化】というワークショップの講師である藤原康弘氏(愛知教
育大学)の発表であった。

 まず、永崎氏のワークショップではOxygen XML Editorを用いたxmlタグをコーパ
ス分析でいかに有効に使うかということに焦点が当てられた。文法・語彙研究を専
門とする執筆者は、実際に分析をする時に即戦力になる技術を学ぶことができた。

 コーパスを用いて文法・語彙研究をする分野において、xmlを理解し、xmlデータ
を抽出する必要性はこれまで言われてこなかった。結果として、筆者を含め、多く
の学者はxmlの読み方などを勉強する機会は少なかったはずである。それでいて、コ
ーパスの元データをたどることは非常に重要であることは、コーパスを用いた研究
に小慣れてくれば感じるはずである。しかし、その元データを見たところで、直感
的にxmlを読み解き、その情報から必要なデータを抽出するというのは、容易なこと
ではない。そのため筆者はxml形式の元データをたどるのを諦めた。

 本ワークショップは、そのような筆者にはまさに目からうろこのような内容であ
った。というのも、永崎氏はOxygenの紹介に加え、xmlの説明や、どのタグが何を意
味し、そしてそれを抽出するために必要となるOxygenで使える式の書き方をご教示
下さったため、コーパスデータの内部情報を把握し、必要なデータを検索し、デー
タを取得するまでのステップを理解することができた。筆者がかつて諦めた内容を
教えていただけた点で、大変勉強になった。

 次に、【小中高大の連携のための教材コーパスの構築と利用:小学校英語ウェブ
コンコーダンサーの利用と教材のコーパス化】に関して報告である。本ワークショ
ップは、藤原氏と石井氏(成城大学)が講師を務めたが、本稿では紙面の都合上、
藤原氏の発表を紹介する。ここでは、主に藤原氏が中心となって開発した「小学校
英語ウェブコンコーダンサー」(以下、本コーパス)の利用の仕方を紹介されてい
た。

 本コーパスには、小学校英語で用いられる教科書や、市販の英語教材などが収録
されている。本コーパスでは、ある語が教科書でどのくらい出現するのか、またそ
れがどのような表現で用いられるのかなどを調べることが可能である。英語教育が
専門でない筆者は、学習や指導を目的としたコーパス利用の多くは、学習者が適切
な表現を探すことを目的としているものが多いという印象を持っている。しかし、
本コーパスは、学習者ではなく、教員が教材研究をすることを目的として構築され、
また、その目的こそが現職教員にとって大きな意味を持つと筆者は考えている。

 公教育としての経験が浅い小学校英語教育では、教員の経験も浅いため、教材研
究が他の教科以上に時間を要することが予想される。しかし小学校英語の現場では、
教員が教材研究をする時間が取れないようである(愛知教育大学小中英語支援室参
http://www.aue-english.aichi-edu.ac.jp/pg248.html )。そこで本コーパス
を用いることで、その教材研究の効率が良くなることは間違いない。例えば、nice
という語がNice to meet youという表現において現れたとき、その教科書でniceが
他にどのような表現で使われるのか、他の教科書ではどのように扱われるのかなど、
1度の検索で全てが把握できる。多忙を極める教員としては、これほど手軽に教材研
究ができる手段はないだろう。

 中学校の教員の立場に立ったときにも、2つの可能性がある。1つは、小学校でど
のような語を習っているかを調べることができる点である。中学校教員にとって小
学校英語でどの語をどのような表現で勉強しているのかを把握しきるには限界があ
る。ここで再度、niceを取り上げてみたい。niceという語を小学校で習ったと思い
込んでいる中学教員がいるとする。しかし、実際にはNice to meet youでしか用い
られていない可能性がある。その場合、niceは中学校では様々な表現に使えること
をしっかりと指導する必要がある。反対に、niceは小学校でしっかりと習っている
ということが分かれば、それを敢えて中学校で真剣に取り上げる必要性は低い。こ
れからの中学校の教員は、授業効率を上げるためにも、小学校でどの語をどのよう
な表現で学んだのかなどをある程度は把握しておかなくてはならない。そこで本コ
ーパスでniceを検索することで、どのような意味、また表現でniceが用いられるの
かを、すぐに把握することができる。そのため、中学校の教員であっても、授業準
備のために本コーパスを利用するのは十分に価値がある。

 次に語彙・表現指導から文法指導への移行に関する可能性である。例えば、What
time is it now?という表現を小学校で習っていると仮定する。小学校で文法教育は
なされないため、学習者はこの表現を丸暗記することになる。この丸暗記したWhat
time is it now?を、中学校の文法指導、特に疑問詞の導入時に使えるのではないか
と思う。というのも、whatはWhat time is it now?で使っていることに気付かせる
と、これまでは1つの表現として記憶していたWhat time is it now?が、語として、
更には文法において重要な働きをする要素としての気付きにより、定着しやすいも
のと思われる。又、what timeという表現が既に小学校で導入されているのであれば、
what sportやwhat bookなどにも応用ができることを指導できる。既に丸暗記した他
の表現も似たように応用が可能である。

 換言すると、表現の指導から語や文法の指導への移行がしやすいものと考えられ
る。これは、中学校の教員が、小学校でどのような表現を学んでいるのかを把握し
ていない限りは難しい。教員は多忙を極めるため、自身の教科書研究でも時間がか
かる上に、小学校の教科書まで研究対象とすると、あまりにも時間がかかりすぎる。
そこで本コーパスを使って授業で導入する文法事項(今回ならばwhat)を検索すれ
ば、小学校で類似の表現を既に習っているのかどうかを調べるのに、5分としてかか
らないだろう。

 現在、様々な事情により教員の負担は増える一方である。それにもかかわらず小
学校英語教育が導入され、現職の小中学校の教員の苦労はさらに増えることが予想
される。それを如実に物語っているのが、先に挙げた愛知教育大学のHPに挙がって
いる現職小学校教員に対するアンケート結果である。限られた時間内でいかに教材
研究を効率よく進めていくかが非常に重要であることは明白である。本コーパスは、
小学校の教員の立場に立ってみても、中学校の教員の立場に立ってみても、有益で
あることに疑いの余地はない。

 本稿では、第40回英語コーパス学会において数多くの興味深い発表があったが、
筆者が特に興味深い、或いは勉強になったと感じた永崎氏と藤原氏が発表したワー
クショップを紹介した。いずれの発表も、各分野(文法・語彙研究、教育者への応
用)において、非常に重要で、且つ今後の各分野の発展を担うようなトピックを丁
寧に説明されていた。筆者は、両氏の発表には先見の明を感じたため、本稿で取り
上げた次第である。

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◆編集後記(編集室:ふじたまさえ)
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 第39号はいかがでしたか?巻頭言で、季節の話題が盛り込まれたのは初めてのよ
うな気がしますが、ここにも人文情報学がかかわっていることを知り、だいぶ身近
なものとのつながりがあるのだと感じています。また、特集でも興味深いオンライ
ンツールのご紹介や、イベントレポートはもちろん、海外の大学滞在記までお届け
できますことは、ご寄稿者の皆さまのご協力あってのことです。
ご寄稿ありがとうございました。

 特にイベントレポートの中では、コーパスのデータを教育方面に応用する有効性
についてイベントの内容から一歩踏み込んでいて、印象に残っています。このよう
な有効性がもっと増えれば、社会にとって身近な課題を解決する一助となることで
今後の人文情報学のあり方も変化していきそうですね。次号もお楽しみに。

◆人文情報学月報編集室では、国内外を問わず各分野からの情報提供をお待ちして
います。
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人文情報学月報 [DHM039]【後編】 2014年10月28日(月刊)
【発行者】"人文情報学月報"編集室
【編集者】人文情報学研究所&ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)
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